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2009年11月22日

OpenSim Ver.0.6.6 (3)

 前回の記事では、少々脱線してOpenSim専用(汎用)ビューアのHippo OpenSim Viewer Version 0.5.1の説明に時間を割いてしまい、肝心のOpenSim Version 0.6.6のコマンド解説を行うことが出来なかった。今回は、このOpenSim Ver.0.6.6のコンソールからのコマンドを解説しよう。まず、最初にOpenSimのユーザ登録を行うコマンドについて書いておこう。OpenSimの管理者(Master User)は、初期設定時に作成登録されるので、他の一般ユーザの登録を行うのが、「create user」コマンドだ。

クリックで拡大表示 Opensim_066_20

 OpenSimが起動している状態で、コンソールがコマンド待ち受け状態でありプロンプトの「#」が表示されているのを確認し、ここへ「create user」+「Enter」キーをキーボードより入力する。

クリックで拡大表示 Opensim_066_21

 すると、コンソールに「Fast name [Default]:」と表示されるので、登録するユーザの名前を入力する。画面の例では「Snow」と入力し「Enter」キーを押す。すると次に「Last name [User]:」と苗字の入力を要求してくるので、同様に登録するユーザの苗字を入力する。画面の例では、「Leopard」と入力している。「Enter」キーを押すと、登録ユーザのパスワード「Password:」を訪ねてくるので、ここへパスワードを入力する。入力時には文字が表示されないが、「Enter」キーを押すと入力したパスワードが表示される。画面の例では「MacOSX106」と入力したのが確認できる。
 次に入力要求される「Start Region X [1000]:」と「Start Region Y [1000]:」はデフォルト設定で良いので、そのまま「Enter」キーを押し、最後に「Email [ ]:」を聞かれるが、ここも空白のまま「Enter」キーを押せば良い。

クリックで拡大表示 Opensim_066_22

 OpenSimのコンソールへユーザ登録に必要な情報が全て入力されると、コンソールにはユーザ・データベースに登録されて行く様子が表示され、データベースへの登録が完了すると、再びOpenSimのコンソールは待ち受け状態となる。他のユーザを登録する場合は、以上の作業を繰り返して行えば良い。ちなみに、OpenSimのデフォルト設定では、使用するデータベース・エンジンにFirefoxやMac OS Xなどで多用されているSQLiteが設定されているが、大規模なOpenSimのGRIDを構成する場合などにはMySQL等を設定することも可能だ。

クリックで拡大表示 Hippo_mac_os_1

 ユーザ登録が終わったら新たに登録したユーザ名で、OpenSim Ver.0.6.6へログインできるかどうかを、OpenSimサーバと同じLAN内に接続されている他のPCからHippoビューアを起動して確認してみよう。上に掲載した画面は、Mac OS X用のHippo OpenSim Viewer Version 0.5.2でログインした際のスクリーン・ショットだ。HippoビューアのMac OS X版は、問題なくSnow Leopard上でも動作する。Mac版のHippoビューアも、オリジナルでは英語版のみであるが、Windows版のHippoビューア同様に日本語化が可能なので、Windows版の日本語化を参考にすれば良い。

クリックで拡大表示 Opensim_066_23

 OpenSimのコンソール・コマンドは、「help」の入力により使用可能なコマンド群の説明が表示される。コマンドには、サブ・コマンドを持つコマンドもあり、詳細は「help+コマンド名」で表示される。代表的なコマンドに「terrain」(リージョンの地形操作コマンド)があり、今回は例として初期デフォルトの小島を、平坦な土地へ一気に変更してみよう。
 OpenSimのコンソール・コマンド待ち受け状態で、「terrain fill 21」と入力し、続けて「Enter」キーを押す。すると、小島が消えて256m四方の平坦なリージョン(Sim)へと一気に地形が変化する。パラメータの「21」はリージョンの海抜なので、ここを増減してやれば、高さが変わる。ちなみに、デフォルトの海面の高さは20mなので、それよりも小さい値の場合には海面下の海底となってしまう。

クリックで拡大表示 Hippo_mac_os_2

 上の画面は、OpenSimのコンソール・コマンド「terrain fill 21」を実行した後、Mac OS X用のHippo OpenSim Viewer Version 0.5.2でログインした際のスクリーン・ショットだ。Second Lifeの補完用に、Sandbox(砂場)としてOpenSimを運営する場合には、この凹凸の無いフラットなRegion(Sim)が使いやすいだろう。

