3DMark06 Windows 7編
先週レポートしたWindows 7 Ultimate x64 Editionをインストールした筆者の新造デスクトップPCで、一世代前の筆者のPCとの性能比較をしてみる意味で、恒例の「3DMark06」によるベンチマーク・テストを行ってみたのでレポートしておこう。ベンチマーク・テストに用いた3DMark06は、新造PCのマザーボードである「ASUS Crosshair II Formula」にオマケとして付属してきた正規版の「3DMark06 Advanced Edition」で、ASUSのサポートDVDディスクに収録されており、ライセンス用のシリアル番号のシールが、DVDのジャケットの裏に貼られているので、このシリアル(ライセンス)番号を入力すれば、Advanced Editionとして登録される。
通常は、筆者の常用ディスプレイである「Acer X223W」に合わせて画面解像度は、1680ドット x 1050ドットに設定してあるが、以前に行った3DMark06のベンチマーク・テストは全て1280ドット x 1024ドットで行っているので、今回もWindows 7の解像度を、この解像度(1280ドット x 1024ドット)へ設定変更を行っている。使用しているグラフィック・カード(GPU)は、紆余曲折を経て筆者の元へやってきた玄人志向の「GF9800GTX+-E512H/HD」で、この時テストした筆者のPCでは全く期待外れの結果となってしまい、筆者に新造デスクトップPCの組み立てを決意させた因縁のグラフィック・カード(GPU)でもある。
筆者のWindows 7 Ultimate x64 Editionをインストールした新造デスクトップPCで実行した、「3DMark06 Advanced Edition」によるベンチマークのテスト結果によるトータル・スコアは、上のスクリーン・ショットをご覧頂ければ一目瞭然で「14152」となった。前回の(一世代前)筆者のデスクトップPCでは、Windows XP Professional x64 Editionでのトータル・スコアが「7972」だったので、同じグラフィック・カード(GPU)であるが、CPUやプラットフォームがパワーアップしたことにより、一気にスコアが倍近く伸びた訳だ。
詳細な3DMark06のベンチマーク・テストの結果は、上のスクリーン・ショットに示すが、CPUのスコアが大きく伸びているのだが、同時にグラフィック性能も同じ玄人志向の「GF9800GTX+-E512H/HD」とは思えない程アップしているのが判る。ちなみに、新造PCのマザーボードである「ASUS Crosshair II Formula」には、豊富なオーバークロック設定が可能なBIOSが搭載されているが、今回のベンチマーク・テストでは殆どデフォルト状態の設定で自動設定のままだ。やはり、Athlon 64 X2 3800+からPhenom II X4 940 Black Editionへパワーアップした成果と言えよう。
また、前回と同様に今回もOpenGL性能を計るフリーのベンチマーク・テスト「CINEBENCH R10」で計測をしてみた。結果は、前回の結果からCPUがパワーアップした結果により、大幅にベンチマーク・テスト結果のスコアが向上した。
前回:Athlon 64 X2 3800+
■ GeForce 9800GTX+シングル
(PCI Express x16 x1)
Rendering (Single CPU): 1876 CB-CPU
Rendering (Multiple CPU): 3651 CB-CPU
Multiprocessor Speedup: 1.95
Shading (OpenGL Standard): 2991 CB-GFX
今回:Phenom II X4 940 Black Edition
■ GeForce 9800GTX+シングル
(PCI Express x16 x1)
Rendering (Single CPU): 3448 CB-CPU
Rendering (Multiple CPU): 11371 CB-CPU
Multiprocessor Speedup: 3.30
Shading (OpenGL Standard): 6067 CB-GFX
特に、マルチ・プロセッサによる速度アップは、2個のCPUコア(Athlon 64 X2 3800+)から4個のCPUコアになったPhenom II X4 940 Black Editionへパワーアップした成果で、4倍とまでは行かなかったが3倍以上のパワーアップが数値で表れている。また、OpenGLによる描画スコアも、前回から2倍以上のスコアに上がっており、3DMark06のスコアと同様程度のスコア上昇となった。
今回のベンチマーク・テストの結果により、同一のグラフィック・カード(GPU)を使用しているにも関わらず、グラフィックの描画速度が大幅に変化するのは、プラットフォーム(CPU、メモリ、マザーボード)に大きく左右されることが判ると思う。非力な(古い)CPUでは、いくら高性能のグラフィック・カード(GPU)を搭載してもあまり意味が無く、それなりの(速度を持った)CPUのマシンでなければ、文字通りの宝の持ち腐れ(不釣り合いなオーバスペック)となってしまう訳だ。
こういったPCパーツのバランスを測る意味でも、ベンチマーク・テストを(ゲーマーやオーバークロッカーで無くとも)行ってみれば、次にアップグレードするPCパーツ(CPUやGPU,或いはメモリ)が見えてくると言うことだろう。ちなみに、3DMark06のBasic Editionは無償でダウンロード可能だし、CHINEBENCH R10もフリーウェアなので自由にMac OS X版も含めてダウンロードできる。
現在使用中のWindows XPやVistaのデスクトップPCを、Windows 7へアップグレードを行う予定であれば、事前に今回の様なベンチマーク・テストを行い、合わせてCPUやメモリ、GPU、HDD等のアップグレードを計画するのも良いのではないだろうか。
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