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2009年8月11日

iPod touch OS 3.0

 iPhone 3GSの販売開始に伴って、iPhoneOSと共に筆者の愛用しているMP3プレーヤ兼ポータブル・ビデオ・プレーヤ(兼PDA)である「第二世代 iPod touch 8G」用のOSも、バージョン2.Xから3.0へとアップグレードが(iPod touchの場合は有償だが)可能になった。筆者も待望のBluetoothによるA2DPステレオがサポートされたので、早々に(有償ではあったが)OS 3.0へと愛用の「iPod touch 8G」をアップグレードしたのは言うまでもない。

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 iPod touchOS 3.0へのアップグレードは、iTunes経由で行うのだが、これもWindowsへインストールしてあるiTunesではなく、筆者愛用のiMac 20インチMac OS X Leopard上のiTunesで行った。iPhoneにしろiPodにしろ、Windows版のiTunesよりもMac OS X版のオリジナルiTunesによる、iPod touchのアップデートやバックアップ、初期化などMac OS X版のオリジナルiTunesの方が、トラブルは少ないのも経験上のノウハウとも言えるだろうか。

クリックで拡大表示 Ipod_os3_2

 筆者のiPod touchOS 3.0(正式な名称は、iPhone 3.0 Software Update for iPod touch)へのアップグレードは、特に問題なく行われたのだが、OS 3.0が公開された当日は、アップル社のサーバが混み合っていた様で、ダウンロードに時間を要したiPod touch(やiPhone)ユーザも居た様だったが、筆者の場合は特に待たされる様な事は無かった。しかし、待たされる様になったのは、OS 3.0へアップグレードした筆者のiPod touchの電源オン時の起動の速度だった。
 筆者のiPod touchは、OS 2.0がデフォルトだったのだが、その時の電源オンから待ち受け画面が起動するまでは、それ程長い時間を要しなかったのだが、OS 3.0へアップグレードしたら従来の電源オンからの起動時間の倍以上、起動時間を要する様になってしまった。iPod touch OS 2.XからOS 3.0へのアップグレードしたiPod touchの最大の弊害マイナス・ポイントだ。
 iPhoneであれば、常時電源をオンの状態であるが、基本がMP3(ミュージック)プレーヤであるiPod touchの(少なくとも筆者の)場合は、電源のオン・オフを頻繁に行い、バッテリーの消耗を防ぐ運用をしているので、iPod touchOS 3.0の起動時間が異常に長くなってしまったのは、非常に残念だった。

Ipod_os3_3

 反面、iPod touch OS 2.XからOS 3.0へのアップグレードして得られる、BluetoothによるA2DPステレオのサポートは、最大のメリットであり、このメリットが無ければ、筆者も有償のiPod touch OS 2.XからOS 3.0へのアップグレードは恐らく行わなかっただろう。iPod touchBluetoothアダプタも、サードパーティから販売されているが、その価格とOS 3.0へのアップグレード費用を比べてみれば、どちらがコストパフォーマンスが良いかは言わずとも判るハズだ。
 iPod touch OS 3.0で使用可能となるBluetooth A2DP機能は、「設定」→「一般」→「Bluetooth」からオン・オフや機器サーチ、ペアリングが行える。Bluetoothがオンになっていれば、画面最上部の電池残量の左へBluetoothアイコンが表示され、A2DP対応のヘッドセットとリンクしていれば「ミュージック」プレーヤの最下部に、オーディオ出力がBluetoothにセットされている事を示し、同時にiPod touchとペアリングしている機器名(A2DPヘッドフォーン)も表示される。

クリックで拡大表示 Ipod_os3_4

 筆者は、愛用のBluetooth A2DP対応ステレオ・ヘッドフォーンでPLANTRONICS社製「Pulsar 590Aとペアリングを行っているのだが、iPod touch OS 3.0Bluetooth A2DP音質はPulsar 590Aに付属のBluetooth A2DPトランスミッターと比べても遜色無い音質だ。残念な事は、iPod touch OS 3.0Bluetooth機能拡張では、A2DPは実装されたのだがAVRCPは不完全な実装で、選曲(早送り、巻き戻し等)がPulsar 590Aから行えない事だ。これは、今後のOS 3.0のアップデートで是非ともAVRCPの完全な実装を行って欲しいところだ。
 また、筆者は実際に1ヶ月半ほどiPod touch OS 3.0Bluetooth機能拡張によるA2DPステレオで音楽を聴いているのだが、問題点として頻繁に曲を再生中に音が切れてしまい、直ぐに復帰する現象が発生していた(筆者のiPod touch固有の不具合かもしれないが)。これは、iPod touchの無線LANWi-Fi)と干渉しているようで、iPod touchの無線LANをオフにしていれば発生しない事が判明したので、この辺りの問題点もOS 3.0のアップデートで修正して欲しい点だ。
 この他、iPod touch OS 3.0Bluetooth A2DP機能は、「ビデオ」プレーヤでも機能し、動画の場合A2DPのエンコード・デコード時間による音声の同期ズレが発生してしまう機器も多いのだが、iPod touch OS 3.0Bluetooth A2DP機能では、殆ど同期ズレを感じさせない高速なA2DPエンコードが行われているので、むしろドック・コネクタへ装着したアダプタや3.5mmφジャックへ接続したA2DPトランスミッターよりも、同期ズレを感じさせないのでiPod touchによるビデオ再生時でも問題は無いだろう。
 ちなみに、筆者が昨年iPod touchを購入したときのレポートで疑問として書いている『技適番号が何故か三つ刻印されている。』点は、今回のiPod touch OS 3.0Bluetooth機能拡張が解答となったわけだ。しかし、出来れば第二世代 iPod touch販売開始と同時に、Bluetooth A2DP機能は実装しておいて欲しかったのが筆者の本音である。


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