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2011年3月31日

Mozilla Firefox 4 Exif Viewer

 今月22日に、Firefoxの最新版となる「Mozilla Firefox 4.0」の正式版がリリースされた。旧バージョンのFirefox 3.6.16と比べてみると、まず起動速度が大幅に早くなったのに加えて、Webページの表示速度も非常に高速になった。当然ながら、次世代最新ブラウザの必須サポート条件とも言えるHTML5やCSS3、WebGL等も標準で装備されている。特にWindows PCユーザの場合には、日本ではリリースが延期されているInternet Explorer 9(IE 9)が、Windows 7/Vistaでしかインストール出来ないとう制限が課せられているため、Windows XPユーザの場合だけは、次世代ブラウザへのアップグレード・パスが限られてしまう。

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 従って、全世界のPCの未だ50%以上を占めるWindows XPのユーザだけは、次世代ブラウザとしてIE 9ではなく、今回リリースされたMozilla Firefox 4.0をインストールするか、最新版のGoogle Chromeをインストールすることで、Windows XPからWindows 7へのアップグレードを行うことなく、次世代ブラウザを手に入れることが可能だ。実際、個人のPCで最も多く(長時間)使用されるアプリケーションはブラウザなのだから、より高速動作で快適なうえ、セキュリティ的にも強固なMozilla Firefox 4.0や、Google Chromeなどの、最新次世代ブラウザへのアップグレード移行を、早めにIE 8(あるいはIE 6/7)から行った方が良いと筆者は思う。

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 それでは、本題となる「Mozilla Firefox 4.0」へExifビューアの拡張機能アドオンのレポートをお届けしよう。FirefoxのExifビューア・アドオンは、旧バージョンとなるFirefox 3.6.X以前から提供されており、今回リリースされたFirefox 4.0でも互換性の問題が発生することなく使用できているので、旧Firefox 3.6.16からFirefox 4.0へアップグレードした場合には、そのまま使用可能だ。
 新規にExifビューア・アドオンをFirefox 4.0へインストールする場合には、上に掲載したスクリーン・ショットの様に、左上に表示されるオレンジ色の「Firefox ▼」をクリックして表示されるメニューから、「アドオン」を選択してクリックすれば良い。あるいは、「メニューバー」が表示されている場合には、このオレンジ色のボタンは非表示なので、その場合には表示されている「ツール(T)」から「アドオン(A)」を選択する(メニューバーが非表示の場合は、「Alt」キーを押すと表示される)。

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 アドオンを選択すると、上に掲載したスクリーン・ショットの示すFirefox4.0のアドオン管理画面が表示される。左側のメニュー・タブは、「アドオン入手」となっていれば、同じ画面が表示されているハズだ。ここで、左上に表示されている検索入力枠へ「Exif Viewer」と入力して、「Enter」キーを押すか、右側に表示されている虫眼鏡アイコンをクリックすると、Firefoxへインストール可能なExifビューア・アドオンの検索が開始される。

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 Exif Viewerアドオンの検索が完了すると、上に掲載したスクリーン・ショットの様に、二つのExif Viewerアドオンが表示される。一つは「Exif Viewer 1.60」で、もう一つは「ExIF 0.4.3」のハズだ。この二つのExif Viewerアドオンは、Firefox 4.0及びFirefox 3.6.16どちらでも動作可能なアドオンだ。ここで、両方とも右側に表示されている「インストール」ボタンをクリックすると、それぞれのアドオンがFirefoxへインストールされる。

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 「Exif Viewer 1.60」、「ExIF 0.4.3」ともインストールが完了すると、Firefoxの再起動を行う必要があるので、上に掲載したスクリーン・ショット画面の様に、左側へ表示される「今すぐ再起動する」のテキスト・リンクをクリックする。クリックする「今すぐ再起動する」のテキスト・リンクは、「Exif Viewer 1.60」、「ExIF 0.4.3」のどちらか一方で構わない。ちなみに、これら二つのFirefox用Exifビューアは、共に干渉することなく使用可能なので、双方ともインストールしておいても問題は発生しない。

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 Firefoxへインストールした「Exif Viewer 1.60」で、Webサイトやブログに掲載されているExifデータの情報が記録されている写真画像のExifデータを表示するには、掲載されている写真画像を右クリックして表示されるメニューから「View Image EXIF Data」を選択した後、クリックすれば良い。他にも、メニューには「Exif Viewer 1.60」や、「ExIF 0.4.3」によるExifデータ表示の項目が表示されるが、「Exif Viewer 1.60」でExifデータを表示する場合は、通常この項目を選択する。(上に掲載した写真は、筆者の昨年12月17日の記事「EX-H20G vs. DSC-HX5V (2)」を利用している。以下も同様。)

