カテゴリー「GrandMap Navi」の17件の記事

2005年8月23日

MobilePRESS EX Vol.1

 技術評論社より、原稿を執筆した「MobilePRESS EX Vol.1」が届いた。書店に並ぶのは、8月2926日からだと聞いているので、後一週間ほどかかる今週末のようだ。月刊だった、MobilePRESSが、季刊となり、そして休刊したが、不死鳥のように蘇ったMobilePRESS EX
MobilePRESS_EX_1  今回からは、不定期刊行のムックとして再登場となるのだが、MobilePRESS 「EXの意味は、何なのだろうか?担当のK氏から、聞くのを忘れていたが、恐らくは「Extension」、「Extend」、或いは「Extreme」と言った意味合いだろう。
 筆者は、相も変わらずGPS関連記事の執筆であるが、今回はGPSそのものはコラムへ回し、GPSによるナビをレポートしている。それもガチンコ対決による三つ巴対決だ。
 参戦したのは、GPSケータイによるEZナビウォークと、Mio 168RSによるMioMap日本版、そしてinView N-911による、グランマップ ナビの対決だ。
 日本の場合は、車載に限れば専用カーナビを使用するケースが殆どであり、欧州などとはニーズが異なる。特に、徒歩、自転車、バイクなどの車載専用カーナビが使用出来ない環境では、PDA-GPSによるナビや、GPSケータイによるナビが活躍する。
 これらにモバイル機器+GPSによる、日本で使用可能なナビゲーションで、どれが実用的なのかという視点で、レポートしてみたので、興味のある方は、是非購読いただきたいと思う。

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2005年3月 6日

GrandMap NaviをVGA化

 グランマップ・ナビをVGAディスプレイを持つ、東芝のGENIO e830WSPAのCF型GPS受信機コメットCFを使い動作させているのだが、折角のGENIO e830WのVGAディスプレイも、グランマップ・ナビはQVGAモードでしか動作しない。そこで、VGAディスプレイを装備したPocket PCでは、定番となっているパッチを当て、グランマップ・ナビをハイレゾ化して動作させてみた。

クリックで拡大:e840W_GMN_1

 結果的には、地図表示やナビモードでは、不安定ながら表示はVGA表示で動作をしてくれた。ただし、検索画面では、ボタンがリスト表示で全て隠れてしまい、動作はしているが、操作できなかった。また、地図表示や、ナビモードでは、表示された縮尺からの拡大は可能だが、縮小ボタンをタップするとハングアップするとか、ランドスケープ表示では起動できない事が多い、などの不具合が多発するので、あまり実用的ではない。
 もちろん、標準のQVGAモードであれば、問題なくQVGA装備のPocket PCと同等に動作するし、元々VGAモードを想定して作られているのではないので、当然と言えば当然である。

クリックで拡大:e830W_GMN_2

 しかし、VGA表示による地図表示は、やはり圧倒的な情報量(QVGA表示の4倍)であり、その威力には驚かされる。動作速度も、QVGAモードと変わるところは無く、擬似3D表示も不安定ながら可能だった。予め、QVGA表示で、出発点と目的地を選んでおき、その後一旦グランマップ・ナビを終了した後、ハイレゾモードで再び起動するという、操作的には非常に面倒なので、非実用的ではあるが、動作が問題がありながらも出来る事を確認した。
 マップネット社では、グランマップ・ナビの次回バージョンアップで、ランドスケープ表示やVGAモードなどの機能追加を行うというが、今から期待したいと思う。