クリックで拡大表示 Opensim_066_24

 OpenSimサーバのコンソール・コマンドには、便利な管理用コマンドも多く実装されている。例えば、リージョンの地形をデフォルトから修正した場合、その状態をバックアップしておきたいこともある。そんな時には、コンソール・コマンドの「save oar」コマンドを用いる。「OAR」とは、OpenSim ARchiveの略で、リージョン(Sim)の地形や設定、設置されているオブジェクト(プリムを含む)や樹木などを一括してバックアップすることが可能だ。
 上の画面の例では、「save oar flat_terrain」とし、flat_terrainというOARファイル名でバックアップを行った際のスクリーン・ショットだ。

クリックで拡大表示 Opensim_066_25

 OpenSimのOARバックアップされたファイルを読み込むには、「load oar」コマンドを用いる。実際には、コマンドにOARファイル名を指定するのだが、このOARファイルは、自分で運用するOpenSimのリージョン(Sim)だけではなく、他のOpenSimユーザのOARファイルを読み込んだり、フリーで公開されているOARファイルを読み込むことも可能だ。
 OpenSimのサイトでもサンプルでOARファイルが公開されているので、今回は例としてサンプルのOARファイルを読み込んでみた。ダウンロードしたサンプルの「cyberlandia.tar.gzを、OpenSimのインストールされているフォルダへコピーして「load oar cyberlandia.tar.gz」と入力し、「Enter」キーを押すとOARファイルの読み込みが開始される。

クリックで拡大表示 Opensim_066_26

 OpenSimのデータベースへ「cyberlandia.tar.gz」のデータが読み込まれると、OpenSimのコンソールは待ち受け状態となり、新しいリージョン(Sim)の環境ができあがる。この例で判る様に、OARファイルはtar.gz形式で圧縮されたファイルで、一般的なtar.gzを開くことが可能なアーカイバ・ツールでも中身を確認することが可能だ。殆どはXMLファイルで構成されているが、テクスチャ・ファイルなどは、そのまま収納されている。

クリックで拡大表示 Hippo_mac_os_3

 「cyberlandia.tar.gz」のデータが読み込まれたOpenSimサーバへ、Mac OS X用のHippo OpenSim Viewer Version 0.5.2の(もちろんWindows版のHippo OpenSim Viewer 0.5.1)でログインしてみると、これまでの殺風景で何も無いリージョン(Sim)から、起伏のある島と地表には模様のあるテクスチャが貼られており、デザインの良い家も建てられて、大きな樹木も生えているRegion(Sim)に変わっているハズだ。
 この「cyberlandia.tar.gz」のデータは、イタリアのOpenSim GRIDを運営しているメンバーによって作られたサンプルなので、家のデザインが良いのも何となくイタリアっぽい。

クリックで拡大表示 Hippo_mac_os_4

 家の内部には、ソファーなどの家具類も設置されているのだが、Second Life互換のLSLによるサンプルは残念ながら組み込まれていない。また、OpenSimのデフォルトでは、オブジェクトとの衝突検出機能がオフに設定されているので、これら家や家具などのオブジェクトは、全てファントムの状態となっているので、ログインしたアバターはこれらをすり抜けてしまう。
 OpenSimのAvatarとObjectの衝突検出は、「OpenSim.ini」ファイルの編集を行ってから、OpenSimサーバを再起動することで、衝突検出機能が動作するようになる。これらの設定は、OARファイルにバックアップされないので、必ずOpenSim.iniファイルを編集する必要がある。

クリックで拡大表示 Opensim_066_27

 OpenSimサーバのデータベースに情報が格納されている場合、OpenSimのコンソール画面(実際には、Windowsのコマンド・プロンプトの画面だが)を、右上の「×」アイコンで終了してしまうと、データベースが壊れてしまう場合があるので、必ずコマンドでシャットダウンを行う必要がある。シャットダウンのコマンドは、「shutdown」か「quit」コマンドを用いる。これは、以前に紹介したOpenSim Server Version 0.5でも説明したので改めて説明の必要はないだろう。
 さて、Mac OS X版のHippo OpenSim Viewerも(実は読者の方からMac版は無いのかと質問のメールをいただいたので)紹介したので、次回はWindows版のHippo OpenSim ビューアの日本語化の方法を説明する予定だ(Mac OS X版に関しては、Windows版と同様の方法で日本語化が可能)。
 また、予定していた「BBR-4MG」や「BBR-4HG」を用いた、インターネット側からのOpenSimサーバへのアクセスするための設定方法は、次回以降に解説する予定だが、記事のボリュームによっては更に先になってしまうかもしれないので、予めご了承をいただきたい。

<<以下、Hippo Viewerの日本語化へ続く>>


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コメント

清水様、先日はありがとうございました。

またまた質問で申し訳ないのですけど、記事の中に書かれている衝突検出を行うには、どこを編集すればよろしいのでしょうか?

