原道 N50GT [2]
二年続きの喪中だった筆者の年末年始は、年賀状の整理や返事を書くこともなく、TVを観ながらのごろ寝休日を楽しんだ。もっとも、筆者が昨年末に入手した5インチAndroid中華パッドの「原道 N50」をいじくり回しながらであったのは、言うまでもない。また、知人・友人も筆者が買った新しい玩具に刺激されたのか、筆者と同じ「原道 N50」を購入した知人もおり、その彼からヘルプのメールが新年早々、筆者の元へ送られてきた。ヘルプの内容は、「中国語」から「日本語」への設定変更方法を教えてくれという、初歩的な質問だったので、簡単に変更できるという内容の返事を返した。
「原道 N50」を販売している国内通販のショップによっては、出荷時に日本語へ設定変更を行ってから発送してくれるらしいが、中国から輸入した「原道 N50」を、そのまま出荷するショップも少なくないし、中国から海外通販で中華タブレットやPMP(パーソナル・メディア・プレーヤ)を個人輸入した場合にも、設定言語は中国語のままな場合が多い。もっとも、中国の通販ショップでも親切なショップでは、英語に設定して出荷してくれる店もあるのだが、多くは中国語のままで送られてくる。英語のメニュー表示ならば、何とか日本語への設定変更もできる人は多いのだが、中国語となると皆目判らないと知人もぼやいていた。
そこで、今回は知人と同じ様に中国語のAndroid中華パッドやスマートフォンを、日本語へ設定変更する方法を、筆者の「原道 N50」をサンプルとして説明しよう。「原道 N50」の場合は、電源スイッチをオンにすると画面に「原道 N50」のロゴが表示され(上に掲載した上の写真)、すぐにアニメーションのロゴ画面(掲載写真の下)へ切り替わると共に、起動時のサウンド(この音がかなり大きい)が鳴ると共に、内蔵されているバイブレータも、短時間であるが振動する。
これらの起動シーケンスは、メーカや機種によって異なっているのは言うまでもないが、Androidが起動してしまえば、ホーム画面が表示されるので、そこからアプリケーションのページへ切り換える。「原道 N50」であれば、ホーム画面の右下隅にあるパイ型アイコンをタッチすれば、アプリケーションの登録されている一覧ページへ移動する。
アプリケーションの一覧ページが開いたら、最下段のアイコンへスクロールさせると、上に掲載した写真中央の赤枠で囲った「◎」アイコンの「設定」(中国語表示だが)をタッチすれば、設定画面のメニューが開く。中華タブレットの機種によっては、この「設定」アイコンがホーム画面にデフォルトで置かれている機種もあるので、その場合は直接「設定」アイコンをタッチすればよい(筆者の7インチ中華タブレット「Dropad A8i/Haipad M7」では、この状態がデフォルトだった)。
設定画面のメニューが表示されたら、ここもスクロール・ダウンしていくと中程のメニュー項目に「A」のアイコンで「言語和鍵盤」(実際には、中国のフォントで表示されるが)を見つけて、ここをタッチする。上に掲載した写真へは、赤枠で囲ってあるメニューの項目だ(写真をクリックすると拡大表示されるので、中国語フォントを確認してからタッチした方が良いだろう。また、中華タブレットによっては、搭載されているAndroid OSのバージョンが異なっている場合もあり、その場合にはメニュー項目が違っている場合もある。上の写真は、「原道 N50」のAndroid 2.3だ。
「言語和鍵盤」(言語とキーボードの設定)をタッチすると、現在設定されている言語が「言語選択」のメニューに表示されるので、この「言語選択」をタッチする。ちなみに、言語選択の表記は、日本語の場合もそうだが、中国語の場合でも表記が異なっている場合も、OSのバージョンによって違う場合がある。通常であれば、一番上に表示されるのが、言語設定の選択メニューなのだが、このメニュー項目も上に掲載した「原道 N50」のメニュー写真をクリックして拡大して、同じ中国語表記かどうかを確認した方が良いかも知れない。
言語選択をタッチすると、設定可能な言語の一覧メニューが表示されるので、このリストをスクロール・ダウンさせる。すると、言語リストの最下行に「日本語」が現れる。ただし、この日本語設定表示が無い中華タブレットやスマートフォン、あるいは欧米製のAndroidタブレットやスマートフォンも存在する。その場合は、言語の追加作業を行う必要があるのだが、「原道 N50」では日本語設定がそのまま可能なので、「日本語」をタッチする。日本語へ設定すると、瞬時にメニューの表記は日本語へ変更されるので、特に再起動は不要だ。
