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2010年2月14日

CINEBENCH R11.5

 前回(先月末)の記事でレポートした玄人志向の「GF9800GTX+-E512H/HD」の故障修理であるが、詳しくは後述するとして結論だけ述べると、『修理不可』という結果となってしまった。残念な結果だったが致し方なく、代替えで購入したASUS製のGeForce GTS250搭載グラフィック・カード「ENGTS250 DK/DI/512MD3」を、そのまま使用することになった。もっとも、性能的には全く同じであり、若干ながら消費電力も低くなったし、空冷ファンが二基から一基になったので、ファンのノイズも少なめとなった。しかし、春節とは言え今は真冬なので、冷却効果が高く、夏場の冷却能力は、室温が暑くなってからでないと不明なのだが。

Cinebench_r115

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 さて、筆者のPC使用環境では、DirectXよりもOpenGL性能が重要という話は、前回の記事でも述べているのだが、そのOpenGL性能のベンチマークテスト用アプリケーション「CINEBENCH」が、バージョンアップして従来のRelease 10からRelease 11.5となったので、早々に「CINEBENCH R11.5」によるベンチマーク・テストを実行してみた。CINEBENCH R11.5は、MAXON社のサイトから無料でダウンロードが可能なので、誰でも自由に試すことが可能だ。今回は、ハーウェア環境ではグラフィック・カードがGeForce GTX9800+からGTS250へとチップ名のみが変わっただけなのだが、筆者の仕事用のテスト環境なのでソフトウェア環境は、OSが作業中の仕事の関係から、Windows 7 Ultimate x64 Editionから、Windows 7 Enterprise x64 Editionとなっている。

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 「CINEBENCH R11.5」は、特にインストールを行う事なく、ダウンロードしたZIPファイルを開き、OS環境に合った実行ファイルを起動するだけで良い。対応するOSは、Windows XP/Vista/7 32ビット版と、64ビット版、そしてMac OS X(10.4は32ビット版のみ、10.5/10.6は64ビット版にも対応)だ。CINEBENCH R11.5を起動すると、全画面モードで起動するが、ウィンドウを小さくしても実行できる。しかし、ベンチマーク・テストなので、他のウィンドウ(アプリケーション)は閉じた状態でテストを行った方が良いのは言うまでもない。

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 OpenGL性能のベンチマークを行う際、旧版となるCINEBENCH R10では、幅広いグラフィック・チップやカードをサポートしていたのだが、今回のCINEBENCH R11.5からは、グラフィック・チップやOpenGL用ドライバのチェックがかなり厳密に行われる様になり、ちょっと古めのグラフィック・カードやチップの場合には、OpenGLのテストが実行できなくなっている。このチェックには、収録されている3Dグラフィック画像の比較が行われているので、ハードやドライバによって描画される画像が大きく違っている場合(目視では判断できない場合でも)、テストは実行されない。上に掲載したスクリーンショット画像が、そのオリジナルの比較対象用画像である。

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 上に掲載したスクリーンショットは、ASUS製のGeForce GTS250搭載グラフィック・カード「ENGTS250 DK/DI/512MD3」での事前チェックされた画像のスクリーン・ショットで、チェックされたポイントがグリーンで示されている。合致している割合は約98%と表示されているので、殆ど同一と言っても良い結果で、この後動画によるベンチマーク・テストが開始された。ベンチマーク・テストの3D動画は、パトロール・カーと追われる乗用車のカーチェイスの場面で、夜の街を疾走する見ていても楽しい3Dグラフィックの動画だ。

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 チェックでNGと判断されたケースでは、上に経緯したスクリーン・ショット画像の用に、赤で非互換の描画部分が表示されてしまう。ちなみに、これはGeForce 7600GS SLI(二枚)の環境だ。この状態では、ベンチマーク・テストは実施されないが、3Dグラフィックの動画は表示される。もちろん、高性能なGPUを搭載していれば滑らかな動画が表示されるのだが、古いGPUの場合にはFPS値の低い間引きされた動画となってしまうのは致し方ないところだ。ちなみに、このレッド・カードの場合にはGPUは問題ないがドライバの設定に問題があり、テストが実行できない場合もあるようだ。