OpenSIMは初心者なもので。。。

よろしくお願いします。 m(_ _)m

投稿: ひろ | 2009年12月 5日 15:13

ひろ さん、こんばんは、

>またまた質問で申し訳ないのですけど、記事の中に書かれている衝突検出を行うには、どこを編集すればよろしいのでしょうか?

はい、まず、OpenSimをシャットダウンした状態で、インストールされているフォルダ内(C:\Program Files\OpenSim)にある、OpenSim.iniファイルをメモ帳で開きます。OpenSim.iniをダブルクリックすれば、通常はメモ帳で開かれます。

次のカ所をメモ帳をスクロール・ダウンさせて探してください。メモ帳の検索で探してもOKです。

=================
; ##
; ## PHYSICS
; ##

; if you would like to allow prims to be physical and move by physics with the physical checkbox in the client set this to true.
physical_prim = true

; Select a mesher here. ZeroMesher is save and fast.
; ZeroMesher also means that the physics engine models the physics of prims
; sticking to the basic shapes the engine does support. Usually this is only a box.
; Meshmerizer gives a better handling of complex prims by using triangle meshes.
; Note, that only ODE physics currently deals with meshed prims in a satisfactoring way
;
meshing = ZeroMesher
;meshing = Meshmerizer

; Choose one of the physics engines below
physics = basicphysics
;physics = POS
;physics = OpenDynamicsEngine
;physics = modified_BulletX
=================
この部分を下記↓のように書き換えます。
=================
; Choose one of the physics engines below

physics = OpenDynamicsEngine
;physics = basicphysics
;physics = POS
;physics = modified_BulletX
=================

書き換えたら、上書き保存してOpenSimを起動してください。
ちゃんと、プリムやオブジェクトに対して衝突検出が行われているハズです。

もちろん、ファントム属性のプリム、オブジェクト、樹木などは衝突検出の対象外になっています。

>OpenSIMは初心者なもので。。。

一般のWindowsアプリと違って、マウスでクリックして設定変更完了というわけにはいきません(Linuxの世界や昔のDOSアプリでは当たり前だったんですけね)ので、慣れるまでは苦労するかもしれませんが、慣れてしまえばサーバの設定が一切ユーザではいじれないSecond Lifeよりも、ずっと柔軟に色々な設定ができますから、OpenSImは面白いですよ。 (^O^)

がんばって慣れてくださいませ。

投稿: 清水 隆夫 | 2009年12月 5日 17:38

こんにちは
拝見させていただきとても勉強になります。ありがとうございます。Opensimをスタンドアロンモードで入りますと、いつも壁を通りぬけてしまい残念に思っていました。
physics = OpenDynamicsEngine
;physics = basicphysics
;physics = POS
;physics = modified_BulletX
になっておりますが、やはり壁抜けしてしまいます。何か他に良い方法が、ありましたら教えていただけますでしょうか・・・とても助かります。よろしくお願いいたします。

投稿: 伊達 順子 | 2010年1月 2日 13:45

伊達さん、こんにちは、

>何か他に良い方法が、ありましたら教えていただけますでしょうか・・・とても助かります。

OpenSimの物理演算の項目で、衝突検出を有効にするには、以下の三項目の設定を確認してみてください。

; ##
; ## PHYSICS
; ##
(これ以降が設定です。)

physical_prim = true

meshing = ZeroMesher

physics = OpenDynamicsEngine

以上の三項目です。
他の設定は、すべて行の始めが「;」であることも確認してください。

後は、作成した壁(プリム)が、ファントム設定になっていれば、当然ながら壁を素通りできます。

合わせて作成したプリムやオブジェクトの属性も調べてみてください。

昨年末の23日に、OpenSimの安定版の最新版となるVersion 0.6.8の正式版もリリースされました。(ソースコードだけですが)

