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2010年5月14日

CAIDROX HD-2000

 GPS製品で、面白い製品がパソコンGPSショップSPA」より新発売になったので、さっそく入手してみた(実際には先月末に入手したのだが)。その新製品は、韓国CHA BIO&DIOSTECH社製の車載用GPSドライブ・レコーダ「CAIDROX-2000」(製品型番は、CAIDROX HD-2000)だ。ドライブ・レコーダは、車のフロント・グラスへ装着しておき、常に前方を撮影しながら稼働しており、車体にショックがあった場合、そのショックの前後の数十秒間の映像をストレージ(大抵はフラッシュ・メモリ)へ自動的に記録してくれる。つまり、事故の際に自分が原因だったのか、相手側が悪かったのかの証拠画像を自動記録してくれる装置だ。

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 もちろん、事故など起こさないに超したことは無いが、相手がある事故の場合には、映像による証拠は強力だ。更に、筆者が今回入手したGPSドライブ・レコーダ「CAIDROX-2000」では、事故の前後の映像だけではなく、記録メディアにSD/SDHCメモリ・カードを使用しているので、ドライブ時の全行程を撮影記録しておくこともできる。当然ながら、GPS受信機を内蔵しているので、GPSデータ・ロガーとしての機能も併せ持っており、映像再生時には、移動した軌跡をGoogle MapsやGoogle Earth上へプロットしながら、映像を再生できると言う楽しい機能も合わせ持っているのだ。

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 パソコンGPSショップSPA」より入手した、GPSドライブ・レコーダ「CAIDROX-2000」こと、CAIDROX HD-2000は、パッケージを開けると、CAIDROX HD-2000本体とシガープラグ型電源アダプタ、本体取り付け用(全面ウインド・グラスへ装着)の両面テープ付き透明マウンター、電源ケーブル止め及び取り付け用ビス、SDメモリカード(2GB)、予備の両面テープ、そしてSPA製の日本語マニュアル二冊が同梱されている。

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 CAIDROX HD-2000本体は、丁度ロングサイズのタバコの箱程度で、カメラの本体とGPS受信機部分が、折れ曲がる構造となっている。撮影用のカメラは130万画素(1280ドット X 960ドット)と、昨今のフルHD対応ビデオ画像に比べると低解像度であるが、記録映像としては十分な解像度だ。フレーム・レートは15フレーム/秒なので、ちょうどワンセグTVの画像程度だ。CAIDROX HD-2000本体側面には、外部電源の12V電源コネクタと、電源スイッチがある。
 CAIDROX HD-2000には、内蔵電池は無いので稼働には必ず付属のシガープラグで給電しておかないと動作しない。電源スイッチは、連続撮影やマニュアルによる撮影などにも使用するのだが、通常の場合、走行時は常時電源を入れたままにしておくので、操作を頻繁に行うことはあまりないだろう。CAIDROX HD-2000本体の底面には、SDメモリ・カードスロットがあり、SDHCメモリ・カードにも対応しているので、16GBのSDHCメモリ・カードを使用すれば、最大48時間程度まで連続記録も可能のようだ。

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 車へCAIDROX HD-2000本体を装着する場合は、フロント・グラスのバックミラー裏辺りへ、付属のマウンターを用いて両面テープで固定することになる。車種によってフロント・グラスの傾斜角が異なるので、この調整を行うためにCAIDROX HD-2000本体は、GPS受信機部分(フロント・グラス装着部分)と、カメラ部分が折れ曲がる構造となっており、カメラのレンズが前部へ水平に向くように調整できる構造だ。
 GPSエンジンには、SiRF Star IIIが採用されているので、感度や精度の面では全く問題ないだろう。取り付け用のマウンターと、CAIDROX HD-2000本体は、付属のビスで固定するので、一端取り付けてしまうと、簡単に脱着は行えないが、データの再生(映像、GPSデータ共)には、PCが必要なのだが受け渡しにはSD/SDHCメモリ・カードを用いるので、USB接続でCAIDROX HD-2000本体とPCを接続する必要もなく、脱着が容易である必要は無いだろう。

