« Google Chrome Exif Viewer | トップページ | RT-200KI リコール対策AC電源アダプタ »

2011年3月10日

BUFFALO LinkTheater LT-H91DTV

 最近は、地上デジタル放送にまでアナログ放送の終了を告知する「地デジカ」が表示される様になり、いよいよアナログ放送の終了がファイナル・カウント・ダウンに入った感じだ。筆者宅では、5年ほど前に地上デジタル放送用のデジタル・チューナを導入して以来、ハイビジョンの地デジ放送を視聴していた。しかし、所有している全てのTV受信機が地デジ対応を済ませているかと言えば、未だアナログ放送しか受信出来ないTV装置もある。

Lth91dtv_1

 そこで、全ての部屋のTV受信機を地デジ対応すべく購入したのが、今回購入したバッファローの「LinkTheater LT-H91DTV」だ。このLinkTheater LT-H91DTVは、地上デジタルだけではなく、BS/110度CSデジタル放送用のチューナも内蔵しており、USB外付けHDDを接続すれば、各デジタル放送を録画・再生することも可能だ。加えて、LANポートも装備しており、インターネット経由でオンデマンドによるビデオ・コンテンツの受信にも対応している。

Lth91dtv_2

 今回、筆者が購入したBUFFALOの「LinkTheater LT-H91DTV」は、既に発売されてから1年以上が経過しており、新製品どころか既に製造を終了しているので、流通在庫のみの販売となっている商品だ。しかし、PC機器とは異なり家電製品の場合には、枯れている製品の方が安心して使用できるのと、古いTVへ接続する場合に不可欠なアナログ出力端子に「D端子」がサポートされている事も、筆者の場合には不可欠な要素だった。
 機種選択で、最後まで迷ったのが購入したバッファローの「LinkTheater LT-H91DTV」にするか、東芝の「D-TR1 REGZA/レグザチューナー」にするかだった。東芝の「D-TR1 REGZA/レグザチューナー」は、地デジのワンセグ放送にも対応しており、ワンセグの放送を、装備するSDメモリ・カード・スロットへ挿入したSDメモリカードへ保存できるという機能があったのだがネットワーク機能がなく、ワンセグ放送の録画は携帯電話でも可能なので、最終的にBUFFALOの「LinkTheater LT-H91DTV」を購入した。

Lth91dtv_3

 BUFFALOの「LinkTheater LT-H91DTV」の外観は、家電製品っぽいデザインで、全面は黒のスモーク・プラスチックの開閉式カバーが装備されており、このカバーを開くと電源スイッチ(パイロット・ランプのLEDも兼ねる)と録画LEDやリモコン用の赤外線受光器、ステレオ・イヤーフォーン・ジャック(3.5mmφ)、そして外部ストレージ接続用のUSBコネクタが現れる。前面の中央には、B-CASカードを挿入する為のICカード・スロットが装備されているのは、デジタル放送機器用チューナなので当然だ。

Lth91dtv_4

 バッファロー「LinkTheater LT-H91DTV」の背面は、コネクタ類のみが配置されている。左からBS/110度CSデジタル放送アンテナ用F型コネクタ、地上デジタル放送アンテナ用F型コネクタ、アナログ出力のD端子(D1~D4対応)、光デジタル・オーディオ出力のコネクタ、これらの上部には、アナログ出力のコンポジット出力、オーディオ出力(ステレオ)が装備されている。加えて、LAN接続用のRJ-45コネクタ(リンクやアクセスを示すLEDも装備)、デジタル出力のHDMIコネクタ、外付けHDD接続用にUSBコネクタ、そしてAC電源ケーブルを接続するメガネ・コネクタが装備されている。

Lth91dtv_5

 「LinkTheater LT-H91DTV」用のリモコンは、一般的な地デジ・BS/110度CSデジタル対応のTV用リモコンと同じなのだが、外部接続されたUSB-HDDへ録画や再生を行う操作ボタンも付いている。また、「LinkTheater LT-H91DTV」を接続するアナログTV装置の電源や音量、入力切り替えなどを行うボタンもある。アナログTVの製造メーカによって、リモコンの赤外線による制御方式が異なるため、各メーカの赤外線方式に切り替える設定が可能なのは言うまでもない。リモコンの赤外線投射用の赤外線LEDは、二個装備されており前方に加えて、斜め下へも投射用LEDがある。