もしも、上記の設定などでもダメだったら、私のコンパイル&ビルドしたOpenSim Ver.0.6.8をお送りしますので、試してみてください。初期設定で、衝突検出なども有効になっています。


投稿: 清水 隆夫 | 2010年1月 2日 17:39

清水様 早速のご返事ありがとうございます。OpenSim.iniを直してみましたが、あいかわら壁抜けします。ファントムでもありません。(;;)Version 0.6.8を送っていただけたら・・と思っています。お忙しいでしょうから 暇なときにでも送ってください。メールアドレスでいいでしょうか?先に載せてあるメールアドレスで待っています。

投稿: 伊達 順子 | 2010年1月 2日 19:37

伊達さん、こんばんは、

先ほど、ファイル転送サービスを用いて、OpenSim Ver.0.6.8のZIPファイルをお送りしました。
転送サービスが、何故か三つのメールを発信していますが、どれも同じファイルですので、どれを受信されてもOKです。

お送りしたOpenSim_V068.zipをHDDへ解凍すると、中に「bin」フォルダがありますので、それを開いて「OpenSim.exe」をダブルクリックすれば起動します。

OpenSim.iniも同梱(私の環境で物理演算動作を確認してあります)してありますので、そのまま起動すれば初期設定モードで起動します。

前のOpenSim Ver.0.6.8から環境や設定などを移行する場合は、起動する前に、以下のファイルをそれぞれVersion 0.6.8のフォルダへコピーしてください。

Version 0.6.8のインストーラ版の場合は、以下のフォルダにファイルがあります。

C:\Program Files\OpenSim

コピーするファイル:
C:\Program Files\OpenSim\Regions\Regions.ini

を、Ver.0.6.8の \bin\Regions\ へコピー

estate_settings.xml
Asset.db
inventoryStore.db
OpenSim.db
userprofiles.db

を、Ver.0.6.8の \bin\ へコピー

以上の作業で前の環境が、新しい環境へ移動できます。ただし、Versionが異なる場合には、できれば新しく設定し直した方が、不具合もないと思います。

試してみてください。

投稿: 清水 隆夫 | 2010年1月 2日 22:48

清水様
ありがとうございます。
無事前バージョンの六つのファイルもコピー&ペーストで移し終え、稼動する事が、出来ました。ちゃんと壁抜けもせず^^床に足が埋まる事もなくなりました。感謝です!!
ついでにSIMをもう1島増やす事も出来ました。(今までマップに載っても画面上には、現れていませんでした(;;))本当にありがとうございます。もう一つお聞きしたいのですが、新しく作った2番目の島で「load oar cyberlandia.tar.gz」を実行してみたいのですが、どのようにするといいでしょうか?欲深な私に教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。

投稿: 伊達 順子 | 2010年1月 3日 09:05

伊達さん、こんにちは、

>無事前バージョンの六つのファイルもコピー&ペーストで移し終え、稼動する事が、出来ました。ちゃんと壁抜けもせず^^床に足が埋まる事もなくなりました。感謝です!!

無事にOpenSim Version 0.6.8が動作してなによりでした、よっかたぁ~ (^O^)

>(今までマップに載っても画面上には、現れていませんでした(;;))

OpenSimの場合、自分の居るRegionの隣のRegionまでしか見えません。ですので、新しいRegion(Sim)を作る場合は、必ず東西南北の何れかに作成することをお勧めします。
そうすれば、自分の居るRegionから見えるし、テレポートせずに移動することも可能になります。

>もう一つお聞きしたいのですが、新しく作った2番目の島で「load oar cyberlandia.tar.gz」を実行してみたいのですが、どのようにするといいでしょうか?

