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2009年3月10日

LOCOSYS GT-31

 寒い冬から、ようやく春めいてきた今日この頃だが、筆者にとっては花粉の飛び交う最悪の季節でもあり、外出するのが非常に憂鬱な季節でもある。GPS機器のテストを行うには、寒くても花粉が飛散していようが外出しなければならず、冬場から春先にかけて筆者のブログでGPS関連の記事が少ないのは、花粉症が発症してからというもの毎年、酷くなってきているからに他ならない。
 とは言え、間もなく桜も開花する頃になるし、桜が咲く頃には杉花粉の飛散も少なくなるので、早く満開の桜を見物しながらGPS機器のテストをすべく準備だけはしている筆者である。

Gt31_1

 そんな杉花粉の飛散が少なくなる時期に備えて、筆者がパソコンGPSショップSPA」で、入手しておいたのが液晶ディスプレイ付きのGPSデータ・ロガー台湾LOCOSYSの「GT-31」だ。小型液晶ディスプレイを装備したGPSデータ・ロガーと言えば、昨年に筆者が紹介したハンディDL/M*241」こと台湾HOLUX社の「m-241」があるのだが、さすがに液晶ディスプレイが小さく、もう少し見やすい液晶を装備した小型のGPSデータ・ロガーをということで、GT-31を選んでみた。

Gt31_2

 台湾LOCOSYS社の「GT-31」は、液晶ディスプレイ付きGPSデータ・ロガーと言うよりも小型のハンディGPS受信機と呼んだ方が良く、GT-31のパッケージにも「GPS Handheld」と印刷されている。GT-31の本体は、非常にシンプルでスイッチは電源スイッチと、上下左右に加えてプッシュスイッチ機能を持ったジョイスティック状のボタンだけだ。液晶ディスプレイは、比較的小型であるが見やすい反射型モノクロ液晶を搭載している。
 ジョイスティックの上部には、LEDも装備されており加えて液晶ディスプレイには、もちろんバックライトも装備されているので、暗い場所や夜間でも液晶ディスプレイに表示される情報を確認できるのは言うまでもない。GT-31の裏面には、オプションで提供されている自転車用取り付けステーや、腕に装着する(ジョギングやランニング時の)ためのアーム・バンドへ取り付けるためのネジ穴が二個ある。

クリックで拡大表示 Gt31_3

 GT-31の最もGPSデータ・ロガーとして優れている点は、GPSデータ記録用のストレージとして、SDメモリ・カードが使用できる点だ。しかも、記録データのフォーマットは、NMEAデータ・フォーマットなのでデータ管理もし易く汎用性が高い。もちろん、ミニUSBポートも装備しており、内蔵しているリチウムイオン充電池への充電や、PCと接続してデータの吸い出しを行ったり、GT-31GPSデータ・ロガーとしてではなく、単機能のUSB接続型GPS受信機としても機能する。
 加えて、GT-31SDスロットやミニUSBポート部分には、開閉式のカバーが装備されており、GT-31の簡易防水機能(防滴機能)に加えて、誤って川や海へGT-31を落とした場合でも、GT-31は水に浮くように設計されているので、沈むことなく回収し易いという特徴を実現している。

クリックで拡大表示 Gt31_4

 また、GT-31ではGPSエンジンにSiRF Star IIIを搭載しており、適切な大きさをもったセラミック・パッチ型GPSアンテナを内蔵しているので、非常に高感度で初期測位速度も高速だ。室内で、写真撮影の為にGT-31の電源スイッチを入れても、あっという間に測位を開始してくれる小気味よさは、以前に筆者がレポートした同じSiRF Star IIIを搭載しているGPSデータ・ロガーコメットDL/3」こと、台湾GlobalSat社製DG-100と双璧であり、GPSデータ・ロガーとしては現在のところダントツだと思う。
 GT-31の液晶ディスプレイへ表示されるメイン・メニューは、大きなアイコンによって表示され、ジョイスティックを左右に操作してジョイスティックをプッシュして選択するという、非常に判りやすい操作で、各種の項目を表示したり設定を変更したりできる。また、GT-31の液晶ディスプレイに装備されているバックライトも明るく、見やすいので小型ながら十分にGT-31をハンディGPS受信機として活用できるだろう。

Gt31_6

 今回、筆者が入手したGT-31には、残念ながらBluetoothが装備されていないのだが、GT-31のバリエーションには、「BGT-31」というBluetoothを内蔵しているモデルもあり、Bluetoothが必要な場合には、こちらを選べば良い。また、同梱されている付属品も、GT-31ではUSBケーブルと車載時に使うシガープラグ型の充電アダプタ、AC電源USB充電アダプタと普通のストラップだったが、ランニングやジョギングの際に使用するアームバンドや、自転車やバイクへGT-31を装着するアダプタなどのオプション同梱モデルもあるようだ。

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 さて、小型ハンディGPS受信機兼GPSデータ・ロガーのGT-31は、ハンディGPS受信機の代名詞ともいえるGARMIN社製GPS受信機に比べると、より小型で安価という特徴と、内蔵リチウム・イオン充電池による経済的な運用も可能となっているなど、優れた点も多いのだが、やはり装備している液晶ディスプレイがもう少し大型であればと思う事もあるだろう。GT-31のボディサイズは、タバコの箱と同じくらいで重さも水に浮く程に軽いので、ポケットに入れていても苦にならないのだが、やはり昨今の大型液晶ディスプレイを装備した携帯電話を見慣れていると、より大きな画面を持ったハンディGPS受信機も欲しくなる。
 そこで、実はGT-31と同時にパソコンGPSショップSPA」から入手しておいたのが、台湾Wintec社製の小型ハンディGPS受信機「G-Trender WSG-1000」だ。上に掲載した写真を見ていただければ判るとおり、G-Trender WSG-1000GT-31と殆ど同じ大きさながら、装備している液晶ディスプレイは、倍以上のサイズとなっている。G-Trender WSG-1000に関しては、別途レポートを行うので、詳しくはそのレポートを参照していただきたい。

<<以下、G-Trender WSG-1000へ続く>>


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コメント

追記:

メールにて質問を頂いたので、解答しておきます。

>GT-31は、日本語表示メニューが可能でしょうか?

はい、可能です。言語設定の初期モードは英語ですが、設定を変更することで日本語表示メニューになります。

日本語の他、中国語表示なども可能です。

投稿: 清水 隆夫 | 2009年4月 9日 10:51

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