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2011年1月 8日

初荷

 松の内もあけ正月の門松も無くなった小正月の週末だが、まだ正月気分が抜けない筆者だ。とは言え、今年の正月は喪中ということもあり、例年ならば年賀状もそこそこの枚数を頂くのだが、当然ながら限りなくゼロに近い年賀状の枚数なので、既に寒中見舞いの葉書を書き終えている。しかし、今年の正月は喪中以上に暗い正月を過ごしてしまった。昨年末の30日に、筆者宅のキッチンの据え付け蛍光灯が切れてしまった。しかも、40W二灯式の40W蛍光管が、二本とも点灯しなくなってしまったのだ。

Inverter_1

 キッチンの40W蛍光管は、完全に点灯しなくなった訳ではなく、薄暗く点灯したり放電が不完全な状態だった。取り敢えず新しい40Wの蛍光管を二本、購入してきて取り替えたところ、点灯に少々時間を要する(一息くらいだが)が、二本とも点灯する様になった。ところが、年が明けて二日の昼には再び点灯しなくなってしまった。これは、蛍光管そのものが原因ではなく、照明器具側の故障であるのは疑う余地がない。そこで、照明器具を分解してみると、グロー管の点灯方式ではなく、インバータ式(電子安定器)であることが判明した。こうなると、インバータを修理するか交換するしか直す手段は無い。

Inverter_2

 電気店に電話してみると、使用中の照明器具用インバータは約8,000円ほどで、交換工事の費用も含めると約二万円の費用がかかる上、メーカが正月休みであるため部品(インバータ)の入荷は4~5日を要するとのこと。それでは、自分で修理した方が早いということで、通販で購入可能な40W二灯用のインバータを探したところ、楽天のショップで「蛍光灯安定器 インバーター 40W 2灯」を見つけたので、即ポチった筆者だった。価格は、消費税と送料を含んでも4,305円だったので、電気店で購入する半額ほどだった。
 その「蛍光灯安定器 インバーター 40W 2灯」が、昨日の1月7日の夜に筆者宅へ届いた。宅配便の運送会社がペリカン便だったので、夜の配達になってしまった様で、これがヤマト運輸か佐川急便であれば、昼前後には到着していたと思われ、昨日の午後には修理の工事を行えたのだが、夜の到着では暗いキッチンでの修理工事を行う事も出来ず、今日の修理となった。

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 購入した「蛍光灯安定器 インバーター 40W 2灯」は、ELBIRUというブランドで中国製の蛍光灯電子安定器 HESA V40W-2-60という型番だ。もっとも、初期のインバータでは、50Hz用と60Hz用が別々の部品であったが、現在のインバータでは50Hz/60Hz両用である。また、メーカが異なっていても、照明器具への取り付け穴が異なる程度の問題なので、基本的には何処のメーカのインバータや電子安定器であっても、物理的に取り付けるスペースさえあれば、問題なく異なるメーカの照明器具でも使用可能だ。

Inverter_4

 元もと、筆者宅(マンション)のキッチンに装備されていた照明器具は、松下電工製(今はパナソニックへ社名変更されているが)で、インバータのユニットには懐かしいNationalのロゴも印刷されていた。また、初期のインバータ・ユニットなので、50Hz専用となっている。入力はもちろんAC100Vで、インバータの出力としては、40W蛍光灯の二本へ、それぞれの電極(計4本)に接続し、また蛍光管のコモン電極(2本)に接続を行えば良い。今回は、壊れたインバータへ接続されていたケーブルを切断し、購入した「蛍光灯安定器 インバーター 40W 2灯」のケーブルへ接続し直した。

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 ケーブルの接続には、本来であれば圧着スリーブで行いたかったのだが、手持ちの圧着スリーブが無かった(圧着ペンチは所有しているのだが)ので、ケーブルの接合部分をハンダ付けして、それをビニール・テープで巻いて絶縁処理を行った。壊れたインバータのケーブルは単線の銅線で、購入した「蛍光灯安定器 インバーター 40W 2灯」のケーブルは、より線の銅線だったので、単によじっただけでは必ず接触不良を起こしたりするので、必ず圧着スリーブによる圧着結線か、二本の銅線をよじった上でハンダ付けを行う必要がある。
 本来であれば、故障したインバータ・ユニットを外して、そこへ購入した「蛍光灯安定器 インバーター 40W 2灯」を取り付けるべきなのだろうが、取り付けのねじ穴も異なるので、壊れた電子安定器はそのままにし、新しい「蛍光灯安定器 インバーター 40W 2灯」は、照明器具のステーに丁度乗せられる大きさだったので、ネジ止めはせずにケーブル結束用の長いインシュロック(結束バンド)を用いて、地震などで落ちないように固定した。

Inverter_6

 初荷で到着した「蛍光灯安定器 インバーター 40W 2灯」は、問題なく動作をしてくれ、ノイズなども発生しておらずに安定して動作している。また、スイッチを投入後に間髪を置かずに点灯してくれ、非常に快適である。何よりも喜んだのは、キッチンを筆者の100倍以上は使用するであろう家内であったことは言うまでもないが。
 今回は、新しい40Wの蛍光管を二本購入した際、古い蛍光管を捨ててしまったのだが、結論から言えば蛍光管は切れていなかった訳なので、余分な出費(40W蛍光灯2本で、約2,000円強)をしてしまったことになる。また、インバータの故障と判明した段階で、インバータが不要なLED(発光ダイオード)の蛍光管へ交換することも考えた。しかし、まだ40W蛍光管と互換のLED灯は、まだまだ高価だったため、今回はインバータの交換を行うことにした。
 ちなみに、蛍光管タイプのLED灯であれば、従来のグロー管式の安定器や、今回購入した「蛍光灯安定器 インバーター 40W 2灯」の様なインバータ式の電子安定が不要になるモデルが多く、消費電力も大幅に減るうえ長寿命で電気代も安価になる。次にインバータが故障した際には、LED照明も更に安価になっているだろうから、LED照明に切り替えたいと思っている。

【追記】(2011年1月10日)

 尚、記事で工事している照明器具は屋内配線と直結されており、この様な屋内配線直結の照明器具を修理するには、電気工事士の免許を有している必要があるので誰でもが行える訳では無い。ただし、照明器具がシーリングなどで屋内配線とソケットで分離が可能な照明器具の場合は、電気工事士の免許を所有していなくても安定器(インバータ式を含む)の修理や交換は可能である。また、電気工事士の免許の有無に関わらず修理・交換は自己責任であることを忘れてはならない。

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