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2010年12月12日

CASIO EX-H20G vs. SONY DSC-HX5V

 筆者が購入したGPS受信機と電子コンパスを内蔵したカシオEXILIM Hi-ZOOM EX-H20G」だが、今年の6月に同じく筆者の購入したGPS受信機と電子コンパスを内蔵しているソニーCyber-Shot DSC-HX5V」との比較を行ってみた。両者を比べてみると、共に、光学10倍の高倍率ズーム・レンズを搭載したコンパクト・デジタル・カメラという、デジタル・カメラとしての基本性能もよく似ている。また、これまで発売された国産のGPS受信機を内蔵したコンパクト・デジタル・カメラでは、内蔵しているGPS受信機の性能が悪く、あまり実用的とは言い難かったのだが、両機では実用的なGPS受信機を内蔵している点もよく似ている。

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 しかし、両機が共に今年の1月に米国で開催されたCESで発表(CASIO EX-H20Gは、プロトタイプのEX-10HGだったが)されたのだが、市販されたのはSONY DSC-HX5Vの方が3月と早かった。筆者が、SONY DSC-HX5V購入したのは6月だったのだが、これはCASIO EX-H20GがCESから半年経っても未発売だったことも関係していた。11月末に、(やっと)CASIO EX-H20Gが発売されたのは、ハイブリッドGPSなどのチューニングや、内蔵する世界地図データなどの関係かと思うが、やはりGPS関係の性能は、CASIO EX-H20Gの方が勝っている様だ。

クリックで拡大表示 Exh20g_dschx5v_2

 両機の大きさは殆ど同じで、ソニーの「Cyber-Shot DSC-HX5V」は横長のデザインなのに対して、カシオの「EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G」は逆に縦方向が長い。実際に片手で持った際には、CASIO EX-H20Gの方が(筆者は)グリップし易く感じるが、女性の場合には手が小さいのでSONY DSC-HX5Vの方がグリップし易いかもしれない。両機とも、液晶ディスプレイは、3インチの4対3型ディスプレイを搭載しているのが、解像度はSONY DSC-HX5Vの236.400ドットなのに対して、CASIO EX-H20Gは460,800ドットと倍近い解像度を持っているので、ビューアとして見やすいのもCASIO EX-H20Gだ。
 撮影解像度は、CASIO EX-H20Gは1448万画素なのに対して、SONY DSC-HX5Vは、1060万画素であるが、両者の搭載している撮像素子が異なる(EX-H20GはCCDだが、DSC-HX5Vは裏面照射型CMOS)為、単純に解像度だけの優劣比較は難しい。その他、両者の詳しいレビューは、筆者の過去の記事を参照頂きたい。

SONY Cyber-shot DSC-HX5V (1)
SONY Cyber-shot DSC-HX5V (2)

CASIO EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G
CASIO EXILIM EX-H20G (2)
CASIO EXILIM EX-H20G (3)

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 昨日、筆者の散歩コースでカシオの「EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G」と、ソニーの「Cyber-Shot DSC-HX5V」の両方を持ち(実際には、もう一台持って行ったが)、共に同時にGPS受信機をオンにして、初期測位の速度を比べてみた(DSC-HX5VのA-GPSデータは未ダウンロード)。同じ場所でのコールド・スタートであったが、EX-H20Gが約20~30程で測位を開始したのに対して、DSC-HX5Vは約1分ほどを要した。恐らく、DSC-HX5VへアシストGPS用のA-GPSデータをダウンロードしていれば、初期測位速度はDSC-HX5Vの方が早いか同等だったかもしれない。
 液晶ディスプレイへのGPSステータス表示は、Cyber-Shot DSC-HX5Vが衛星を捕捉して測位を開始すると、携帯電話の様な電波強度アイコンを表示してくれ、視覚的にも直感的に判別でき、しかも電子コンパスの方位も小さいアイコンではあるが、リアルタイムにアイコンの磁針が方位を示すという凝ったアイコン表示になっている。対してEXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gでは、GPSアイコン表示がオフを示すアイコンからオンになった事を示す色がオレンジになり受信強度を二段階で「((」で表示し、測位が開始されると内蔵しているジオコーダが機能して、測位地点の地名を液晶の最下段へ表示する(この表示を地名だけではなく、緯度経度の表示に切り替えが可能にして欲しいと個人的には思う)。内蔵電子コンパスによる方位表示は無く、出来れば、DSC-HX5Vの様に方位を表示するアイコン表示を行って欲しいところだ。

