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2010年1月31日

ASUS ENGTS250 DK

 先々週のことなのだが、筆者が昨年の2月ひょんな事から購入した玄人志向の「GF9800GTX+-E512H/HD」が、突然動作しなくなってしまった。つまり、デスクトップPCの電源を入れても何もモニター(Acer X223W)に表示されなくなってしまったのだ。しかし、Windows 7 Ultimate x64 Editionが起動時に発する起動サウンドは、ちゃんとスピーカから流れており、電源(Scythe 超力 700W SCPCR-700)マザーボードのASUS「Crosshair II Formula」には問題の無い事だけは判る状態だったので、マザーボードのASUS「Crosshair II Formula」に搭載されている「nForce 780a SLI」の内蔵GPUの出力へモニター(Acer X223W)を繋ぐと、問題なくWindows 7 Ultimate x64 Editionのログイン画面が表示されていた。

Asus_engts250_dk_1

 そこで、デスクトップPCのケースを分解し、玄人志向「GF9800GTX+-E512H/HD」GPUカードを抜いて他のデスクトップPCへ刺してみたが、やはりモニター(Acer X223W)には何も映らない。逆に、そのデスクトップPCへ刺さっていたグラフィック・カードを、ASUS 「Crosshair II Formula」へ刺してみると、こちらは問題なく動作をしているので、やはり玄人志向「GF9800GTX+-E512H/HD」が故障してしまったのだと断定した。いやはや、新年早々に故障するとはと思ったが、逆に未だ保証期間中なので、無償で修理を依頼できるので、不幸中の幸いとも言えるのかもしれない。これがソニー・タイマーのように保証期間が切れて直後の故障だったら、修理をしたくもなくなるところだ。とは言え、修理に出して直ぐに直るとも考えられない(事実、既に二週間経過したが、未だに修理が終わっていない)ので、とりあえず代替えのグラフィック・カードを購入した。
 今回、筆者が購入したのは、ASUS製の「ENGTS250 DK/DI/512MD3」だ。ちなみに、DKはDark Knightの略だそうだが、映画バットマン ダーク・ナイトからの引用した名前なのは、想像に難くない。

Asus_engts250_dk_2

 今回購入したASUS製「ENGTS250 DK/DI/512MD3」は、型番からも判るとおりnVIDIA GeForce GTS250を搭載したグラフィック・カードだ。このGeForce GTS250は、故障した玄人志向の「GF9800GTX+-E512H/HD」が搭載している同じくnVIDIAのGeForce 9800GTX+と全く同一のGPUチップであり、名前だけが9800GTX+からGTX250へ付け替えられただけだ。搭載しているメモリも同じGDDR3/512MBなので、性能的にも同等である。nVIDIAは、このように旧世代のGPUチップやチップセットの名前だけを変更して、新世代の製品のラインアップとして販売する販売戦略を良く行う。
 過去の例では、GeForce 8800GTをGeForce 9800GTとして延命販売したり、筆者が現用しているデスクトップPCのマ ザーボードのASUS「Crosshair II Formula」に使われているチップセットも、現行品ではnForce 780a SLIからnForce 980a SLIと名称だけが変わっているが、機能や仕様は全く同一だ(実際にWindows 7のデバイスマネージャでも、同一のチップセットとして扱われている)。

Asus_engts250_dk_3

 今回、筆者が故障した玄人志向の「GF9800GTX+-E512H/HD」と同じGPUチップを搭載しているASUS製の「ENGTS250 DK/DI/512MD3」を(懲りずに)購入した理由はと言えば、修理が終わって玄人志向「GF9800GTX+-E512H/HD」が手元に戻ってくれば、ASUS「ENGTS250 DK/DI/512MD3」との二枚差しによるSLI構成が行えるのが最大の理由であるが、GeForce GTS250を搭載しているグラフィック・カードの価格が、安価にこなれてきていたのも理由の一つだ。筆者のグラフィック・カードの3D用途では、主に3D描画のアプリケーションと言えばOpenSim用のHippo OpenSim Viewerと、Google Earth、3D デザイン用ツール(Blenderなど)がメインで、バリバリの3D Gameはテスト程度にしか起動しないので、GeForce GTS250でも、全く問題はない。

