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2010年10月22日

OSgrid Renewal

 昨年筆者が紹介した、OpenSimサーバの無料GRID接続サービスを行っている「OSgrid」がリニューアルした。今回のリニューアルでは、データベースの互換性が無いOpneSim Server Version 0.6.9 Post-fix(安定版)から、OpenSim Version 0.7.1 Dev(開発版)への移行を実施したので、既存のOpenSim Ver.0.6.9(あるいはVer.0.6.8)で運用していた接続ユーザは、無条件でVer.0.7.1へアップデートを行わない限り、OSgridへの接続が出来なくなった。OSgridの移行作業は、10月18日(日本時間)より開始され、10月19日にはVer.0.7.1での接続が可能になっている。

Osgrid_new_web1

 今回のOSgridの大規模メンテナンスでは、OpenSimサーバだけではなく、Webサーバの大幅な変更も行われた。これまでは、OSgridへ登録したユーザ用のSNSサービスも行われていたのだが、今回のリニューアルによりSNS機能が無くなってしまい、Webへのログインで可能なのは、ユーザのパスワード変更程度となってしまった。しかし、これまでの複雑なメニューや表示のWebデザインから比べると、非常に簡素なデザインとなったので、見やすく変更された感じがする。また、従来は「OSGrid」と表示されていた名称から、「OSgrid」へと完全に変更された。

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 OSgridのユーザ登録ページもリニューアルされ、以前の登録ページでは、アバターの名前を「First name」、「Last name」と分けて別々に入力する形式だったが、リニューアルされたアバター(アカウント)登録ページでは、これらを一括して入力する形式となった。日本語環境では、ファースト・ネームとラスト・ネームの間を、全角のスペースで区切ってしまうミスが多くなりそうだが、この区切りには必ず半角スペースを用いねばならない点は、注意して欲しい。
 また、初期アバターも、選択可能な様になったが、現時点ではデフォルトのアバターしか選択できないのだが、非公開のテストでは選択可能になっていたので、間もなく実装されるだろう。この他、登録に必要なのは、従来と同様でアバター(アカウント)のパスワードと、登録者のEメール・アドレスだ。

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 Webページへのログインは、登録したアバター(アカウント)名を、ファースト・ネーム+半角スペース+ラストネームの順に入力して、登録したパスワードを入力すれば良い。OSgridのWebページへログインすると、初期登録したパスワードを変更することが可能だ。他には、併設されているフォーラムへの書き込みや、スクリーン・ショットの登録などを行う場合にも、予めWebへログインしてからでないと行え無いのは、従来のOSGridと同じだ。

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 OSgridのダウンロードのメニュー(「Download」ボタン)も一新された。このダウンロードメニューのページからは、最新版のOpenSimサーバ(バイナリとソース)がダウンロード可能だ。OpenSimのサイトからもOpenSimはダウンロード可能だが、OSgrid版のOpenSimサーバは、GRID専用にカスタマイズされていると共に、OSgrid専用のモジュール(二つ)が追加されているので、OSgridへ接続する場合には、ここからダウンロードした方が簡単だ。また、バイナリは、Windows、Linux共通のバイナリなので、特にソースコードからコンパイル&ビルドを行う必要はなく、バイナリをダウンロードして実行すれば良いだろう。

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 この他、リニューアルされたOSgridのWebページでは、トップのメニューボタンの右二つは、サブ・メニューが表示されるので、必要に応じてこれらのページへアクセスすることが可能だ。OSgridの最新情報は「Info」から「News」や「Twitter」を表示すれば良いし、現在OSgridへ登録されているOpenSimサーバ群のリストを表示するならば、「Grid」から「Region List」を選べば表示される。同様に、「Grid」ボタンから「Grid Map」を選択すれば、接続されているOpenSimサーバ群の地図表示が行われる。
 このOSgridの地図表示で、従来のマップ表示と同じ海の色が青で表示されているRegion(Sim)は、旧バージョンのOpenSim Ver.0.6.9か0.6.8で運用されているSim(Region)で、濃い青緑で表示されるSim(Region)がOpenSim Ver.0.7.1(Dev)で運用されていることが判る。しかし、海が無いRegion(Sim)では、陸地のテクスチャだけとなるので、判別が難しい。無論、地図には表示されているが、OpenSim Ver.0.6.9や0.6.8で運用されている(いた)Sim(Region)へのアクセスは出来ない。
 さて、肝心のOpenSim Version 0.6.9から、Ver.0.7.1(Dev)へのアップデートだが、OpenSim Ver.0.7.1ではRegion設定ファイルが、従来のXMLファイルによるRegion設定ファイルを読み込めなくなっており、Regions.iniファイルでの設定のみ(従来の0.6.9でも読み込めた)となってしまった。この為、OpenSim Ver.0.6.9でXMLファイルによるRegion設定を行っていた場合には、Regions.iniファイルでの書式に書き換えた後、OpenSim Ver.0.7.1(Dev)を起動する必要がある。
 この初期起動の時点で、Ver.0.6.9から引き継いだデータベース・ファイルの自動コンバージョンが行われるので、そのままVer.0.6.9からのRegion(Sim)情報が自動変換されて起動するハズだ。しかし、このコンバージョンが上手く行かないケースもあり(実際に筆者の管理しているOpenSimサーバ群の一台もdbファイルのコンバージョンが不完全だった)、この場合はRegionを初期化してOARバックアップ・ファイルなどからリカバリを試みることになる。
 この他、OpenSim Version 0.7.1(Dev)でも、NATループバック(ヘアピンNAT)対応のルータが不可欠な点は同様なので、新規にOSgridへOpenSimサーバをGRIDロケーションをX接続する場合には、対応しているルータ(BBR-4MGBBR-4HG)を用いる必要がある点は、Ver.0.6.Xと変わっていない。


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