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2010年8月10日

OpenSim Version 0.7.0.1

 先月(7月23日)リリースされたばかりのOpneSimulator(OpneSim) Version 0.7であるが、早々にVersion 0.7.0.1が本日リリースされた。OpneSimでは、通常マイナー・バージョン・アップのリリースを公式には行わず、Post-Fixという形で正式リリースされたバージョンの修正版をソースコード・レベル(Gitによる管理)で行うのが通常なのだが、今回のVersion 0.7.0.1は異例のリリースということになる。

クリックで拡大表示  Opensim_0701_1

 詳細は、リリースノートを読んでもらえば判るが、致命的なバグの修正が行われた様だ。例によって、OpenSim Version 0.7.0.1は、OpenSimulatorのサイトのトップページから、実行パッケージとソースファイルのパッケージが共にダウンロード可能だ。筆者がローカル・モードで試している範囲では、Version 0.7でも特に問題なかったのだが、HyperGRIDモードなどで運用している場合には、速やかにVersion 0.7.0.1へアップデートを行った方が良いと思われる。

クリックで拡大表示 Opensim_0701_2

 もちろん、先月のOpneSim Version 0.7でも説明している様に、OpenSimulator Version 0.7.0.1(OpenSim Version 0.7.0.1)のダウンロードは、OpenSimulatorのサイトのトップページ(http://opensimulator.org/wiki/Main_Page)からだけではなく、OpenSimulatorのダウンロード・ページ(http://opensimulator.org/wiki/Download)からもダウンロードが可能だ。Gitレポジトリによって、ソースコードからコンパイル&ビルドを行っている場合には、OpenSim Version 0.7のレポジトリを選択すれば、Version 0.7からVersion 0.7.0.1の修正を含んだ形でアップデートも可能である
 また、OSGridへの接続には、これも先月の記事で述べているように、データベースの互換性がOpenSim Version 0.6.XとOpenSim Version 0.7.xでは無いので、現時点では、OSGridのサーバはVersion 0.6.9で動作しているため、今回リリースされたOpenSim Version 0.7.0.1では接続できない。従ってOSGridへ接続する場合は、OSGridのダウンロードページからカスタマイズの済んだVersion 0.6.9をダウンロードして使用する必要があるので、注意が必要だ。
 もちろん、前回の記事でOSGridへ接続している(筆者以外の)日本人ユーザの運営しているOpenSimサーバの紹介を行ったが、レンタル・サーバを利用してOpenSimサーバを運営する場合には、OpneSimのバージョン以外にもOpenSimの稼働に必要となる、LinuxであればMonoのバージョンにも注意する必要があるし(共有型のレンタルサーバでは、Monoのインストールが不可能の場合もあるので、仮想マシンでも良いので独占型のレンタルサーバ環境が必要)、Windows Serverの場合には.Net Flameworkのバージョン(Version 3.5)などにも注意する必要がある。
 加えて、これも先月の記事のおさらい前回の記事でも記述した)になるのだが、何人かの読者の方より質問を頂いているので、改めて記述しておくが、OpenSimサーバ(Version 0.6.Xでも0.7.Xでも)をローカル・モードで立ち上げて、インターネット経由でOpenSimサーバのSim(Region)を友人に提供して、同時に自分も立ち上げたOpenSimサーバへLAN側からログインしたい場合は、必ずブロードバンド・ルータを「NATループバック」(ヘアピンNAT)対応のルータを使用する必要がある(これも以前の筆者の記事「Hiipo Viewerの日本語化」で解説している)。一般で広く使用されている家庭用ルータでは、このNATループバック機能が実装されておらず、インターネット側からはOpenSimサーバへアクセスできるが、LAN側からはアクセスできない現象が発生する。
 この場合は、使用しているブロードバンド・ルータをNATループバック機能をサポートしている「BBR-4MG」や「BBR-4HG」へ交換することで、問題が解決する。無論、OpenSimサーバの使用するポート(通常はデフォルトでUDPとTCPのポート9000)を解放すると同時に、OpenSimサーバのPCへポート・フォアードを設定する必要があるのは言うまでもない。また、「BBR-4MG」や「BBR-4HG」では、ダイナミックDNSのサービスを提供しているDynaDNSへの自動アクセス更新機能も実装されているので、グローバル固定IPアドレスをISPから割り振ってもらう事なくOpenSimサーバが使用できるのも便利だ。


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