はい、複数のRegion(Sim)が稼働している場合は、一個のRegionの場合とちがって、コマンド・コンソールが「root」になっています。
一個のRegionの場合には、そのRegion(Sim)名が、コマンド・プロンプトに表示されていたので、コマンドはそのRegionへ直ぐに反映しました。

複数Region(Sim)の場合には、まずコマンドで指示したいRegionへ移行します。このRegion移行コマンドは、以下のとおりです。

#change region リージョン名

例えば、Region(Sim)名が、「Test2」であれば、「change region Test2」+「Enter」キー となります。

これで、コマンド・プロンプトに移行したRegion名が表示されますので、コマンドを打ち込んでください。

他のRegionへのコマンドを打つ場合は、続けて「change region Test1」のように打てば、Tets1リージョン(Sim)へ移行します。

元へ戻るには、「change region root」+「Enter」キー で、メイン制御のコマンド待ち受けモードに戻ります。

>欲深な私に教えていただければと思います。

いえいえ、好奇心を無くしたらおしまいですから、欲深、大いに結構です。 (笑)
他にも、不明点などあれば、ご遠慮なくどうぞ。また、SLには殆どログインしなくなってしまったのですが、OSGridには頻繁にログインしておりますので、OSGridへも是非入ってみてくださいませ。

お待ちしております。

投稿: 清水 隆夫 | 2010年1月 3日 14:47

清水様
重ねて御礼申し上げます。m__m
sim切り換えを実行してみましたら

Region(root) #change region ****
Couldn't select region ****
Currently selected region is root

と出てきました。その前に何かファイルの書き換えなどありますでしょうか?

投稿: 伊達 順子 | 2010年1月 3日 15:19

すみません
基本的なところで名違っていたようです(;;)
Regions ini file をコピーしてコピーした方のファイル名を変えただけでした。
このファイルにはsim名を記入するところが、ありませんが、sim名を追加する方法は・・・そちらをまず教えていただかないと出来ませんでした。良く見ましたら地図では同じsim名になっていました。

投稿: 伊達 順子 | 2010年1月 3日 15:32

新しく作ったRegionsのコピーでは、RegionUUID を新たに取得して、Location をかえ、InternalPortも9001
にしました。後sim名を設定するだけだと思います。よろしくお願いします。

投稿: 伊達 順子 | 2010年1月 3日 15:44

伊達さん、どうもです。

えっと、まず複数のRegionをOpenSimで作成する方法なんですが、以前のOpenSimでは、「xml」ファイルで一つのRegionを定義し、複数のxmlファイルにによるリージョン設定ファイルを、「Regions」フォルダに置いておくという方法でした(これは後方互換で、今でも有効ですが)。

ところが、現在のOpenSim(特にスタンドアロン・モード)では、「Regions」フォルダ内には、「Regions.ini」ファイルは一つだけで、この一つのRegions.iniファイルに、複数のリージョン設定を書く形式になっています。

例としては、以下のようになります。

[OpenSim Test1]
RegionUUID = UUID_No1
Location = 1000,1000
InternalAddress = 127.0.0.1
InternalPort = 9000
AllowAlternatePorts = False
ExternalHostName = 127.0.0.1
MasterAvatarFirstName = Takao
MasterAvatarLastName = Shimizu
MasterAvatarSandboxPassword = Password

[OpenSim Test2]
RegionUUID = UUID_No2
Location = 1000,1001
InternalAddress = 127.0.0.1
InternalPort = 9001
AllowAlternatePorts = False
ExternalHostName = 127.0.0.1
MasterAvatarFirstName = Takao
MasterAvatarLastName = Shimizu
MasterAvatarSandboxPassword = Password

これで、OpenSim Test1とOpenSim Test2という名前のRegion二つが起動します。

マスターアバターの名前は、別のアカウントを作成してあれば、そのアバターの名前とパスワードを指定することも可能です。

ポート番号は、三つ目のリージョンでは、9002となり四つ目は9003です。もちろん、UUIDは、それぞれのRegionで異なる必要があり、位置も重複しないように設定する必要があります。

後は、xmlファイルによる設定であれば、OSgridへの接続方法の説明記事を参照していただければ、同じようにiniファイルをxmlファイルへ書き換えてやり、複数のリージョン設定xmlファイルを「Regions」フォルダへ置いてやれば、複数のRegionが起動できます。

どちらでも結果は同じなのですが、スタンドアロンの場合には、iniファイルでの管理の方が簡単かと思います。


やってみてください。

投稿: 清水 隆夫 | 2010年1月 3日 17:03

清水様
すごいです!!出来ました。SIM名が変わりました。^^ありがとうございます。
早速Regionをチェンジして「load oar cyberlandia.tar.gz」と入力してみましたが、結果は、”Cannot find file cyberlandia.tar.gz ” と出てしまいました。cyberlandia.tarはpinの中に入れて他のデーターと並んでいますが、そこに置くのでは、ないのでしょうか・・・何も知らないものですからご迷惑をおかけします。