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 さらに、Mac OS Xでも試してみたのだが、上に掲載したスクリーン・ショット画像だ。オリジナルの画像との比較を行う以前に、GPUが非対応だと表示されてしまった。ちなみに、このMacはiMac 20インチで、GPUはATI製(AMD)のRadeon X1600である。この様にGPUが非対応の場合には、3Dグラフィックの動画再生も行われることはなく、ドライバの3D設定などを変更してもテストは全く実行できない様だ。しかし、CPUのベンチマーク(3Dレンダリング)に関しては、GPUやグラフィック・ドライバに関係なく実行が可能だ。

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 同じiMac 20インチにBootCampでインストールしている、Windows Vista Ultimate Edition(32ビット版)でも試してみたが、Mac OS X Snow Leopardと同じ様にGPUが非対応というメッセージが表示されてしまった。CPUのベンチマークでは、同じハードでもMac OS Xの環境の方が良いスコアを出している。これは、旧CINEBENCH R10でも同様の結果を示しており、少なくともハードウェアがiMacの場合には、WindowsよりもMac OS Xの方がベンチマーク結果が若干ではあるが良いスコアが出る。

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 CINEBENCH R11.5によるCPUのベンチマークは、マルチ・コアCPU(Intel製CPUの場合には、ハイパー・スレッディングによる仮想CPUも含めて)、マルチ・スレッドによる3Dレンダリング・テストとなる。CPUコア数(スレッド数)だけ、レンダリングのボックスが表示され、それぞれのレンダリング・ボックスが中心から時計回りに描画を行ってゆく。描画される画像は、3Dデータなので、それぞれのレンダリング・ボックスによるスピードが、中心から内周のデータは3Dデータが多いので、描画速度もそれなりに必要なようだが、外周に行くと3Dデータが少なくなり、どのレンダリング・ボックスも同じ様な速度で描画をしてゆく。このベンチマーク・テストも、見ていて中々綺麗で面白い。
 CINEBENCH R11.5によるベンチマーク・テストのスコアは、旧版のCINEBENCH R10によるテストのスコアとは、基準が全く異なるので、旧版のCINEBENCHI R10によるテスト結果のスコアとは比較しても無意味だ。今後は、CINEBENCH R11.5によるスコアを基準にして、OpneGL性能のチェックを行うことになる。ちなみに、今回の筆者のPC環境では、CPUレンダリングのスコアは、「3.56」とサンプルで収録されているスコアと比べても最下位なのだが、OpenGLのスコアは三番目の「36.71」となっており、OpenGL専用の「Quadro」に迫るスコアとなっている。ベンチマークの結果から言えば、GeForce GTS250(9800GTX+)は、やはりOpenGLの性能が良いということになるのだろうか。
 さて、、玄 人志向「GF9800GTX+-E512H/HD」GPUカードの修理不可の解答だが、下記の様な玄人志向からの連絡があった。

玄人志向では、修理の際検査をし新品と交換をしておりますが、ご依頼頂きました商品は、既に完売品となっており入荷予定、該当代替品が無いため、ご返金に て対応をさせて頂きたくご連絡させて頂きます。

 今回は、保証期間中の故障だったので、購入代金の返金という対応であったが、保証期間が切れてしまっていた場合は、修理は行えずに新しい製品を購入することになってしまう訳だ。シングルで動作しているグラフィック・カードであれば、それでも問題は少ないだろうがSLIなどによって、複数の同じグラフィック・カードを使用している場合には、かなり困ってしまうだろう。
 結果的には、返金前にASUS製「ENGTS250 DK/DI/512MD3」を購入してしまった訳なのだが、SLIも構築してみたいしコストパフォーマンスに優れ、OpenGL性能の優秀な「ENGTS250 DK/DI/512MD3」をスペアも兼ねて、もう一枚購入しておきたいところでもある。


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