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 メニューから「View Image EXIF Data」を選択してクリックすると、ポップアップ表示画面で「Exif Viewer 1.60」による写真画像のExidデータが表示される。表示されるExifデータは、かなり詳細なデータが表示されるので、必要なデータを閲覧するには 下段の表示エリアをスクロール・ダウンして行けば良い。Exifデータ内にジオタグ(緯度経度データ)が含まれている場合、地図表示はポップアップされた画面内には表示されないが、「EXIF GPS IFD」項目に地図表示を行う地図サービスへのリンクがあるので、これをクリックすれば良い。

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 選択可能な地図サービスのリンク先サイトは、米国のGoogle Mapsと、同じく米国Yahoo、米国Microsoft、米国MapQuestが選択できるのだが、日本の地図を表示させる場合には、Google Maps以外は詳細な地図表示が行えないので、使い物にはならないのが現状だ。特に米Yahooと米Microsoftの地図サービスは、日本ユーザに対しては酷いのだが、米MapQuestは辛うじて何とか使える程度で、事実上Google Mapsだけが実用的だと言っても過言ではない。
 また、この「EXIF GPS IFD」項目から、Google Earth向けのKMLファイルへの書き出し保存も可能になっており、Google MapsとGoogle Earthを併用しているユーザにとっては、ありがたい機能といえるだろう。

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 次に、Firefoxへインストールした「ExIF 0.4.3」で、Webサイトやブログに掲載されているExifデータの情報が記録されている写真画像のExifデータを表示するには、掲載されている写真画像を右クリックして表示されるメニューから、「EXIF データ」を選択してクリックすれば、「Exif Viewer 1.60」同様にExifデータを表示するポップアップ画面が表示される。

クリックで拡大表示 Firefox4_exif_10

 「ExIF 0.4.3」によるExifデータ表示画面は、最低限のExifデータだけの表示だが、日本語で表示されるので英語の苦手な方には有りがたいだろう。左下の「コピー」ボタンをクリックすると、表示されたExifデータがクリップボードへコピーされるので、必要に応じてExifデータをTEXTデータで得られる。ジオタグがExifデータ内に存在する場合、地図表示を行うには緯度経度データ表示の右側に「地図リンク」の表示が現れるので、これをクリックすると地図表示サイトがFirefoxの別ウィンドウで開く。

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 「ExIF 0.4.3」によって表示される地図サイトは、「OpenStreetMap」で世界的にメジャーなGoogle Mapsや、日本でのYahooマップとは異なり、完全に非商用の地図サイトだ。地図データの更新や編集も、ユーザが(ユーザ登録の必要がある)自由に行うことが可能となっており、地図版のWikipediaだと考えれば判りやすいだろう。世界規模で行われているボランティア・ベースの地図なので、地図の描画も欧米の地図風となっており、中々興味深い。
 しかし、地図データそのものの充実度からいえば、まだまだ商用の地図データを用いているGoogle Mapsや、ヤフーなどの地図サイトから比べると貧弱なのは否めない。実際に、同じエリアを表示させたGoogle Mapsと比べてみると、筆者宅の周辺の道路データは、幹線道路は表示されるのだが、細い道路は全く表示されていない。しかし、エリアによっては車が通れないような細い道路も表示されているなど、ちぐはぐな印象も受ける。
 要するに、もっと詳細な道路の標示が必要なら、自分で(ボランティアで)追加しなさいと言うことなのだ。時間ができたら、筆者もせめて自宅の周辺程度は道路の追加を行ってみようと考えている。また、ヤフーは自社の地図データ(元はヤフーに買収されたアルプス社の地図データ)を、OpenStreetMap Japanへ提供すると発表されているので、今後は地図データも充実してくることが期待できるかもしれない。
 話題が、「OpenStreetMap」へ逸れてしまったが、出来れば「ExIF 0.4.3」でも、リンク先の地図サイトにGoogle Mapsなどを追加するか、選択できるようにしてもらえれば、現状では地図データの編集が出来ない一般ユーザにとっても、もっと便利なExifビューア・アドオンとなるのではないかと思うのだが。

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