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2009年9月30日

Microsoft Security Essentials

 マイクロソフト社製のセキュリティ・ソフトウェア「Microsoft Security Essentials」の正式版がリリースされて、Windows XP32bit版のみ)、Windows Vista32bit64bit版)、Windows 732bit64bit版)が、それぞれのWindows環境に応じて無償でダウンロードが可能となった。筆者も、早々にWindows 7x64版)やWindows XPx86版)へインストールして試してみたので、簡単にレポートしておこう。

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 「Microsoft Security Essentials」は、これまでマイクロソフト社がWindows Vista/7で標準装備で提供(Windows XPでも無償でダウンロードして実装出来る)していた、「Microsoft Windows Defender」(マルウェアやスパイウェア専用のセキュリティソフト)の機能を含んだ上で、ウィルス・ガードの機能を追加したセキュリティ・ソフトだと思えば良いだろう。もちろん、有償・無償に限らず既に他のセキュリティ・ソフトウェアがインストールされている場合は、それらをアンインストールするか、機能を一時的に停止させてからMicrosoft Security Essentialsをインストールする必要がある。

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 筆者の新造デスクトップPCで稼働している、Windows 7Ultimate x64 Editionへ「Microsoft Security Essentials」の正式版をインストールしてみたが、動作速度はそれ程重くもなく、メモリ使用量も比較的少ない感じだ。しかし、インストール直後のHDDスキャンの速度は、異常に遅くWindows Vista/7に標準装備されている「Microsoft Windows Defender」のスキャン速度よりもはるかに遅い。
 スケジュールによる自動スキャンの設定があるので、PCを使用中の日時でのスキャン実行は、設定を変更して避けるようにするか、スケジュール自体を止める設定も可能なので、マニュアルでのスキャン実行を行った方が良いかもしれない。スキャンのスケジュールが、もう少し詳細(たとえば、スクリーンセーバが作動中のみとか)に出来れば良いのだが、その辺りは無償なので我慢するしかない。

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 さすがにマイクロソフト製だけあって、良くできているなと感じた点は、Microsoft Security Essentialsをインストールすると、自動的にMicrosoft Defenderの設定変更を行い、Microsoft Windows Defenderの機能を停止させてくれる。他の有償・無償を問わず筆者の使用しているセキュリティ・ソフトでは、Microsoft Defenderの機能を含んでいるにも関わらず、Microsoft Windows Defenderを稼働させたままのセキュリティ・ソフトが殆どだった。

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 Microsoft Security Essentialsではなく、他のセキュリティ・ソフトを使用している場合には、「アクション センター」の「ウィルス対策」から詳細を表示すれば、Microsoft Windows Defenderの動作の有無が確認できるので、チェックしてみると良いだろう。Microsoft Windows Defenderの機能停止は、Microsoft Windows Defenderを起動して「設定」のアイコンから設定変更の画面を開いて、一番下までスクロールすれば、機能停止のメニューが現れるので、チェックを外せばMicrosoft Windows Defenderは停止する。

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 今回は更にMicrosoft Security Essentialsを、Windows XPの動作しているPCへもインストールしてみた。既に一年間の間ずっと24時間連続稼働している「DNRH-001には、無償で使用できるウィルス・セキュリティ・ソフト、ALWIL Software社の「avast! 4 Home Edition」(日本語版)をダウンロードしてインストールあったが、そろそろライセンス期限だったので渡りに船ということで、毎年のライセンス入力も不要なMicrosoft Security Essentialsに切り替えてみた。
 筆者のDNRH-001は、OpenSimサーバとして使用している関係で、二重にセキュリティ強化を行ってあったため、Microsoft Windows Defenderも別途インストールして稼働させていた。そこで、まずMicrosoft Windows Defenderをアンインストールし、その次にDNRH-001からavast! 4 Home Editionをアンインストールし、Windows XPを再起動した。
 Windows XPが再起動した後、Microsoft Security Essentialsをインストールし、初期HDDのスキャンを行い、ここでもう一度Windows XPを再起動し、Microsoft Security Essentialsが正しくサービス・モードで自動起動してタスクトレイにアイコンが表示されているかも確認した。avast! 4 Home Editionと比べてみると、メモリ消費量や起動されるサービス・プロセスもMicrosoft Security Essentialsの方がが少なく、Microsoft Windows Defenderからの置き換えも兼ねているので、結果的に動作が軽くなったので、このまま使い続けてみるつもりだ。

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 Microsoft Security EssentialsWindows XP(しかも32ビット版のみ)に対応しているは、おそらくWindows 7Home Premiere Editionを除く)で使用可能となった、Windows XP ModeVirtual PC環境)での使用を考慮しているためだと思われる。上に掲載したスクリーンショットは、Windows 7 RC版上で、Windows XP ModeRC版を評価した際の画面だが、仮想環境とは言えWindows Updateの更新なども、しっかりと行わねばならない。
 もっとも、Microsoft Security Essentialsは無償とは言えこれまで、必要不可欠だったセキュリティ・アプリがWindowsに標準装備されなかった事自体が変だった訳で、実際にはOSの価格にMicrosoft Security Essentialsが含まれていると考えれば、使わないより使った方が良いので、Windows XP ModeVirtual PC環境)等には最適なセキュリティ・アプリケーションだ。
 しかし、既に有償のセキュリティ・ソフトウェアを使用しているPC環境であれば、わざわざMicrosoft Security Essentialsへ乗り換える必要はなく、筆者も仕事で使用しているPCでは、これまでどおりウイルスセキュリティZEROを使い続ける。
 


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