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 CAIDROX HD-2000本体の折れ曲がり部分は、大型のネジで固定できるので、一度設定してしまえば、この部分をコインなどでしっかりと固定しておく。付属のシガープラグは、12Vの他に24Vにも対応しているので、大型トラックや外車でも問題なく使用できる。シガープラグからCAIDROX HD-2000本体への電源ケーブルを、車へ固定するためのシールも同梱されているので、運転の邪魔にならない様にケーブルを固定しよう。
 CAIDROX HD-2000に付属してくるSDメモリ・カード(2GB)には、PCへインストールするアプリケーションも収録されているので、かならずPCへバックアップを取っておく事をお勧めする。また、CAIDROX HD-2000本体の設定などにも、PCにインストールしたツールから、SDメモリ・カードへ設定情報が記録されるので、使用前に必ずPCからSDメモリ・カードへ設定情報を書き込んでおく必要がある。従って、PCにはSD/SDHCメモリ・カードのリーダ&ライターが必要となる。もちろん、これはUSB接続の汎用のメモリ・カードリーダで問題は無い。

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 CAIDROX HD-2000は、「Black Box for Vehicle」とパッケージに印刷されているのだが、文字通りの飛行機には必ず装備されているブラックボックスと同じで、車内の会話も録音することが可能だ。つまり同乗者との会話やラジオ、ステレオから流れる音楽までもが録音される。もちろん、本物のブラックボックスとは違って、録音機能はオフにしておくことができるので、不要な場合には機能を停止できるわけだ。
 CAIDROX HD-2000による肝心の事故時の自動録画だが、ショックのレベルは5段階に設定可能で、最も感度を上げておくと、通常のブレーキ操作でもショック・センサーが反応してしまうので、自分の車に合ったレベルへ感度調整を行った方が良いだろう。サスペンションの堅さや、タイヤなどによってもセンサーの反応が異なるので、実際に運転してみてブレーキを踏んだり、急カーブを走行してみたりしてCAIDROX HD-2000の感度調整を行った方が良いと思う。
 既にGPSマニア(GPS好き)の方であれば、GPSデータ・ロガーを所有して愛用されている事だろうが、車載専用のGPSデータ・ロガーで、しかも映像+音声付きの記録が残せるGPS付きドライブ・レコーダは、これまで比較的高価なデバイスだったのだが、3万円を切った価格で入手できる手頃な価格帯にまでなった。既にカーナビはPNDの普及で、新しく地図データを購入する価格で、PNDが購入できてしまう時代だ。予期せぬ事故への証拠映像を残せるだけではなく、ドライブの楽しい画像をGPSデータと共に再生可能なCAIDROX HD-2000は、ドライブ好きには最適のGPSガジェットだと思う。
 実際にCAIDROX HD-2000を用いて撮影した画像や、専用アプリによるCAIDROX HD-2000本体の設定の仕方などは、別途機会を改めて初回する予定だ。


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コメント

デザインも良いし安くなったものだー。と思ったら強力なライバルも。->XROAD RM-DRS7GPS
3D加速度データは走り屋にはビュアーの出来とか、どんな形式のログとなってるのかが気になるところです。

また、データロガーもTransystem 747 A+、
方向指示付きのXROAD Navi Stickと結構面白い事になってきましたね。

投稿: KITA | 2010年5月22日 14:33

KITAさん、こんばんは~

>3D加速度データは走り屋にはビュアーの出来とか、どんな形式のログとなってるのかが気になるところです。

元もとがドライブ・レコーダーは事故の記録用だったので、基本的にどのモデルにも、3軸の加速度センサー(ショック・センサーとして)が使われているので、そのデータを記録するってことでしょうね。

もっとも、高級車やスポーツカーには、標準装備されていたり、オプション設定されているので、いろいろな機能を付けないと、差別化できないってのが、GPSついたりログの多様性につながっているんじゃないかと思います。

携帯型のGPSデータ・ロガーの方も、いろいろなバリエーションが出てきてますが、私としては、やっぱり小型軽量(薄型)が、持っているのを感じさせないので好きです。特に、ランニング時とか、ジョギング散歩などには、ベストですよ。

投稿: 清水 隆夫 | 2010年5月22日 21:01

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