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 GeForce 9800GTX+を搭載している玄人志向の「GF9800GTX+-E512H/HD」では、外部電源として6ピンのPCI-Express電源が二個装備されていたのだが、今回購入したGeForce GTS250が搭載されているASUS「ENGTS250 DK/DI/512MD3」では、これが一個になっている。省電力化されているのは、間違いないのだが、名前が違うだけで製造プロセスも同じGPUなのに、何処が省電力化されたのだろうと、基板上のパーツを見比べてみると、搭載しているGDDR3メモリに放熱用フィンが装備されていないことに気がついた。つまり、メモリの発熱が減っているということで、当然ながら消費電力も減っている訳で、メモリの消費電力分が省エネになっていたという事だろう。
 加えて、搭載されているファンも二基から一基の薄型になっている為、玄人志向「GF9800GTX+-E512H/HD」では3スロット(実際には2.5スロットの厚み)を占有していたのであるが、ASUS「ENGTS250 DK/DI/512MD3」では2スロット丁度に収まっており、GPUの放熱用ヒートパイプの先に装備されている放熱フィンも小型化されている。放熱効率も向上しているようで、これがDark Knight(DK)シリーズの特徴でもある。実際に動作させた感じでは、高負荷時のファンノイズでは、それ程の差はない。しかし、低負荷状態では、二基のファンを装備していた玄 人志向の「GF9800GTX+-E512H/HD」よりも若干静かな感じだ。

クリックで拡大表示 Asus_engts250_dk_5

 一応、動作チェックの意味でWindows のWindows Experience Index Scoreの評価試験だけを行ってみた。上に掲載しているスクリーンショットの画像は、マ ザーボードのASUS「Crosshair II Formula」に搭載されているチップセットnForce 780a SLI(980a SLI)内蔵のGPU(GeFofce 8300相当)のスコアで、「グラフィックス:4.3」、「ゲーム用グラフィックス:5.1」となっていた。通常の使用であれば、この程度のスコアでも全く問題はなく、むしろIntelチップセットに搭載されているGPUよりも性能は良く、最近では新しいCore i5/3のCPUチップに内蔵されているIntel製GPUと殆ど同等の性能だ。最も、今回の様にPCI-Expressスロットへ装着しているグラフィック・カードが故障した場合を想定すると、性能は悪くとも緊急用のビデオ出力には重宝するので、無いよりもずっとマシだ。

クリックで拡大表示 Asus_engts250_dk_6

 上に掲載したスクリーンショット画像が、ASUS「ENGTS250 DK/DI/512MD3」を装着してから再計測を行ったWindowsエクスペリエンス・インデックス・スコアで、以前に紹介した玄人志向「GF9800GTX+-E512H/HD」のスコアと、全く同じ結果だ。このことからも、GeForce 9800GTX+と、GeForce GTS250は全く同じGPUチップであることが判るだろう。いずれ、玄 人志向「GF9800GTX+-E512H/HD」の修理が終わり手元に戻ってきたら、SLI構成によるベンチマークも計測してみたいと思っている。
 ちなみに、筆者の場合はDirectX 10ベースのアプリケーション(殆どが3Dゲームだと思われるが)は、殆ど動作させることがなく(当然、Windows 7がサポートしているDirectX 11なんぞ現状では全く不要で)、もっぱらOpenGLアプリケーションばかりなのだ。そして、ベンチマークの計測用アプリケーションにもよるだろうが、何故か上位となるGeForce GTX260よりも、GeForce 9800GTX+/GTS250の方が、OpenGLベンチマークのスコアが良いという結果が手元にあり、そんなベンチマークの結果からも、再びGeForce GTS250を搭載しているASUS「ENGTS250 DK/DI/512MD3」を購入した理由だ。
 もっとも、最近はデスクトップPCでWindows 7 Ultimate x64 Editionを起動する事が殆ど無く、もっぱらUbuntu 9.10 Desktop x64版を二個目のHDDへインストールして、64ビット版LinuxのUbuntu ばかりを起動している状態なので、尚更DirectX 10/11などのWindows環境での性能は全く意味がなく、単にLinux環境でのOpenGL性能の高いグラフィック・カードとしてチョイスしたのが、本当の選択理由だったりするのだが。
 筆者の使用環境では、既にWindows 7は仕事用の(仕方なくインストールしている)環境に過ぎず、そうなると同じnVIDIAのグラフィック・カードであれば、DirectXに特化しているGeForceシリーズではなく、OpenGLに特化している「Quadro」シリーズを使用したいところであるが、如何せん高価なのでGeForceシリーズを使い続けるしかなく、今回もコストパフォーマンスに優れており、予算内に収まるASUS「ENGTS250 DK/DI/512MD3」を購入した次第で、何とも歯がゆいところだ。


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