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2005年3月 3日

GrandMap Navi正式発売

 本日、マップネット社より「グランマップ・ナビ」が正式発売となった。販売は、同社の通販サイトのみのようであるが、販売価格は、35,500円(税込)となっている。当初は、38,000円程度と予告されていたが、若干下回った価格である。しかしながら、パソコン向け電子地図ソフトや、過去に販売されていたPC用ナビソフトの代名詞であった、ソニーのNavin'Youと比べても、高価に感じるのは否めないだろう。
 ライバルとなる、MiTAC JapanMioMap日本語版の価格は、単体販売されていないので、直接比較することは出来ないが、Mio 168ユーザ優待販売では、22,000円(税込)なので、これにWindows Mobile 2003 SEへのOSバージョンアップグレード費用(過去の例では、東芝のGENIO用OSアップグレード価格が7,000円だった)を差引くと、大よそ15,000円MioMap日本語版の価格となると思うので、約10,000円の差となる。
 ただ、グランマップ・ナビには、256MBのSDメモリカードでソフトと地図データが提供されるので、実際の差額はもう少し少ないだろう。しかし、Mio 168RSには、1GBのSDメモリカードが標準で同梱されるし、SDメモリカードの価格は、現在安価安定という状況なので、この辺りの換算は難しい。
 このグランマップ・ナビの価格が高いかどうかの判断は、ユーザが決めることなので、筆者としてはなんとも言えないが、Mio 168の既存ユーザとしては、割高に感じてしまうのは、否めないだろう。逆に、Mio 168以外のPocket PCユーザでは、ナビ機能を持ったソフトは、グランマップ・ナビしか選択肢が無いのも、また事実だ。
 マップネット社グランマップ専用サイトでは、HPのPocket PCとセット販売もされており、Bluetooth GPSレシーバとのセット販売なども行われているので、興味のある方は覗いてみるとよいだろう。また、現在開発中の、山岳用や海上用の地図や海図ソフトも、グランマップのシリーズとしてPocket PC向けに販売されるようなので、こちらの情報なども、今後Blogでアナウンスされるようで、期待したいと思う。

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2005年2月24日

GrandMap Navi β4

 本日、マップネット社より、グランマップ・ナビのβ4が、手元に届いた。早々に、テストしたいところだが、MioMap 1.0Jアップグレードを行うために、手元のMio 168はリセットを行い、発送準備をしてしまった。もっとも、MiTAC Japanからは連絡待ちの状態で、放置プレー状態なので、どうにもならない。MiTAC Japanはどうも色々な意味で、放置プレーがお好きのようだ(苦笑)。
 ということで、新たに仕入れた、東芝GENIO e830Wにて、グランマップ・ナビβ4をテストしてみることにした。GPS受信機は、CFスロットの使える GENIO e830Wなので、コメットCFでも、Bluetoothを搭載しているので、EMTACのBTGPSでも問題なく使える。やはり、拡張性に優れたPocket PCは、GPSデバイスを選ばないので、便利だ。
 折角なので、VGAディスプレイでのグランマップ・ナビβ4の動作が可能なのかもテストしてみる予定だ。明日にでも、評価してみたいところでが、あいにく雨模様かもしれない。GPSの評価は天候に左右されてしまうのは、仕方ないところだろう。

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2005年2月 1日

GrandMap Navi最終モニター販売

 マップネット社グランマップ・ナビが、いよいよ完成段階に近づいた。今回、マップネット社より最終モニター販売のアナウンスが、本日より受付開始とアナウンスされている。最初のβバージョンのモニター販売では、6ヶ月間の無償バージョンアップがサービスされていたが、今回の最終モニター販売では、これが3ヶ月間となっている。モニター販売価格は、25,000円(消費税込み、送料別:1,000円)となっているが、製品版では38,000円の予定とアナウンスされた。
 情報では、グランマップ・ナビβ3に加えて、ルーティングのリルート機能、中継地点の指定、そして緯度経度のログ記録機能が追加予定だという。無論、製品版への機能追加予定なので、今回の最終モニター版では、機能が実装されないことも十分考えられるが、最終版には反映される機能なので、3ヶ月の無償アップデートのサービスがあるので、今回実装されていなくても、最終モニターユーザ(無論、最初のβモニターユーザも)であれば、これらの機能を実装した製品版を入手できることになる。
 さて、グランマップ・ナビβ3を、筆者が独自に解析した情報を公開しておく。グランマップ・ナビβバージョンでは、GPSポートがMio 168を想定していたので、COM2に固定となっているのだが、このGPSポートは、設定ファイルを編集することによって、自由に変更できることが判った。
 設定ファイルは、テキストデータであるため、特別なツールを用いることなく編集が可能であり、筆者もこれを編集し、Mio 168以外のPokcet PC 2003/2003SEで動作することを確認している(Pocket PC 2002では動作しない)。

GMN_COMSET

 設定ファイルは、SDカード内の、「\gm_navi\setting\setting.dat」だ。この「setting.dat」ファイルの一番最後に、GPSポートの設定があり、これをデフォルトのCOM2から他のポートへ変更することで、Mio 168以外のPocket PCでも、グランマップ・ナビが動作可能となる。ただし、GPSの測地系はWGS-84である必要があり、TOKYO測地系のGPSでは、位置が400m~500mずれてしまう。