クリックで拡大別ウィンドウ表示 Exh20g_1211_1

 上に掲載したサンプル写真画像は、EXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gで撮影した写真だ。デフォルト設定であるが、超解像度機能はオフにしてあると共に最高画質へ設定している。詳しい撮影データは、画像をクリックして(Photoshopで)25%にリサイズした写真を表示し、その写真画像のExifのデータを参照して欲しい。

クリックで拡大表示 Exh20g_1211_1exif

 EXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gで撮影した写真のGPSデータに関するExif情報を、ExifReaderで表示したスクリーン・ショットを上に掲載する。後述するが、「撮影した画像の方向基準」が「真方位」となっている点に注目しておいて頂きたい。

クリックで拡大別ウィンドウ表示 Dschx5v_1211_1

 また、上に掲載したサンプル写真画像は、Cyber-Shot DSC-HX5Vで撮影した写真だ。こちらも、DSC-HX5Vのデフォルト設定のフルオートで撮影している。ちなみに、筆者が通常使う場合には、マニュアルでシャッタースピードを設定していたり、好みの設定へカスタマイズしている。EXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gで撮影した画像と、条件を揃えるために、最高画質で撮影した画像を25%の縮小サイズへ、Photoshopでリサイズしているが、レタッチは一切、行っていない。詳しい撮影データは、こちらも画像をクリックして表示される画像のExif情報を参照して頂きたい。

クリックで拡大表示 Dschx5v_1211_1exif

 こちらも、Cyber-Shot DSC-HX5Vで撮影した写真のGPSデータに関するExif情報を、ExifReaderで表示したスクリーン・ショットを上に掲載する。「撮影した画像の方向基準」が「磁方位」となっており、EX-H20Gで撮影した画像のExif情報と、約8度ほど方位がズレているのが確認できるだろうか。これは、地図上(実際)の北を示す真方位と、磁石(コンパス)が示す磁北(磁方位)との違いで、関東では約8度のズレがあって正常な値だ。北海道であれば約10度ズレが生じるし、他の国でも緯度経度によってズレの値が異なってくる。
 どちらが正しいとか間違っているという事では無いのだが、一般的なハンディGPSなどが装備している電子コンパスによる方位は、真方位ではなく磁方位が採用されている機種が多い。これは、単純に電子コンパスの出力データを使用するだけで簡単だからだ。逆に真方位は、GPSで測位した緯度経度と電子コンパスのデータから演算する必要があるので、実装は面倒だが電子地図データ上で扱うには、真方位がベストであり真方位表示を実装したEXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gのエンジニアには敬意を表したい(凄いぞカシオ!)。
 しかし、DSC-HX5Vで撮影した写真のGPSデータには、GPS受信機のデータから得られる、進行方向と進行速度のデータが記録されているが、EX-H20Gではデータが記録されていない。この部分は、GPS受信機が出力される基本的なデータであるし、仮にGPSからデータが出力されていない場合にも、測位データで得られた緯度経度から、容易に演算可能なデータなので、是非ともEX-H20Gでも実装して欲しいExifデータだ。これは、カメラのシャッターは止まっている状態で切るだけではなく、移動中の車窓(車や列車、飛行機)から撮影する場合も多く、このデータから撮影した状況を容易に判断できるからだ。旅の写真は、移動中の写真も大切な思い出となるのだから。

