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2010年11月28日

CASIO EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G

 今年の1月に、米国で開催されたCESで発表されてから1年弱が経過しているが、やっと一般市場へ投入された新製品のコンパクト・デジタルカメラを購入した。筆者が待望して久しかったコンパクト・デジタルカメラとは、カシオ製の「EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G」だ。もちろん、EX-H20Gの最大の特徴は、GPSを内蔵したGPSデジタルカメラであることは言うまでもないが、加えてEX-H20Gには「Hybrid-GPS」(ハイブリッドGPS)と名付けられた、単にGPS受信機を内蔵しているデジタルカメラとは、次元の異なる高度なGPS付加機能が搭載されているのだ。

Exh20g_1

 既に、GPS受信機を内蔵したデジタルカメラは、何機種か市場へ登場しているが、単にGPS受信機を内蔵しているだけの機種もあれば、筆者は不可欠と思っているGPS受信機に加えて電子コンパスを内蔵している機種(ソニーのCyber-Shot DSC-HX5V)も登場している。しかし、今回カシオから発売されたEX-H20Gでは、GPS受信機と電子コンパスを内蔵しているのは当然だが、それに加えてモーション・センサー(加速度センサー)をも内蔵して、GPS衛星からの電波が受信できない場所においても、最後に得た測位データを元に、現在位置を加速度センサーのデータを元に演算してくれる機能(ハイブリッドGPS機能)を持っているのだ。

Exh20g_2

 今回、筆者が購入したカシオ製GPS受信機内蔵のコンパクト・デジタルカメラ「EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G」は、11月26日に発売と予告されていた。そこで、筆者はその前日の11月25日にAmazonへEX-H20G BK(ブラック)の発注を行った。筆者の予想では、26日発売という事であれば、26日には出荷されて翌日の11月27日には筆者宅へ配送されるだろうと予想していたのだが、結果的には(残念ながら)筆者宅へ配送されてきたのは、11月28日の午後6時を過ぎていた。
 Amazonからの配送伝票(ヤマト運輸)には、出荷日が11月27日と印刷されており、発注した11月25日の翌々日に発送となってしまっていた事が判る。カシオからAmazonへの入荷が遅れたのか、或いはAmazonが予約者への発送を優先して行ったためなのかは、不明であるが、週末の27日土曜日に外出する用事があったので、その際にEXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gで撮影テストが出来なかったのが残念だった。

Exh20g_2b

 Amazonから配送されてきたお馴染みのダンボール箱を開封すると、これまたお馴染みのビニールによるダンボール紙ベースへのパッキン包装に、納品書兼領収書が添付されていた。この納品書には、筆者がAmazonへCASIOのEXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gを発注した、11月25日の日付が印刷されており、伝票が印刷されたのは11月26日となっているので、やはりEX-H20Gの出荷が遅れたのは、入荷が遅れたのか予約者への発送を優先したのか、どちらかなのだと思われる。正直、筆者も久々に配達されて来るのを首を長くして待ちこがれた新製品、それがEXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gだったのだ。

Exh20g_3

 さて、そんな筆者待望のEXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gが届いた今日11月28日は、既に夜(既に8時を回っている)になってしまっているので、取り敢えずパッケージを開封して動作チェックのみを行う事にした。EX-H20Gのパッケージは、非常に小さいのに驚いた。大きさは、丁度CDのパッケージを積み重ねた様なサイズだ。EX-H20Gのパッケージを開封すると、同梱されていたのは本体EX-H20G、リチウム・イオン・バッテリー(NP-90L)、バッテリー充電器(BC-09L)とACケーブル、PC接続用USBケーブル、TV接続用AVケーブル、ストラップ、そしてCD-ROMと説明書だ。

クリックで拡大表示 Exh20g_4

 今回、筆者が購入したのはEXILIM Hi-ZOOM EX-H20G BK で、ボディ・カラーは黒(ブラック)だが、他に「EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G SR」(シルバー)の銀色がある。黒と銀は、デジタルカメラだけではなく、昔からのカメラの定番カラーだ。ボディ・サイズは、3インチの液晶ディスプレイを装備しているので、小型のコンパクト・デジタルカメラと殆ど同じ様なサイズだ。ただ、GPSアンテナや電子コンパスのユニットが、ボディの上面に装備されているので、若干縦方向のサイズが長くなっている様に感じる。
 EX-H20Gのボディ上面には、GPSアンテナ部分が、若干盛り上がった様に成型されており、GPSアンテナ部分もハッキリと判るデザインになっているので、この部分を意識して天空へ向けたり、遮蔽物(もちろん操作する際の手も)を避ける意識付けになっている。GPS内蔵デジタル・カメラの場合は、ソニーのCyber-Shot DSC-HX5Vの様にデザイン優先で設計してしまうよりも、こういった実際の運用を考慮したEX-H20Gのデザインの方が、多少無骨であっても性能的には好ましいデザインだと筆者は感じる。

