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2010年7月23日

OpenSimulator Version 0.7

 本当に暑い猛暑日が続いている大暑の今日、先月リリースされたRC版のリリースから1ヶ月、OpenSimことOpenSimulatorのVersion 0.7正式版が、日本時間の本日(米国時間では7月22日)にリリースされた。今回のOpenSim Version 0.7では、バイナリ(実行形式ファイル)のZip圧縮や、Tarball形式(tar.gz)でのダウンロードも、ソースファイルと共に提供されたので、ビルド環境(Windows環境の場合にはVisual Studio 2008/2010が必要)を持っていない場合でも、バイナリのパッケージをダウンロードするだけで、直ぐに実行が可能だ。

Opensimulator_07_1

 OpenSim Version 0.7は、OpenSimulatorのサイトのトップページから、実行パッケージとソースファイルのパッケージが共にダウンロード可能だ。Linuxで動作させる場合にも、Monoのバージョンにだけ注意すれば、特にソースファイルからNantによってコンパイル&ビルドを行うことなく、そのまま実行パッケージがMonoから起動可能だ。もっとも、これはCPUがx86プロセッサの場合だけで、他の(ARMなどの)プロセッサを使ったLinuxの場合には、そのプロセッサ用にDLLなどのモジュールを再コンパイルする事になる。

クリックで拡大表示 Opensimulator_07_2

 OpenSimulator Version 0.7(OpenSim Version 0.7)のダウンロードは、OpenSimulatorのサイトのトップページ(http://opensimulator.org/wiki/Main_Page)からだけではなく、OpenSimulatorのダウンロード・ページ(http://opensimulator.org/wiki/Download)からもダウンロードが可能で、こちらのページにはは以前の安定バージョンや、インストーラ版などのダウンロードも可能になっている。また、今回リリースされたOpenSim Version 0.7のインストーラ版などが公開された場合は、このダウンロード・ページに公開されることが多いので、インストーラ版が欲しい場合には定期的にチェックした方が良いだろう。
 もっとも、インストーラ版(Windows、Mac OS X、Linux版などがある)と言っても、バイナリ圧縮パッケージを開いて、OpenSim.EXEへのショートカットをデスクトップへ作成するだけなので、機能的にはバイナリ圧縮パッケージと全く同一なので、余程の初心者でもない限りは不要だと思うのだが、ニーズはあるようだ。

クリックで拡大表示 Opensimulator_07_3

 さて、OpenSim Version 0.7が、これまでのOpenSim Version 0.6.xから大きく変更された点は、MySQLを使用した場合のデータベース構造の変更だ。詳しくはOpenSimulatorのVersion 0.7リリース・ノートのページ(http://opensimulator.org/wiki/0.7_Release)を参照して欲しいのだが、これまでのデータベースと互換性が無くなってしまったので、旧バージョンからVersion 0.7へアップデートする場合は新規のデータベース・テーブルを作成し、Region(Sim)も初期化してしまい旧バージョンで作成したOARバックアップをロードして復元するということになる。
 また、OSGridの様なグリッド・サービスへの接続も、グリッドを提供している側がOpenSim Version 0.7で動作している必要がある。現時点では、OSGridのサーバはVersion 0.6.9で動作しているので、今回リリースされたOpenSim Version 0.7では接続できないので注意が必要だ。OSGridへ接続する場合は、OSGridのダウンロードページからカスタマイズの済んだVersion 0.6.9をダウンロードして使用する必要がある。同様に、HyperGridモードでのRegion(Sim)間移動も、Version 0.6.xとVersion 0.7では互換性が無いため、テレポートに失敗してしまうので、現在運用しているOpenSim Version 0.6.xから0.7へのアップデートは、行わない方が良いだろう。
 しかし、スタンドアロン・モードでOpenSimを運用している場合には、データベースの互換性を気にする必要も無いし、MySQLではなくデフォルトのSQLiteを用いてる場合が殆どだろうから、これらの互換性を気にする必要は無い。

クリックで拡大表示 Opensimulator_07_4

 さて、OpenSimulator(OpenSim) Version 0.7の起動方法や設定などは、前のOpenSim Version 0.6.xと殆ど同じ(特にローカル・モードで起動する場合は)なので、以前の筆者の記事「OpenSim Ver.0.6.6 (1)」からを参照して欲しい。また、最近読者の方から起動できないというメールを頂いたのだが、動作OS環境を聞いてみるとWindows 7 x64 Editionという方が多い。64bitのWindows(XP/Vista/7)でOpenSimulatorを起動する場合には、これも以前の筆者の記事「OpenSim Ver.0.6.6 (2)」のコメントで質問を頂いて解答しているのだが、「OpenSim.exe」ではなく「OpenSim.32BitLaunch.exe」を起動すればよい。
 筆者の手元のWindows XP Professional x64 Edition、Windows Vista Ultimate x64 Edition、Windows 7 Ultimate x64 Editionの各、64ビットWindowsで動作を確認している。もちろん、32ビットWidnowsの場合には、筆者の以前の紹介記事「OpenSim Ver.0.6.6 (2)」と同様に「OpenSim.exe」を起動すればよい。
 また、OpenSimサーバをローカル・モードで立ち上げて、インターネット経由でOpenSimサーバのSim(Region)を友人に提供して、同時に自分も立ち上げたOpenSimサーバへLAN側からログインしたい場合は、かならずブロードバンド・ルータを「NATループバック」(ヘアピンNAT)対応のルータを使用する必要がある(これも以前の筆者の記事「Hiipo Viewerの日本語化」で解説している)。一般で広く使用されている家庭用ルータでは、このNATループバック機能が実装されておらず、インターネット側からはOpenSimサーバへアクセスできるが、LAN側からはアクセスできない現象が発生する。
 この場合は、使用しているブロードバンド・ルータをNATループバック機能をサポートしている「BBR-4MG」や「BBR-4HG」へ交換することで、問題が解決する。無論、OpenSimサーバの使用するポート(通常はデフォルトでUDPとTCPのポート9000)を解放すると同時に、OpenSimサーバのPCへポート・フォアードを設定する必要があるのは言うまでもない。また、「BBR-4MG」や「BBR-4HG」では、ダイナミックDNSのサービスを提供しているDynaDNSへの自動アクセス機能も実装されているので、グローバル固定IPアドレスをISPから割り振ってもらう事なくOpenSimサーバが使用できるので、一石二鳥なので便利だ。


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» OpenSim Version 0.7.0.1 [清水 隆夫の「Good Job !」]
 先月(7月23日)リリースされたばかりのOpneSimulator(OpneSim) Version 0.7であるが、早々にVersion 0.7.0.1が本日リリースされた。OpneSimでは、通常マイナー・バージョン・アップのリリースを公式には行わず、Post-Fixという形で正式リリースされたバージョンの修正版をソースコード・レベル(Gitによる管理)で行うのが通常なのだが、今回のVersion 0.7.0.1は異例のリリースということになる。  詳細は、リリースノートを読んでもらえば判るが... [続きを読む]

受信: 2010年11月 6日 18:16

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