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2009年4月15日

3Di OpenSim Enterprise 製品発表会

 今日は、昨夜までの春の嵐の様な豪雨から一転、初夏の様な汗ばむ陽気で東急東横線は、エアコンがガンガンに効いていたが、中目黒の駅から出ると夏の日差しでエアコンで冷やされた体が暑さに付いて行けない程だった。実は先週、筆者が参加していた3Diによる3Di OpenSim Enterprise」と「3Di OpenViewerのプレス向け製品発表会に招待されたので、製品発表会の行われた中目黒GTタワービルにある3Di社の本社へ本日、取材に出かけてきたのだ。

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 3Di社は、中目黒GTタワービルの20階にオフィスを構えており、この3Di本社へ勤務する社員は約20名で、社員の殆どがエンジニアであり、しかも日本人以外の外国人エンジニアが多いのだという。とは言え、発表会は3Di OpenSimのデモを除いて全て日本人による日本語で行われたが、3Di OpenSimのデモの場面では3Diの社長自ら、英語によるバーチャル・カンファレンスを英語で行った(詳しくは後述する)。

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 記者発表会は、14時からだったので10分ほど前にプレスの受付を済ませ、発表会の会場となっている会議室へ入室した、知り合いの出版社の方も来場していたので、世間話やOpenSim(本家のオープンソース版の話題)などをしていたのだが、3Di社のビジネス・モデルや企業向けのソフトウェアである点などで、メディアとしてはコンシューマ向けの製品が出てくることなども希望しているようだった。筆者が思うには、コンシューマ向けには無料で使える本家オープンソース版OpenSimが、現在のα版からβ版へ、そして正式版へと移行した時点で、それなりにコンシューマ・ユーザも増加するのではないかと思っている。

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 発表会では、最初にNTTの高屋氏(3Di社、社外取締役)による、NTT3Di社と業務提携、及び資本出資(出資比率40%)している理由などが解説された。NTTとしては、光ファイバーによるBフレッツ、そしてNGNへとブロードバンド・インフラの整備が進むにつれ、次世代のインターネットのコンテンツの一つとして、3Dによる仮想世界(メタバース)を見据えているとのことだ。そして、注目しているのが、3Di社によるオープンソースのOpenSimをベースとした商用の3Di OpenSimで、先ずは企業向けに普及を進めたい意向の様だ。
 願わくば、筆者としては企業向けの3Di OpenSimの次のステージとして、SOHOや個人宅でのOpenSimサーバ導入を見据えれば、現在NTTBフレッツやNGNで提供している、ひかり電話用ルータが、OpenSimサーバの運用を行うことが出来ないNATループバック(ヘアピンNAT)機能をサポートしていないので、これらルータ製品にNATループバックをサポートしたファームウェアのアップデートを、是非とも早期に行って欲しいのだが。

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 続いて、3Di社の代表取締役、小池氏による3Di社の紹介、Second Lifeをはじめとする今後のOpenSimなどのメタバースの動向などが説明された。そして、実際に3Di OpenSimを使用したデモとして、バーチャル・カンファレンスを実演した。相手としては、同社の米国オフィスの従業員、日本のオフィス(同じフロアの壁を挟んだ隣の部屋だが)の従業員、そして小池氏がアバターの操作を行いつつ、ボイス・チャット(英語)による三者会話を行ってみせた。
 ただし、この時点で使用されたビューアは、「3Di Viewer」でSecond Lifeビューアを3Di社用に改変(Second Lifeビューアは、オープンソースなので、改変も容易だ)したビューアが使用されていた。実際、Second Lifeであればログイン・ユーザはボイス・チャットを誰でもが当たり前のごとく簡単に行えるので、とくに目新しいという訳のデモではなかったのが残念だ。
 筆者としては同じボイス・チャットのデモならば、OpenSimならではによるボイス・カンファレンスの可能性として、本家オープンソース版のOpenSimがサポートしている、「Asterisk」(こちらもオープンソースのPBXソフトである)を使用し、VoIPOpenSimとの連携デモなどを期待したいところだった(NTTが出資している会社なのだから、VoIPとの連携などはデモとしてもインパクトがあると思うのだが、いかがだろうか)。

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 小池氏によるデモでは続いて、3Di OpenSim Enterpriseと同時に発表された、「3Di OpenViewer」のデモと説明が行われた。3Di OpenViewerは、やはりWebコンテンツとの連携による、既存のWebコンテンツと3D仮想世界が連携でき、Webブラウザ(現時点ではIEに限られるが)で3Di OpenSimへアクセスできることが、最大のメリットだ。このWebブラウザ内で動作するOpenSimビューアは、世界初だそうだ。たしかに、Second Lifeとその互換サーバであるOpenSimのビューアでは、そのとおりであり(別の3D仮想世界のビューアとしては、既にWebブラウザ内で動作するビューアが現存している)今後の3Di OpenViewer対応コンテンツが期待される。
 このデモは、3Di社による3Di OpenSimのデモサイトが一般にも公開されているので、バーチャル3D対応ECサイトが実際に体験できる。同時に3Di OpenViewerの操作も体験可能なので、IE7でアクセス(筆者が評価した限りではIE8でも可能だった)すれば、ActiveXによる3Di OpenViewerがインストールされるので、実際にWebコンテンツとメタバースの融合によるWebページを体感できる。

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 デモの後、小池氏によって3Di社のビジネスモデルが紹介された。要約すれば、オープンソースのOpenSimを商用版として販売するので、Linuxで言えばRedHat社のビジネスモデルを手本にし、メタバース用企業向けソフトウェアのRedHat社を目指すという。現在、オープンソース版のOpenSimに注力している企業の多くは、ビジネスモデルとしてSecond Lifeのビジネスモデル、即ちレンタルサーバ業を模倣しており、その点で3Di社のビジネスモデルは、企業向けオープンソース・ソフトウェアのビジネスモデルとして正攻法だと筆者は思う。
 最後に、3Di OpenSimの販売形態だが、一つのRegionSim)単位での販売で、複数のRegionSim)を一つの3Di OpenSim Enterprise Versionで動作させる場合には、RegionSim)数でライセンスされるとのこと。価格は一つのRegionSim)に対して150万円からとのことだが、アカデミック版やバックアップ用のStandby版は、ディスカウント・プライスで提供されるとのことだ。
 また、3Di OpenViewerは無償で今後は提供され、正式版も無償でダウンロードが可能になり、現在の3Di OpenSim専用ビューアから、他の(オリジナルOpenSimも含めて)サーバとの表示互換性も、より高めていくように改良を続けていくというので、個人ユーザにとっては、こちらの方も注目していきたい。
 なお、今回の製品発表された3Di OpenSim Enterprise、及び3Di OpenViewerのビジネスセミナー「インターネット+3D空間体験がもたらす企業Webサイトの新たな価値」が、3Di本社にて420日(月)1630分~18時(予定)に開催されるので、興味の有る方は3Di社のセミナー申し込みサイトより申し込んでみては如何だろうか。

 

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