日本語へ設定が終了したら「戻る」ボタンをタッチすると、上に掲載した写真の様に先ほどの言語選択メニュー画面も、全ての表記が漢字カタカナ交じりの日本語で表記されているハズだ。上の写真では、キーボードの設定メニューに「Japanese IME」という項目が見えるが、「原道 N50」には予めオムロンのwnnがインストールされている。しかし、このアプリ自体が古いバージョンのためか、「原道 N50」での横画面では入力キーボードが表示されずに、縦画面でのみしか使用できないので、マーケットからGoogle日本語入力などを別途インストールした方が良い。
この他、「原道 N50」の場合にはデフォルトのタイムゾーンも中国に設定されているので、時間合わせと日付合わせと共に、タイムゾーンも日本へ設定変更を行っておく必要がある。これらの設定は、「設定」画面のメニューから選択してやればよい。すでに日本語メニュー表示になっているので、誰でも設定可能だろう。加えて、本記事の冒頭に掲載した「原道 N50」のホーム画面表示で、デジタル時計&カレンダ+天候表示のウィジェットが、「北京」と表示されているのだが、これはタイムゾーンを変更しても東京にはならない。
ウィジェットのアプリ自体が中国語で作られており、天候表示の設定都市が中国国内の都市だけしか無いのだ。また、日付表記も日本式への設定変更も不可能なので、デフォルトのウィジェットは削除して、別の日本語対応(あるいは英語対応)のウィジェット・アプリをマーケットからインストールした方が良いと思う。この他、「原道 N50」にプリインストールされているアプリには、中国語のみのアプリも多いのだが、アンインストールもroot権限が無いと出来ない。
また、「原道 N50」内部SDメモリ領域には、アプリや音楽、動画などが収録されているのだが、アプリをインストールする場合には、中国語のみのアプリも多く収録されているので、インストールしてみて日本語や英語に切り換え出来ない場合でも、この場合にはアンインストールが可能だ。これらカスタマイズを含む「原道 N50」の使い勝手も引き続きレポートしたいと思っている。
<<以下、「原道 N50GT [3]」へ続く>>
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コメント
清水 様
始めてコメントします。
「RT-200KI 」の記事の時から
お世話になっています。
お陰様で互換無線LANカードも使用出来ています。
今回の「原道 N50GT」も読ませてもらい
興味を持ちまして私も購入しました。
やはり中国語で苦労しています。
それでも何とかネットは見れるようになりました。
これからのレポートに期待してます。
よろしくお願いします。
投稿: つBONぬ | 2012年1月28日 18:57
つBONぬ さん、こんばんは、
>お陰様で互換無線LANカードも使用出来ています。
RT-200KIも、ここ半年F/Wアップデートが止まっているので、メンテが不要で互換無線LANカードも安定稼働で、無いよりですね。(笑)
>やはり中国語で苦労しています。
では、この記事が参考になって、なによりでした。日本語にしてしまえば、後は一般的なAndroidスマートフォンと同じなので、情報も沢山ありますし。
>これからのレポートに期待してます。
はい、最近は時間が無いので、頻繁には記事を更新できないのですが、ボチボチと記事を上げて行きたいと思いますので、よろしくお願いします。
なにか、不明点やご質問などあれば、判る範囲でお答えして行きたいと思いますので、ご遠慮なくどうぞ。
投稿: 清水 隆夫 | 2012年1月29日 01:39
清水様
お陰様で日本語化出来ました。日本語がこんなに素晴らしいものとは!
貴兄の解説は、偉ぶらず素直でアマチュアには理解し易かった。
有り難うございました。
投稿: 大谷 淳之介 | 2012年2月 9日 15:12
大谷さん、こんばんは、
>お陰様で日本語化出来ました。
私の記事がお役にたった様で、なによりでした。 (^O^)
>貴兄の解説は、偉ぶらず素直でアマチュアには理解し易かった。
お褒めをいただきまして、ありがとうございます。今後も、皆さんの役にたてる記事が書ければよいなと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
投稿: 清水 隆夫 | 2012年2月10日 23:55