# 以下はGPSデータ取得情報です。
# むやみに変更をすると正常に動作しなくなりますのでご注意下さい
# COMポート番号
COMポート番号=COM2:
# データレート
データレート=4800
# バイトサイズ
バイトサイズ=8
# パリティ EVENPARITY=「Even」 MARKPARITY=「Mark」 NOPARITY=「No parity」 ODDPARITY=「Odd」 SPACEPARITY=「Space」
パリティ=NOPARITY
# ストップビット ONESTOPBIT=「1 stop bit」ONE5STOPBITS=「1.5 stop bits」 TWOSTOPBITS=「2 stop bits」
ストップビット=ONESTOPBIT

 測地系の設定項目は無いので、NMEA-0183フォーマットのWGS-84であれば、手持ちのBluetooth対応GPS受信機のBTGPSや、CF型GPS受信機、またシリアルケーブル接続による、GRAMINのハンディGPSでも問題なく動作が出来た。通信速度やパリティ、ストップビットなども変更可能であるが、これらはNMEA-0183の標準なので、いじらない方がよいだろう。
 無論、これらの設定変更によって、手持ちのPocket PCやGPSを使用した場合、現状ではマップネット社のサポートは受けられないので、あくまでも自己責任で試して欲しいのは、言うまでもない。

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2005年1月 9日

GrandMap Navi β3の変更点

 昨年末にリリースされた、マップネット社グランマップ・ナビβ3は、十分に実用に耐えると思われる実用度に達したと言って良いだろう。特に、β1やβ2で指摘されていたメニューの使いにくさが改良された点や、ナビゲーション時にハングアップしたりすることも無くなったのは、高く評価できる点だ。
 根本的な改良は、製品化された後のバージョン2に期待するとして、既に紹介しているβ1から、メニューや動作モードの改良点等を、簡単にレポートしておくことにする。まず、起動時に表示されるメインメニューでは、従来あった「ツール」が無くなり、新たに「出発地」という項目に置き換えられた。これは、「目的地」に対応したアイテムで、現在の場所を登録することで、地図表示を、その登録地点で表示できるため、自宅を登録しておくとよいだろう。

GMN_B3_1

 とはいえ、登録地点を複数管理する機能がないのは残念であり、できれば「パーソナルPOI」登録という形にして、複数の個人用POIが登録可能になれば、更に使いやすくなる。ホームポジションとしては、自宅を登録したり、予め旅行先の複数の目的地なども、登録を可能として、データベース化できれるようになるのが好ましい。
 「ツール」にあった「GPS情報」は、「ヘルプ」の項目に移され、また音声ガイドのオン・オフがメインメニューの「言語切り替え」ボタンの脇に装備された。これは、グランマップ・ナビがPocket PCの全画面モードで動作するため、Pocket PCの上部ステータスラインの音量切り替えが使用できないための配慮だ。
 しかし、これはあまり意味のあるボタンであるとは思えない。なぜならば、Pocket PCに装備されている、アプリケーションボタンを、故意に押したり誤ってボイスレコード(Mio 168の場合、誤って押すことが多々ある)ボタンを押すと、対応アプリが起動してしまう。その起動されたアプリケーションを閉じた場合でも、グランマップ・ナビの画面に戻しても、上下のステータスは非表示にならないのだ。
 更に、この場合グランマップ・ナビの言語切り替えボタンと音声ガイドオン・オフボタン、それと停止用の「×」ボタンが非表示となってしまい、上部に表示されているメニューボタンを押して、もう一度メインメニューへ戻らない限り、ボタン表示がされないし、上下のステータスラインが消えない。
 Pocket PCでは、他のアプリとの切り替えは、必要不可欠な機能であり、グランマップ・ナビ専用とすることもあるだろうが、他のアプリケーションとの切り替えがスムーズに行えるのは、当たり前のことなので、他のアプリケーションとの共存も踏まえた画面設計にして欲しいと思う。

