変換名人 IDE-SATALD
中国製の粗悪な電解コンデンサーが原因で壊れてしまった、筆者のPC(台湾Shuttle社製のベアボーンPCキットのマザーボード「KPC K45」)だが、修理用に新たに購入したMini-ITXマザーボード(香港ZOTAC製「G43-ITX (G43ITX-A-E)」)へ、CPUとメモリを移し替えて無事に復活した。KPC K7が道連れで故障させたSFX電源の交換(KEIANの400WのSFX電源ユニット「KT-S400FXA」)は予想外だったとはいえ、とりあえずは若干ファンの音がうるさくなったことを別にすれば、問題なく動作している。いや、正確には一つだけ問題があった。
その問題とは、新たに購入したMini-ITXマザーボード、香港ZOTAC製「G43-ITX (G43ITX-A-E)」には、パラレルIDEポートが装備されておらず、これまで使用していたパラレルIDE仕様のDVDスーパーマルチ・ドライブが接続不可能になってしまったのだ。シリアルATA仕様のDVDスーパーマルチ・ドライブも安価になっているので、一台購入しても良かったのだが、頻繁に使用することもないDVDドライブなので、シリアルATAをパラレルATA(IDE)へ変換するアダプタ「変換名人 IDE-SATALD」を購入してみた。
購入したシリアルATAをパラレルATA(IDE)へ変換するアダプタ「変換名人 IDE-SATALD」は、変換基板とシリアルATAケーブル、それと電源変換ケーブルが同梱されており、特に説明書などは入っていない。変換基板には、パラレルIDEのコネクタ(メス)と、シリアルATAコネクタ(メス)、それと電源コネクタ(3.5インチFDD規格)が装備されているだけで、特にジャンパ・ピンなどもない。パラレルIDEコネクタをIDEドライブ(DVDなどの光学ドライブの他HDDへも接続可能)へ接続する際、接続ピンをズラして装着してしまわない様に注意するだけだ。
電源は、3.5インチFDD用の電源コネクタが未使用であれば、それを直接接続すれば良いし、余っていなければHDD用の電源コネクタを付属の電源変換ケーブルを使用して接続すればOKだ。「変換名人 IDE-SATALD」からのシリアルATAケーブルは、そのままマザーボードのSATAコネクタへ繋ぐだけで良い。
パラレルIDE仕様のDVDドライブへの装着は、上の写真の様に取り付ける。「変換名人 IDE-SATALD」の基板裏側には、ラバーは貼ってあるのでDVDドライブの金属ボディと接触しても、絶縁は保たれるのでしっかりと奥までコネクタを押し込んで外れないように差し込んでおく。「変換名人 IDE-SATALD」の電源接続と、DVDドライブへの電源接続も必要になるので、忘れずにDVDドライブへの電源コネクタも接続しておく。
後は、通常のシリアルATA接続のDVDドライブと同様に、マザーボード側が認識してくれるので、特に「変換名人 IDE-SATALD」を意識する必要は無い。筆者の手持ちのパラレルIDEデバイスを試しに幾つか接続してみたが、HDDやCD-ROMドライブなどは問題なくマザーボードが認識してくれたが、古いZIPドライブやMOドライブなどは、認識されなかったので、DVDやHDDドライブなどでも相性によっては認識されない場合もありそうだ。
読者の方より、購入した香港ZOTAC製「G43-ITX (G43ITX-A-E)」と、KEIANの400WのSFX電源ユニット「KT-S400FXA」をケースへ装着した様子を見せて欲しいという要望があったので、写真を掲載しておく。正直なところ、使用しているMini-ITX用のPCケースは、背が低いので、電源とCPUの冷却ファンがギリギリの状態だ。しかし、物理的な干渉は避けられているのと、冷却の問題などは温度センサー(マザーボードのBIOS表示)の異常は無い。
しかし、このところPCが続けて故障したので実についていない。実は、4月の頭に、これまで仕事用に使っていた、余ったCPUやPCパーツで組み立てたデスクトップPC(Socket939 Athlon 64 3200+)が故障した。こちらの故障は、マザーボードのチップセットが壊れた様で、AGPのグラフィックが使用できなくなってしまった。幸いにもHDDは無事だったので、そのまま、今回故障したKPC K7のマザーボードへ接続して、使用していたのだが、既にレポートしたとおり、KPC K7も故障してしまった。
4月に故障したデスクトップPCは、既に5年~6年使用していたので、寿命だったと諦めもつくが、これまでは実験用やOS評価などの短時間しか使用していなかったKPC K7が、連続使用を始めたら僅か三ヶ月ほどで故障してしまったのはいただけない。HDDの大事なデータは、バックアップしてあるので、HDDが故障してしまった場合には、OSの再インストールやアプリケーションの再インストールなどと、面倒な作業が増えるが今回はHDDが無傷だったので、再組み立てだけで済んでいるので、良しとすべきなのだろうか。
そう言えば、長年使用してきたキヤノンのインクジェット・プリンタ「PIXUS 860i」(主に家内が使用しているのだが)も、先日ノズルが故障してしまった。カラーの印刷がインクを変えても全く印字できなくなってしまい、黒だけが生きていて黒の印字だけは問題なく出来ている。こちらも、寿命ということなのだろう。以前は、キヤノン製のインクジェット・プリンタは、ヘッドのノズル・ユニットを交換用として販売していたのだが、最近は販売を中止してしまった様だ。
結果、修理に出す以外は手が無いのだが、プリンタの販売価格を考えると、修理よりも新型を購入した方が良いのだろう。まだ黒が印字可能なので、これが壊れた段階で買い換えを考えることにするつもりだ。
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コメント
こんにちは。
いつも楽しく拝見しております。
つまった860iのヘッドですが、ヘッドが取り外せる機種はマジックリンに浸け置きするとかなり治る可能性が高いです。ヘッドにIC部品もありますが、乾燥させれば(うちの場合は)いけました。水が濁らなくなるまで浸け置き洗いを繰り返して最後に流水で洗浄、乾燥して取り付けです。
インクジェット マジックリン で検索するといろいろ事例が出てくるかと思います。
捨てるつもりで一度試してみてください。
投稿: KD | 2011年8月 2日 09:28
KDさん、こんばんは、
ヘッドの洗浄、了解です。
私も試してみようかと実は思ったのですが、黒が未だ印字可能な状態だったので、思いとどまりました。
>捨てるつもりで一度試してみてください。
そうですね、黒が印字出来なくなった段階で、試してみます。
貴重な情報をありがとうございました。m(_ _)m
今後ともよろしくお願い致します。
投稿: 清水 隆夫 | 2011年8月 2日 18:16
こんばんは、
この記事を見て、流通在庫のBC-33eを速攻押さえました。
実は地方勤務で、在庫のMultiPass B-30がまた出番となっていたのです。
いつも役に立たせていただいてます、ありがとうございます、
投稿: こまつ | 2011年8月28日 20:17
こまつちゃん、ご無沙汰~~
>実は地方勤務で、
そうだんたの、でも元気で何より。(^O^)
>流通在庫のBC-33eを速攻押さえました。
とはいえ、5千円で新品のプリンタ(単機能)が買えるので、微妙と言えば微妙なんだよね・・・
インク・カートリッジが付いて5千円だからねぇ。
>いつも役に立たせていただいてます、
たまには、SNSの方へもログインしてみてくださいね。(笑)
ほんじゃ、また~
投稿: 清水 隆夫 | 2011年8月28日 23:40