Lth91dtv_6

 「LinkTheater LT-H91DTV」の付属品は、リモコンの他にケーブルが3本付属してくる。一本は、「LinkTheater LT-H91DTV」用のAC100V用電源ケーブル、そしてコンポジット・ビデオとステレオ・オーディオ用のアナログ接続ケーブル、3mほどの薄型LANケーブルだ。D端子での接続用ケーブルや、HDMIケーブルは同梱されていないので、それらが必要な場合は別途、購入する必要がある。コンポーネント出力は「LinkTheater LT-H91DTV」に装備されていないので、D端子接続によるコンポーネント出力ケーブルを使用する事になる。
 その他、赤外線リモコン用の単4電池が二本付属してくる他、PC用のユーティリティが収録されたCD-ROMが付属してくるところが、専業家電メーカではなくPCアクセサリのメーカであるバッファローらいしいところだろうか。説明書は、家電向けの判りやすい説明書なので、特に操作面で戸惑う場面は無いだろう。直ぐに使う為のクイック・ガイドも付属しているし、インターネットのオンデマンド・サービスなどは、別紙扱いで解説されている。

Lth91dtv_7

 「LinkTheater LT-H91DTV」を使用するためには、同梱されているB-CASカードを本体のICカード・スロットへ挿入しないと、「LinkTheater LT-H91DTV」で地デジ放送のみならず、BS/110度CSデジタル放送も受信することは出来ない。付属するB-CASカードは、「赤」で地上デジタル放送だけではなく、BS/110度CSデジタル放送にも対応している。ちなみに、「青」のB-CASカードは、地デジ放送のみに有効なICカードで、この青いB-CASカードではBS/110度CSデジタル放送は受信できない。
 「LinkTheater LT-H91DTV」の上位機種にあたる「DTV-X900」では、DLNAサーバ機能を持っているのだが、「LinkTheater LT-H91DTV」では、DLNAサーバ機能は無いが、LANに接続されたDLNAサーバや、付属のアプリケーションをインストールし、PCをDLNAサーバ化してしまえば、そのPCを自動認識してPCへ保存されているコンテンツを再生する機能は持っている。従って、筆者の場合にはDLNAサーバ機能は不要ということで、上位機の「DTV-X900」ではなく「LinkTheater LT-H91DTV」を選んだ。
 もっとも、筆者宅のLANには多いときに5~6台のPCが稼働状態で接続されるし、常時サーバも複数台が接続されているので、DLNAサーバ機能も不要だったのだが、PCが1台の場合には、メディアプレーヤ兼サーバとしても使えるDLNAサーバ機能を内蔵している、「DTV-X900」の方が便利かもしれない。しかも、「DTV-X900」では、出先からWebサイト経由で番組録画をインターネット経由で行える機能もあるので、独身者には更に便利に使えるだろう。
 しかし、5年前に筆者が地デジ専用チューナを購入した時は、EPGも付いていない単機能で約2万円したのだが、今回購入した「LinkTheater LT-H91DTV」は、多機能で2万円を大きく切った価格だ。既に、地上デジタル放送を受信する世帯は、全世帯の90%を超えている状態なので、今更感も強い地デジ用チューナだが、家庭内の全てのTVが地デジ対応が完了していないとも聞く。未だ地デジ対応が済んでいないTV装置がある場合には、多機能な「LinkTheater LT-H91DTV」を選んでみるのも良いだろう。

|

« Google Chrome Exif Viewer | トップページ | RT-200KI リコール対策AC電源アダプタ »

コメント

一般人的には、PS3チューナーセットって選択肢も。
清水さんには丁重にお断りされるのは判ってますが(^◇^)
BD見られ、写真管理やゲームも可能なのでご婦人や子供の受けは良いです。占領される危険性がありますが(/ _ ; )

投稿: KITA | 2011年3月11日 12:47

KITAさん、まいどです。

>一般人的には、PS3チューナーセットって選択肢も。

いや、一般人というか、一般世帯ならPS3を持ってないので、PS3と地デジのチューナをセットで買えば、4万円以上ですよ・・・PS3の世帯普及率が90%を超えているってなら、話しはべつですけど。

>清水さんには丁重にお断りされるのは判ってますが(^◇^)

いや、丁重というよりも、PS3を持ってないので即時却下です。

加えて、我が家ではBS/110度CSデジタルのチューナも不可欠なので・・・

投稿: 清水 隆夫 | 2011年3月11日 13:50

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: BUFFALO LinkTheater LT-H91DTV:

« Google Chrome Exif Viewer | トップページ | RT-200KI リコール対策AC電源アダプタ »