投稿: 伊達 順子 | 2010年1月 3日 17:29

伊達さん、複数Regionの起動、おめでとうございます。 (^O^)

>結果は、”Cannot find file cyberlandia.tar.gz ” と出てしまいました。

あれ、おかしいですね・・・

>cyberlandia.tarはpinの中に入れて他のデーターと並んでいますが、そこに置くのでは、ないのでしょうか

そのとおりですが、pinではなく、「bin」フォルダへ入れておきます。

cyberlandia.tar.gzの名前が長いのでミスインプットかなと思いますが・・・ 名前をリネームしてみてはいかがでしょうか。

特に拡張子の「.tar.gz」は不要ですので、判りやすい「cyber」とでも変更してしまっても読み込みます。
そすれば、「load oar cyber」+「Enter」キーで読み込むはずです。

投稿: 清水 隆夫 | 2010年1月 3日 17:50

清水様
binでした。(笑)

cyberにしてみました。やはりダメです。
何か私のPC内でたりない物が、あるのでしょうか?残念ですが、ここまで出来た事に満足です。これからは、1年半前からの念願であったOSGにグリットモードでのログイン目指します。何度挑戦してもうまくいかず諦めていましたが、清水様のお話を読んでいると出来るような気がしてきました。BBR-4MGも今日買うことにしました。又多分???ばかりになると思いますので、その時は、お助けください。有難うございました。

投稿: 伊達 順子 | 2010年1月 3日 19:35

伊達さん、こんばんは、

>cyberにしてみました。やはりダメです。
>何か私のPC内でたりない物が、あるのでしょうか?

う~ん、なんだろう?

それでは、お送りしたzipファイルをリネーム(OpenSim_V068-2とでも)してから解凍して、今度はdbファイルなどを移行せずに、初期設定からスタートさせてから、load oarを実行してみていただけすか?

こちらでも、同じ環境で明日にでも追試してみますので・・・

>清水様のお話を読んでいると出来るような気がしてきました。

OSgridへの接続は、ルータの設定さえちゃんとしてやれば、スタンドアロンと変わり有りませんので、是非、挑戦してみてください。 (^O^)

>BBR-4MGも今日買うことにしました。

おぉ~ (^O^)
記事には書いてありませんが、Googleで「4MG HG化」でググれば、美味しい情報が手に入るかと・・・ (苦笑)

>又多分???ばかりになると思いますので、その時は、お助けください。

はい、ご遠慮なくどうぞ。
ルータの設定などでも、お気軽にどうぞ。
Region接続の前に、OSGrid内でお会いできるかと思いますので、その時はよろしくお願いします。 (^O^)

投稿: 清水 隆夫 | 2010年1月 3日 21:22

おはようございます。
昨日は、たくさんのご返事有難うございました。改めてOpenSim_V068-2としてインストールして試してみましたが、ヒットしませんでした。(残念)
ところでもう一つ教えていただきたいのですが、地形を変えるさいに・・・例えば、RAWファイルなどで地形を一気に変える場合の方法は、ありますでしょうか?startup_command.txtを書き換えたりしてもみましたが、全然変わりません。これも私が、前から会得したい技だったのです。(^^) 教えていただけますでしょうか?RAWファイルでなくてもいい方法が、ありましたら教えてください。よろしくお願いいたします。

投稿: 伊達 順子 | 2010年1月 4日 09:27

伊達さん、こんにちは、

>改めてOpenSim_V068-2としてインストールして試してみましたが、ヒットしませんでした。(残念)

こちらでもテストしてみましたが、問題なく読み込む事ができました。どうも、そちらのOARファイルが壊れているのではと思い、こちらの正常に読み込めるOARファイルを、お送りしましたので試してみてください。

>例えば、RAWファイルなどで地形を一気に変える場合の方法は、ありますでしょうか?