クリックで拡大表示 Exh20g_kml_1

 ついでにテストしたのが、EXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gへリリースされた、ファームウェアのVersion 1.01によるGPSデータ・ロガー機能の、KMLファイルの出力機能だ。EX-H20Gで実装された、KMLファイルの出力機能を実行すると、SD/SDHCメモリ・カードの「DCMI」フォルダ内に、「KML」フォルダが作成されてフォルダ内に日付+KML拡張子のファイルが書き出される。このKMLファイルを、Google Earthへドラッグ&ドロップすれば、EX-H20Gで記録されたGPSデータの軌跡がGoogle Earthの画面状へ自動的にプロットされる。

クリックで拡大表示 Exh20g_kml_2

 上に掲載したGoogle Earthのスクリーン・ショットは、EXILIM Hi-ZOOM EX-H20Gへリリースされた、ファームウェアのVersion 1.01によるGPSデータ・ロガー機能の、KMLファイルの出力機能によって得られたKMLファイルを、Google Earthへドラッグ&ドロップ(或いは、KMLファイル自体をダブルクリックすればGoogle Earthが起動)して表示したところだ。測位ポイントはには、ポイントの連番が付加され、各ポイントは黄色いラインで結ばれる。
 今回は、筆者の散歩コースということもあり、普通の徒歩速度で歩いたが、その徒歩速度に丁度良い測位ポイント(10秒)間隔となっていることが判る。これは、EX-H20Gの内蔵するGPSデータ・ロガー機能が、徒歩移動するのに丁度良いようにチューニングされているものと思われる。また、買い物などで建物の内部を歩いた箇所では、EX-H20GのハイブリッドGPSが、有効に機能している場所も確認できる。
 撮影した数カ所の場所以外は、愛用の本革製カバンへEX-H20Gを収納したにも関わらず測位を続けており、EX-H20Gの内蔵GPS受信機が、かなりの高感度であることが判る。実際、ジャンパーのポケットにEX-H20Gを入れてGPSデータ・ログの採取を行った場合には、さらに安定した受信を行ってくれる。今回は、GPS受信機の感度が、EX-H20Gよりも悪いDSC-HX5Vをジャンパーのポケットに入れていたのだが、こちらも他の撮影場所での電源オンによるホット・スタートでは、問題ない速度で測位を開始してくれた。
 今回、EXILIM Hi-ZOOM EX-H20GCyber-Shot DSC-HX5Vで撮影した(同一場所、同一被写体)写真は、他にも数枚撮影したので、要望があれば他の写真も公開したいと思うので、本記事へのコメントか筆者へメールを頂ければ掲載を行いたいと思う。

<<「EX-H20G vs. DSC-HX5V (2)」へ続く>>

                 
       
      
       
      
               
       
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コメント

ソニーのDSC-HX5Vを使用しています。GPSは便利に使っていますが、MacBookを使っているので、PMBをインストールできずにアシストGPSのデータがダウンロードできません。
記事の中でアシストGPSのデータをダウンロードしていないという記述がありましたが、ダウンロードにはPMBを使っているのでしょうか?

アシストGPSデータを使わないでも感度の良いEX-H20Gも購入したいのですが、MacBookでも問題ないでしょうか?

よろしければ教えてください。

投稿: HX5Vユーザー | 2010年12月14日 00:20

MacBookPro15 2010とMacProE2009で使っていますが問題ないようです。但し、SDHC32GBカードはMacBookで認識しませんでした。

投稿: EX-H20Gユーザ | 2010年12月14日 14:56

HX5Vユーザー さん、こんばんは、

>ダウンロードにはPMBを使っているのでしょうか?