GMN_B3_2

 地図表示モードでは、従来のノースアップ固定に加えて、地図を自由な方向に回転させて表示することが可能になった(一番左に装備された回転ボタンによって行う)。加えて、表示地図のスケール表示も実装されたので、縮尺が判りやすくなっている(右上のコンパスの下へ表示される)。加えて、2Dと3Dの切り替えは、筆者の提案したトグル動作に切り替わっている。
 ナビゲーション・モードでは、ナビの中止でメインメニューに戻ってしまうことが無くなり、地図表示モードへ戻る仕様に変更されたので、再びナビを開始する場合も、容易に行えるように改良された。出来れば、ナビモードも、ヘディングアップ表示だけではなく、ノースアップや、目的地への直線方向固定などの、地図表示固定モードがあれば、徒歩によるナビを行う場合、使いやすくなると思われる。
 また、既にレポートしているが、Windows Mobile 2003 SEで実装された、ランドスケープ表示も、ボタン表示以外は問題なく動作できているので、ぜひともPocket PC 2003SEのランドスケープ表示への正式対応も、製品版では実現して欲しいところだ。加えて、GPS受信機の通信ポートを、ユーザが自由に設定可能なように、メニューから変更可能にして頂き、Mio 168以外のPocket PC 2003SEでも、誰でもが使えるようにした方が良いと思われる。
 いずれにしても、β1から比べると、完成度は著しく向上しているので、後はより多く実際のユーザの声などを反映し、更なる進化をユーザの声と共に進めていけばよいのではないだろうか。

追記:マップネット社よりコメントを頂いたので、掲載する。

いつもお世話になっております。
HP拝見いたしました。
1点気がついたことですが、方向固定の方法ですがメニューの設定の「地図機能」「地図進行方向回転」にあるチェック記号を外して下さい。
進行方向の回転が止められます。
方向は、地図表示後の回転アイコンを使って固定したい任意の方向をセットして下さい。
これで、地図が回転しない機能が実現できます。

と言うことで、設定を行うことで、ヘディングアップを停止し、固定したマップ表示を行えるので、レポート中にある指摘を訂正させていただく。ただし、目的地への直線方向固定は、出来れば地図回転によってではなく、自動で行える方が好ましいので、メジャーバージョンアップの際にでも、機能追加して欲しい点は、変わらない。

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2004年12月14日

GrandMap Navi β3?

 本日、マップネット社よりグランマップ・ナビのβテスター向けに、メールが届いた。現在、筆者も含めたグランマップ・ナビのβテスターが評価しているβ2における、ルート検索の不具合に関する、技術的なコメントが記載されており、これを解決するという案内だ。
 この、ルート検索アルゴリズムに関する記述は、筆者のβ1における「ナスカの滑走路」表示現象から、筆者なりに予想していた、グランマップ・ナビのルート検索アルゴリズムとは、正直ちょっと異なっていたのだが、「なるほど」と思えるアルゴリズムだった。いずれにしても、不具合が修正されるとのことなので、期待したいところである。
 加えて、筆者を初めとするβテスターから寄せられた、多くの要望事項から、現在のベージョンでも可能な機能追加や、改良などを施したバージョンが、年内にβテスターへ配布されるというアナウンスもされた。これがグランマップ・ナビβ3なのか、或いは製品版のRCなのかは不明だが、次のような追加機能と改良が施されるとのこと。

機能追加も行っております。

(1)地点登録:これは経由点ではありませんが複数の地点を登録でき、検索も出来るようになります。

(2)現在の表示縮尺ゲージを付加。

(3)現在地図の北固定を16方位指定できる。

(4)トップメニューで音のON/OFFが出来る。

(5)出発地の設定を目的地設定から出発地の設定として機能を独立させた。

(6)ナビ実行中にメニューに戻るのを、実行のキャンセルとして機能するようにした。

(7)ゴールした時に、地図が北向きに回転してしまう不具合を解消した。

(8)表示系を見やすく改良した。

 いずれにしても、年内にはこの筆者のBlogでも報告されている、ルーティングの不具合が解消され、上記の改良点が施された、グランマップ・ナビβ3(RC?)がリリースされるのは間違いない。筆者としては、不完全な製品版を急ぐよりも、十分にβテストを実施し、より使いやすい形で製品の完成を目指すという選択をした、マップネット社の決定を支持したい。