はい、OpenSimの地形関連のコマンドは、「terrain」に集約されています。「help terrain」と打ち込むと、サブのパラメータが沢山表示されます。

地形編集用のRAWファイルを読み込むコマンドは、「terrain load」ですので、「terrain load ファイル名」+「Enter」キーで、指定したファイル名のRAWファイルを読み込んでくれます。

試してみてください。

投稿: 清水 隆夫 | 2010年1月 4日 16:35

こんにちは
L3DTと格闘しやっとRAWファイルを作り実行してみましたが、どうも何か違うようで・・・だめでした。送っていただいたOARファイルも不発(;;)多分私のPCの中に取り込まなければ(もしかして取り込んでいる)いけないソフトなんかがあるかもしれません。真っ赤な(憎いですね^^)エラーメッセージの中に場所 OpenSim.Region.CoreModules.・・・とかOpenSim.Region.Framework・・・とかああCommand errorなんて言われています。Hellpを入れましたら [CONSOLE] Invalid commandと出ました。???私の作った地形が、悪かったかも(;;)道のりは、長いです。頑張ります。有難うございました。

投稿: 伊達 順子 | 2010年1月 5日 11:40

伊達さん、こんばんは、

>どうも何か違うようで・・・だめでした。送っていただいたOARファイルも不発(;;)

ありゃ~~ orz

>多分私のPCの中に取り込まなければ(もしかして取り込んでいる)いけないソフトなんかがあるかもしれません。

ローカル・モードでの動作だと、ウィルス・ガードや、ファイアーウォールも問題無いハズなんですけどね。

>真っ赤な(憎いですね^^)エラーメッセージの中に場所OpenSim.Region.CoreModules.・・・とかOpenSim.Region.Framework・・・とかああCommand errorなんて言われています。

このエラー、解決の糸口です。
OpenSimが稼働中に「赤いエラー」で、".Framework"をはき出す場合、大抵はWindowsの「.NET Flamework」がエラーを出力しています。

基本的に、OpenSimサーバのファイル入出力や画面の入出力は、「.NET Flamework」が行っているので、どうやら伊達さんのWindows XPへインストールされている「.NET Flamework」が壊れているか、あるいは設定が壊れているかだと思われます。

ただ、伊達さんの本ブログへのアクセスから、ある程度Windows XPへインストールされている.NET Flamework」が特定できるのですが、ちゃんと最新のVer.3.5がインストールされているので、設定が壊れてしまっているのだと推測されます。

解決方法としては、一番簡単なのはWindows XPの初期化(再インストール)なのですが、既にインストールされているソフトやアプリも消えてしまうので、これは最後の手段。

まず「コントロール パネル」の「プログラムの追加と削除」を開いて、最上段にある「□更新プログラムの表示」にチェック(レ)を入れて、インストールされているプログラムを表示させます。(ちょっと時間がかかるかもしれません。)

次に、画面をスクロール・ダウンさせていくと、「Microsoft .NET Framework 1.1」~「Microsoft .NET Framework 3.5 SP1」までと、それらに対する更新プログラム(パッチ)が表示されるので、一番下の「Microsoft .NET Framework 3.5 SP1」に対する更新プログラムから順に削除をしていきます。

削除するのは、「Microsoft .NET Framework 3.5 SP1」関連と「Microsoft .NET Framework 3.5 Language Pack SP1 - 日本語」だけで大丈夫だと思います。

削除したら、Windows XPを一度再起動します。(削除した段階でWindowsが再起動を要求するかもしれません)

Windows XPが再起動したら、以下の場所から、新しい「Microsoft .NET Framework 3.5 SP1」をダウンロード(http://download.microsoft.com/download/2/0/e/20e90413-712f-438c-988e-fdaa79a8ac3d/dotnetfx35.exe)するか、「Windows Update」を起動して、再度「Microsoft .NET Framework 3.5 SP1」をインストールしてください。

これで「.NET Framework」が初期化されるので、恐らくエラーは出なくなっていると思うのですが・・・

ちょっと、面倒くさい作業ですけど、頑張ってやってみてくださいませ。

投稿: 清水 隆夫 | 2010年1月 5日 18:02

追記情報:

OpenSim Version 0.6.8の実行形式ZIPファイルが、OpenSimのサイトよりダウンロードが可能となりました。

ダウンロード:
http://dist.opensimulator.org/opensim-0.6.8-binaries.zip

コマンド関係は、記事中のVersion 0.6.6と同じですので、そのままVersion 0.6.8と読み替えていただければ問題ありません。

投稿: 清水 隆夫 | 2010年1月16日 11:54

清水様。お疲れ様です。おかげさまで、OpenSimをインストールしました。「cyberlandia.tar.gz」のデータが読み込まれたOpenSimサーバをスタンドアローンモードで立ち上げています。壁すり抜けの問題も解決しました。本当にありがとうございました。
ところが、アバターが例の女の人ではなく白いスモークのようになっているのです。セカンドライフにログイン直後に現れるあの例のスモークです。公式セカンドライフでは問題なくアバターが表示されてますので問題はどこなのでしょうか?