いえ、私はWindowsですがPMBはインストールしてません。(ソニーのアプリは経験上、インストールしないことにしてます。苦笑)

で、どうするかと言うと、まずはソニーのサイトから、直接アシストGPS用のA-GPSデータをダウンロードします。
URLは、こちらです。↓
http://control.d-imaging.sony.co.jp/GPS/assistme.dat

このダウンロードした「assistme.dat」を、SDメモリ・カードの/PRIVATE/SONY/の下へ「GPS」というフォルダーを作成して、そこへコピーします。
「/PRIVATE/SONY/GPS/assistme.dat」

これで、DSC-HX5VがアシストGPSのデータを認識できるようになります。ダウンロードしたassistme.datは、1ヶ月間有効ですので、新しいassistme.datをダウンロードした場合には、同じGPSフォルダ内へ上書き保存すれば、期限も更新されます。

>アシストGPSデータを使わないでも感度の良いEX-H20Gも購入したいのですが、MacBookでも問題ないでしょうか?

MacBook Proをお使いのEX-H20Gユーザさんが、答えていただいていますね。EX-H20Gユーザさん、ありがとうございました。 (^O^)

ちなみに、EX-H20GのCD-ROMには、特別なアプリは収録されていません。Google PicasaとGoogle Earthが収録されているわけではなく、CD-ROMのフォルダー内には、ダウンロードのURLが記載されているだけです。

Googleは、以前に私が取材へ行った際に、自社のアプリをCD-ROMへ収録したりバンドルしたりというのは行っていないとのことでしたので、EX-H20GもダウンロードURLのみの収録となっているのだと思います。

ですので、Mac OSでもWindowsでもGoogle PicasaやEarthは動作しますので、問題ないと思いますし、Mac OSのiPhotoでもジオタグを認識してくれますので、使い慣れているアプリを使用すればよろしいかと思います。

投稿: 清水 隆夫 | 2010年12月14日 18:15

機能的にはCASIOでしょう。
カメラという嗜好品とすると、デザイン、ホールディング、色とかも重要と
なって来るので微妙ですが・・・
マニア的には機能優先ですね。

実際はコストパフォーマンス&耐久性も重要
なのでPENTAXの型落ち防水型。
手振れ防止とかは弱いけどレンズ意外と良くワイド端十分+マクロもまずまずなので。
近接用LED付きの新型欲しい (^^;

投稿: KITA | 2010年12月14日 20:11

清水先生ありがとうございました。
教えていただいたとうりに実行したらアシストGPSのデータをDSC-HX5Vで使えるようになりました。

EX-H20Gユーザさんもありがとうございまます。
そうですか32GBのSDは認識できないのですね。わたしは8GBのSDを使っていますがMacBookも読み込めているので新しく買う際には16GBまでにします。
32GBはまだ高価なので丁度よいですね。

これで安心してEX-H20Gを購入できます。お二人のアドバイスに感謝です。

投稿: HX5Vユーザー | 2010年12月15日 00:17

KITAさん、まいどです。

>マニア的には機能優先ですね。

機能を実装していても、それが実用的かどうかってのも有りますね。ただカタログのスペックに記載するだけのための機能実装ってのも、機種によってはありますから・・・

>近接用LED付きの新型欲しい (^^;

コンデジ用に接写用リングLEDライトを自作しましょう~ 便利ですよ。
でも、最近のデジカメはフラッシュ無しでも、結構撮れちゃうのですよ、これが。 (^O^)

HX5Vユーザーさん、こんばんは、

HX5VのA-GPSデータ、無事に入れられた様で、なによりでした。  (^O^)

>これで安心してEX-H20Gを購入できます。お二人のアドバイスに感謝です。

また、H20Gを購入されて、なにか疑問点などあれば、ご遠慮なくどうぞ。

でも、いいですよ、このEX-H20Gは。GPSと電子コンパス、ハイブリッドGPS、ジオコーダー機能、それとデータ・ロガー機能。現時点では、最強のGPSデジカメです。

投稿: 清水 隆夫 | 2010年12月15日 21:53

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