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2004年11月26日

GrandMap Navi β2

 本日、マップネット社よりグランマップ・ナビβ2を入手した。早速に秋葉原まで試してみたが、バグはつぶされており問題なく使用可能だった。また、高速道路のルート検索なども、正常に機能しており、大方のバグはつぶされたようだ。既に、全国のβテスターへは、今回のβ2が発送されているとのことで、本Blogにも手にされた方からのコメントも頂いている。
 マップネット社によると、なんとか年内発売を目指し、この後改良を加えたβ3がリリースされる予定とのこと。今回のβ2でのバグ出しは、製品版へフィードバックとなり、改良版のβ3と共に製品版に期待したいところだ。また、地図データに関しては、住友電工より、新しいデータを入手したとのことで、製品版ではこれに切り替えられる予定だという。
 β2に関しては、画面デザインや地図データなどに変更が無いため、詳しい評価レポートなどを行う予定はないが、全国のβテスターの方々のレポートなどあれば、本Blogへコメントを頂くか、マップネット社へレポートのフィードバックをお願いしたい。

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2004年11月17日

MapNet社へ取材

 本日、グランマップ・ナビの開発元である、株式会社マップネットへ取材に出かけてきた。場所は、JR新日本橋駅から徒歩3~4分と便利なところだ。社長のPDA-GPSによる熱い思いを語って頂くとともに、筆者の評価レポートも参考にされて、グランマップ・ナビの完成に全力を注ぐとのことで、来週早々にもリリースされる予定の、グランマップ・ナビβ2にも期待したい。
 詳しい取材のレポートは、来月発刊予定の、技術評論社刊「Mobile PRESS」冬号の筆者連載記事へ掲載するので、興味のある方は購読頂きたい。また、筆者の個人的な希望として、Mio 168だけではなく、他社のPocket PCへの対応もお願いをしたところ、「検討して善処したい」とのこと。現在のMio 168でのβテストが終了し、完成版となった後ということになろうが、他社のPocket PCでも是非グランマップ・ナビを稼動させてもらいたいものだ。
 なお、マップネット社では、グランマップ・ナビのβテスターの方々からのフィードバックを頂きたいとの事。β版なので、不具合はもちろんのこと、欲しい機能なども含めてマップネット社の担当者までレポートして欲しい。筆者もβテスターの一人として、必要であれば、非公開のソーシャルネットワークなどを利用し、グランマップ・ナビβテスターだけのフォーラムを作ることも可能なので、要望があれば筆者までご意見としてメールを頂くか、このBlogへコメントいただければ幸いである。

 マップネット社の取材を終え、JR神田駅まで歩き、そこから秋葉原へ一駅乗車。小物パーツやサプライ用品を仕入れてきた。

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2004年11月 6日

GrandMap Navi Routing編(2)

 マップネット社Mio 168専用ナビゲーションソフトウェア「グランマップ・ナビ」、そのルーティング機能の評価、及び要望事項などを述べる。まず、前回述べた様に、ルーティング機能に経由地点が指定できるようにして欲しい。
 この機能の追加は、専用カーナビ装置ではVICSにより、ある程度リアルタイムで、交通渋滞や道路工事などの交通規制を回避することが可能だが、PDAではVICSから情報を得ることが、制度上出来ないし、ATISもパソコンやPDAのサービスから、携帯電話へてシフトしている。
 したがって、PDAでのナビによって、自動化によるリルート処理を行うよりは、マニュアルで事前にこれらを回避する為には、経由地点を設定する必要があるわけだ。また、地元の抜け道などを利用する場合にも、経由地点の設定は不可欠だろうし、長距離ドライブであれば、レストポイントとしても経由地点を設定できないと困る。
 また、現在のβ1では、実際にGPSによってナビゲーションを行った場合、GPSデータの保存機能が無いが、これも是非とも追加して欲しい。音声ガイドファイルには、GPSデータを保存するといったアナウンスもあるので、機能追加の計画はあるようだが、早期の実装をお願いしたい。加えて、ホームポジションを含んだ、ユーザのPOI保存機能も、不可欠だろう。
 これも、POI用と思われるピンのアイコンが、複数収録されているので、今後実装を行う予定なのだと想像する。同時に、ルート検索データも、保存が可能になっていると良いだろう。現在のβ1では、いきなりテスト走行や、実走行の実行で、ルート検索が行われるが、単独でルート検索が行えて、検索条件を変更し、複数のルートを地図上へ表示させ、これをユーザがどのルートを使用するか、選べるようになっていれば、使いやすくなると思う。
 また、可能であれば、POIデータやルートデータを、汎用のCSVファイルなどでエクスポートが可能であれば、母艦のパソコン上で、他の電子地図ソフトへインポートし、データ管理なども可能になるので、更に良い。また、市販の電子地図ソフトでも、POIなどのポイントデータを、CSVファイルでエクスポート可能なソフトも多いので、これがインポート可能になっていると、より便利に使用可能だ。

