CASIO EX-H20G ファームウェア Ver.1.04
先月末(と言っても先週末だが)、愛用のCASIO製GPS受信機と電子コンパスを内蔵して、撮影場所の緯度経度に加えて撮影方向も撮影画像のExif情報へ記録可能な、GPSデジタルカメラ「EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G」のファームウェアが、これまでのVersion 1.03からVersion 1.04へアップデートされた。前回リリースされたVersion 1.03は以前レポートした様に、Mac OSでの不具合修正版であったが、今回リリースされたVersion 1.04では新機能の追加が行われていたので、筆者も早々にアップデートを行ってみた。
「EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G」のファームウェアの更新は、過去の記事でも書いているが、カシオのサイトよりダウンロードした圧縮ファイルを解凍し、バイナリのファイルをSDカードのカレントへコピーしてから、「MENU」ボタンを押しながら電源スイッチをいれるだけだ。この操作を行うと、上に掲載した写真(上)の様なメッセージが表示され、デフォルトでは「NO」が選択されているので、円形カーソル・ボタンの「↑」(「DISP」)を押すと、「YES」が選択されるので、この状態から「SET」ボタンを押すとファームウェアの更新が開始され、上に掲載した写真(下)の様な表示に切り替わる。
カシオ製GPSデジタルカメラ「EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G」の新ファームウェアVersion 1.04で、新たに拡張された機能は、別売がカシオより開始された地図データの本体取り込み機能だ。バージョン1.04のファームウェア提供と共に、カシオよりダウンロード販売が開始されたのは、主に登山用の等高線表示もされる詳細地図で、登山や山登りが趣味で且つカメラも趣味というニーズに対応している。もちろん、既に機能拡張で実装されているGPSデータ・ロガー機能も使用できるのは言うまでもない。
「EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G」の別売地図データを、SDカードから本体のメモリへ取り込むには、「GPS」ボタンを押し「地図設定」のメニューから、一番下へ新たに「地図データ更新」の項目が追加されたので、これを選択してから円形カーソル・ボタンの「→」(表示は無い)側ボタンを押すと、上に掲載した写真の画面表示になるので、「更新実行」を選んで実行すればよい。更新用の地図データは「EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G」の内部メモリ(500MB)へコピーされる。
カシオ製GPSデジタルカメラ「EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G」も、発売から一年が経過したので価格も新発売当初から比較すると、大幅に安価になってきている(半額に近い価格だ)。後継機種の発売も、今のところはカシオからアナウンスされておらず、高機能なGPSデジタル・カメラとして未だにトップクラスの機能であることから、GPSデジタル・カメラを新たに入手しようと考えている方や、旅カメラとしてはもちろんのこと登山や山歩きが趣味という方には、お勧めしたいコンパクトGPSデジタル・カメラだ。
今回リリースされた新ファームウェアVersion 1.04によって、「EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G」は登山、山歩き用のトレッキングGPSデジタル・カメラという領域をカバーしたことで、簡易GPSデータ・ロガー機能と合わせて簡易のトレッキング用ハンディGPSとしても使用可能になった。携帯電話やスマートフォンでは、圏外になってしまうと地図の表示も出来なくなってしまう事が多いが、「EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G」では本体メモリへ地図データをコピー可能なので、その心配も無い。
筆者も以前は、登山や山歩きを頻繁に行っていたのだが、最近では車で行ける所までしか昇らなくなってしまった。しかし、機会があれば登山用の地図データを購入し、「EXILIM Hi-ZOOM EX-H20G」を携えて、久々に黄葉真っ盛りの山歩き楽しんでみようかと思う。
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