クリックで拡大表示 Exh20g_5

 EX-H20Gのレンズは、10倍の光学ズームレンズ(35mm換算で24mm~240mm)を搭載しており、F3.2(広角側)~F5.7(望遠側)の明るさを持った高倍率ズーム・レンズだ。加えて、従来のデジタル・ズームとはひと味違うデジタル・ズーム機能である「プレミアムズーム」を併用すれば、15倍のズーム域を活用できる。ズーム時のモータ音も静かで、動画撮影時にズーム・モーターの音が大きくて困ると言った事もないだろう。
 EX-H20Gの電池は、充電式リチウム・イオン・バッテリーで容量は3.7V、1950mAとかなりの大容量バッテリーが使用されている。GPS受信機や電子コンパスは、センサーとしては消費電力が多いので、GPS機能を重視しているEX-H20Gでは、省電力設計と共に大容量のバッテリーを搭載しているのだと思われる。バッテリーの収納スペースに、SD/SDHCメモリ・カード・スロットも装備されているのは、多くのコンパクト・デジタルカメラと同様だ。

Exh20g_6_2

 EXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gの装備しているコネクタ類は、TVを含むディスプレイ出力用のHDMIコネクタと、PCやプリンタとの接続用に、ミニUSBコネクタが装備されている。これらコネクタ部分は、プラスチック製のカバーで保護されており、コネクタ部分に埃などが入って接触不良を起こさない様に配慮されている。HDMIコネクタも、アダプタなどを介すことなく、そのままHDMIケーブルを接続可能な点も有りがたい仕様だ。
 EXILIM Hi-ZOOM EX-H20GのハイブリッドGPS機能に関しては、詳細なレポートを別途行う予定であるが、このハイブリッドGPS機能を一言で言ってしまえば、本格的な自律航法を車速センサーや加速度センサーでサポートしたカーナビと、GPS受信機のみによるPNDの様なカーナビとの違いに相当する。このハイブリッドGPSの操作ボタンを、本体上面に装備されているGPSアンテナに加えて、二つ装備されているGPS機能の専用ボタンで行えるのが、EXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gの最大の特徴でもある。

Exh20g_7

 AmazonでEXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gを購入した価格は、上記の伝票で示すとおり税込みで34,210円だった。この価格は、EXILIM Hi-ZOOM EX-H20GのGPS無しモデルとも言えるカシオ製「EXILIM Hi-ZOOM EX-H15」のAmazonでの価格が、今日時点で17,000円であることを考えると、かなりリーズナブルでコストパフォーマンスに優れたGPS内蔵のコンパクト・デジタルカメラだと言える。これは、外付けで使用するGPSデータ・ロガーの価格を考慮したり、外付けでは難しい電子コンパスの機能を内蔵している点など、市販のGPSデータ・ロガーを使用した場合には、実現出来ない機能をEX-H20Gは持っているからだ。
 既に、画質や撮影機能で評価の高いCASIOのEX-H15なので、画質や操作性に関しては多くの評価レポートがあるので、安心して使用できそうだ。GPS受信機内蔵のコンパクト・デジタルカメラは、今回筆者が購入したEXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gの他に、既に販売されているソニーのCyber-Shot DSC-HX5Vと、パナソニック製の「LUMIX  DMC-TZ10」があるのだが、現時点で電子コンパスも内蔵しているのはソニーのCyber-Shot DSC-HX5Vと、カシオのEXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gだけだ。
 光学10倍(以上)のズーム・レンズとGPS受信機を内蔵したコンパクト・デジタルカメラを、旅デジカメと呼ぶ人もいるが、旅行に限らずGPSによる緯度経度情報を、ジオタグとして撮影した写真画像へExif記録できるのは、今後デジタル・カメラの基本機能の一つになって行くと思われる。加えて、この緯度経度情報に加えて電子コンパスによる撮影方向をExifへジオタグとして記録できる事も、GPS受信機内蔵のデジタルカメラには、必須の機能だと筆者は考えている。
 今回筆者が購入したEXILIM Hi-ZOOM EX-H20GのハイブリッドGPS機能に関しては、別途、使用感も含めて評価レポートを掲載するので、ご期待頂きたい。

<<以下、「CASIO EXILIM EX-H20G (2)」へ続く>>

                 
       
      
       
      

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コメント

EX-H20G取説ダウンロード無い~。FAQでは画像単体への位置情報は可だけど軌跡ログはカメラ内部のみにクローズされてるんですね・・・。ファームのバージョン更新で外部出力が出来るようになったら良いのになぁ。

投稿: KITA | 2010年11月29日 19:09

KITAさん、毎度です。

>EX-H20G取説ダウンロード無い~。

まだ、掲載されてないみたいですね。私も同梱されていた印刷のマニュアルよりも、PDF版の方が見やすいので、CD-ROMの中を探したのですが、英語などの外国語版は収録してありましたが、日本語版は未収録でした。
取り敢えず、英語版が収録してあったので、OKですけど・・・

>軌跡ログはカメラ内部のみにクローズされてるんですね・・・。

その様ですね。まぁ、GPSデータのログが必要なら、GPSデータ・ロガーを併用すれば良いので、不要でしょう。

GPS目的でEX-H20Gを購入するGPSマニアなら、GPSデータ・ロガーの一台や二台は、当然持っているでしょうしね。(笑)