投稿: amuro | 2010年2月23日 13:40

amuroさん、こんにちは、

>公式セカンドライフでは問題なくアバターが表示されてますので問題はどこなのでしょうか?

雲状態のアバターになる理由は、いろいろな要因があるのですが、これだという解決方法は、その発生状況によって違うために、難しいところです。

amuroさんが、OpenSimサーバをスタンドアロンで動作させているPCのスペック(CPUの動作クロックや、メモリ搭載量、グラフィック・カードなど)や、OSなどを教えてもらえますか?

それと、ご使用のビューアも教えてください。それらによって、アドバイスできるかもしれませんので・・・

投稿: 清水 隆夫 | 2010年2月23日 15:40

さっそくの御返事ありがとうございます。

XP Home Edition サービスパック3
Microsoft Security Essentials
HD 109GB
メモリー 2GB
プロセッサ Intel core2duo CPU t7250@2Ghz
NVIDIA GeForce 8600M GT
DELL のノートパソコンです。

ビューアーは、公式ビューアーです。
リンク先を変更、"C:\Program Files\oldsecondlife1.21.6\SecondLife\SecondLife.exe" -loginuri http://127.0.0.1:9000/ -loginpage http://127.0.0.1:9000/?method=login

1つ御説明と違う点があります。
ローカルエリア接続がルータのDHCPによる自動設定でしたので
「Internal IP address [127.0.0.1]:」
「External host name [127.0.0.1]:」としました。

ルーターは、用心するべきとあったNTT西日本フレッツ光VDSL VH-70Eです。

うーん。今のままだとサードライフ。霊魂になった死後の世界ですね。

投稿: Amuro | 2010年2月23日 17:15

Amuroさん、こんばんは、

PCは、全く問題が発生する可能性の無い性能ですね。

>ビューアーは、公式ビューアーです。

これ、Hippo OpenSim Viewer 0.5.1をインストールして試してみてください。

SLのビューアをOpenSimで使うと、やはり非互換の部分で問題が出やすくなります。例えば、地図表示ができないとか・・・

それと、SLのアカウント名と、OpenSimサーバで作成したマスター・アバターのアカウント名が同一だと、テクスチャなどのキャッシュが同じフォルダ内に混在してしまい、上手くアバターのスキン・テクスチャが読み込めない場合もあります。

ですので、ビューアを分けるか、アカウント名を別にしてみるなどを試してみてください。

>1つ御説明と違う点があります。

IPアドレスの設定は、ローカル・モードで動作させる場合には、その設定が正しい設定ですので、問題ありません。

>ルーターは、用心するべきとあったNTT西日本フレッツ光VDSL VH-70Eです。

ローカル・モードの場合には、ネットワークにデータが流れませんので、ルータの有無や機種などの違いは、全く影響しません。

記事で推奨しているルータ(BBR-4MG、4HG)を使う必要があるのは、OpenSimサーバをローカル・モードで運用しながら外部(インターネット)へ公開する場合や、グリッド・モードに設定して、OSGridへ接続する場合には、必須となります。

AmuroさんのPC環境であれば、問題なくグリッド・モードに設定して、一台のPCで同時にビューアを立ち上げた状態で、OSGridへのグリッド・モードによる接続も可能となりますので、上手くローカル・モードでOpenSimが動作したら、是非、ルータ(BBR-4MG、4HG)を購入してOSGridへの接続にも挑戦されてください。

トラックバックをいただいているsakuraさんのブログが参考になると思いますので、是非そちらのブログも参考にされてください。(^O^)

投稿: 清水 隆夫 | 2010年2月23日 19:04

どうもありがとうございました。感謝しています。

投稿: amuro | 2010年2月23日 20:47

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 最初に、私の夢であったOSGrid Simデビューに多大なお力添えを頂いた私の先生のブログをご紹介いたします。 その方のブログに、方法はすべて記載されていますが、私が、どこにつまずき実現出来なかったのか・・・ それを交えてお話しすることにより多くのOSGフアンが、増える事を願ってお送りします。 先生のブログ [http://tshimizu.cocolog-nifty.com/good_job/2009/11/opensimulator-0.html]     = 簡単に工程を..... [続きを読む]

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