逆に、単にジオタグが記録できて、しかも野外だけではなく室内でも可能という機能だけに着目して購入するユーザは、GPSデータ・ログ機能を求めないしね。

>ファームのバージョン更新で外部出力が出来るようになったら良いのになぁ。

私は、QZSS(みちびき)に対応したGPS受信機のファームウェア、アップデートを希望したりして・・・ (やっぱ、マニアックでしょうかね? 苦笑)

投稿: 清水 隆夫 | 2010年11月29日 23:30

>逆に、単にジオタグが記録できて、しかも野外だけではなく室内でも可能という機能だけに着目して購入するユーザは、GPSデータ・ログ機能を求めないしね。

え?電源オフしてバッグに入れたりなんかした後も位置フォロー出着てるんでしょうか?測位直後電源ON(スタンバイ?)状態のまま短時間の移動なら実用的な位置はでるでしょうけど。
なんか信用できないなぁ。
それと、ロガー機能が入ると荷物が1個、充電(電池)必要なモノが1つ減るので徒歩・自転車やバイクのユーザには意外と訴求力が有りますよ。
ただ、完全防水(+防塵)は欲しいけど。

>私は、QZSS(みちびき)に対応したGPS受信機のファームウェア、アップデートを希望したりして・・・

マニアックです!
まぁ、周波数的にムリが無いようなら測位精度向上するから欲しいことは欲しいかも。(ジャイロまで積んでるからついでだし~)

投稿: KITA | 2010年11月30日 20:32

KITAさん、どもです。

>え?電源オフしてバッグに入れたりなんかした後も位置フォロー出着てるんでしょうか?

できます。設定すれば、GPSだけ通電状態になって、間欠動作をします。モーションセンサーに連動していて、移動を感知しなければ測位しません。

>なんか信用できないなぁ。

測位間隔が長いので、車での移動だと、かなり測位点が飛びますけどね。今日も、ポケットに入れたまま(カメラオフ)で、車を運転してましたが、ちゃんとトレースできてました。

しかも、内蔵の地図(荒いですけど)へポイントを表示してます。保存期間は7日間です。後で、表示画面を写真撮って掲載しますね。

>必要なモノが1つ減るので徒歩・自転車やバイクのユーザには意外と訴求力が有りますよ。

目的にもよりますね。なにしろ、カメラなので・・・ GPSデータ・ロガーになりうるのは、iPhoneでもAndroidケータイでも、アプリが存在してますから、それでもいいしね。

私は、超小型のBTQ-1300Sを常時携帯しているので、特に邪魔とも感じません。

一台のガジェットで何でもってことだと、結局は電池の消耗が激しくなって、本来の用途を使いたいときに、役に立たなくなってしまう・・・って、本末転倒ですから、ケータイを複数台持ち歩くマニアックな人なら、それぞれに用途を割り振って使うとかすれば良いだけだしね。

>周波数的にムリが無いようなら測位精度向上するから欲しいことは欲しいかも。

既存の衛星と同じですよ。
QZSSへのファームの対応だけです。
まぁ、一日に8時間だけ精度が上がるってってのも、楽しいんじゃないでしょうか。

QZSS2やQZSS3を打ち上げてもらうには、ユーザ(日本国民)が、8時間でも便利だと感じて、アホな政府へ有用性をアピールすることも大事かと思います。

投稿: 清水 隆夫 | 2010年11月30日 22:01

>今日も、ポケットに入れたまま(カメラオフ)で、車を運転してましたが、ちゃんとトレースできてました。
GPSガジェットを作り続けた成果って感じでしょうか。

>一台のガジェットで何でもってことだと、結局は電池の消耗が激しくなって
まぁ、その為に基本バッテリー交換可能なモノを選択して予備バッテリーも持参するのですが。
テレビデオなんかは1箇所故障で全部アウトは有り得ないってことで、目的・重要度による・・・ってことで。

>QZSS2やQZSS3を打ち上げてもらうには、ユーザ(日本国民)が、8時間でも便利だと感じて
徒歩レベルでのキラーアプリが必要かも。車関係のナビはジャイロや車速で補正されてるし。

投稿: KITA | 2010年12月 2日 20:15

KITAさん、まいどです。

>GPSガジェットを作り続けた成果って感じでしょうか。

そうですね、GPS対応デジカメでは、名機である「QV-4000GX」を市場へ送り出した実績というか、老舗ですからね。なにしろ血統がよいですよ、EX-H20Gは。

>その為に基本バッテリー交換可能なモノを選択して予備バッテリーも持参するのですが。

それとバッテリーの持ちの良いってのも不可欠ですね。Cyber-shot DSC-HX5Vの1000mA以下のバッテリーって、スタミナという言葉を使い出したメーカーのデジカメとは思えません・・・実際、動画を撮ったりするとあっという間に電池無くなります。 orz

>徒歩レベルでのキラーアプリが必要かも。

PC不要でGPSによるジオタグを、デジカメ単体で活用した、有る意味では初めてのGPSデジカメがEX-H20Gだと思いますよ。

投稿: 清水 隆夫 | 2010年12月 2日 20:25

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