クリックで拡大

 さて、グランマップ・ナビβ1の不具合点をいくつか示しておく。当然、現在のβ1は、バグ出しという意味もあるので、これらのバグは次のβ2で、是非とも修正して欲しい。まず、ソフト本体ではなく、マップデータの不具合点だ。マップデータは、住友電工による電子地図データは、「拡張全国デジタル道路地図データベース」であるが、この作成年度がコピーライトには明示されていない。このマップデータが古いのか、間違っているのか不明だが、現実の道路交通規制と、ノード情報に含まれる、交通規制データ(あるいはノードの接合点)に誤りがある。
 上記の画面キャプチャ上段(左)は、ナビゲーション開始のサブメニューで、「OK」はGPSによるナビ開始となり、「テスト走行」は、ルーティング・シミュレーションだ。今回はルーティング・シミュレーションにて確認したのだが、最初の交差点で、直進をしている(キャプチャ上段の中)。この交差点の拡大した地図が、キャプチャ上段(右)であり、この交差点は左折のみで、直進は出来ない。
 一般的な交差点なのだが、三次元的には一目瞭然で、二次元的にみると、横浜環状二号線の高架道路と、側道、旧道が複雑に交差しているように見える。この部分は、出発ポイントから側道への接合ポイントのノード情報に、左折のみの情報が欠落しているのだ。
 画面下段(左)は、筆者宅より、横浜駅西口を指定し、ルーティングを行い、そのルーティング・シミュレーションを行った時のキャプチャだ。画面右上の地図が描画されていないが、通常はスクロールして描画される。問題は、交差点からのルーティング経路だ。未描画のエリア・エッジを横浜駅に向かって、一直線に描かれている。無論、道路は無い。
 スクロールして、未描画部分が描画された後も、道路の無い部分をルート表示されている(キャプチャ下段の中)。ちなみに、赤の点直線は横浜駅を示している。そして、その赤の点線とルート経路が重なり合い、道無き道を、シミュレーションの矢印は進み続ける。
 何度やっても、この現象は発生するのだが、これは戸部の交差点部分のノードポイントが、ちょうどマップデータのつなぎ目になってしまっており、偶然にも目的地の横浜駅西口のポイントも、データの切れ目に重なってしまった為に発生したと思われるが、ノード属性の欠落があるのかもしれない。いずれにしても、もともとの住友電工の元データか、グランマップ・ナビへのフォーマット変換、あるいはオーサリング時点で欠落したと思われる。
 実際、ロード・ネットワーク・データは、道路のポリラインと、そのポリラインが結合するノードから構成されるのだが、ポリラインに含まれる情報(道路幅、走行方向、制限速度、長さ等)と、そのポリラインがノードで結合される部分は、交通規制(右折、左折、直進等)情報が含まれる。このノードのチェックは、想像以上に手間の掛かる作業で、GISツールを用いて、全てのノードが正しく接続されているかをチェックしなければならない。
 見た目では、ノードが接続されているにも関わらず、論理的には非結合になっている場合、そのノードが開放されてしまい、ルーティングアルゴリズムによっては、今回のような結果になることも予想される。グランマップ・ナビに搭載されているルーティングエンジンの検索速度は、高速な検索なのだが、どうやら実際のポリライン(道路)との、ベリファイチェックが行われていないのではないかと思われる。

クリックで拡大

 次の画面キャプチャ上段(左)は、最終的に空中走行をした後、目的地の横浜駅西口へ到着直前のときのもの。実際に、筆者の愛車も、空を飛んでくれれば、渋滞を回避できるのだが。もっとも、そうなればナビは要らない。画面キャプチャ上段(中)は、何故かルート検索を筆者の近所を何度もシュミレーションしていたら、急に地図上へナスカ(NAZCA)の地上絵の様な、複数のポリライン直線(NAZCA滑走路)が表示されるようになった。
 ルーティング・シミュレーションが終了後に、その直線をたどっていくと、交差点に何本もの太さの異なるポリライン直線が、集まっていた(画面キャプチャ上段の右)。また、別のポリライン直線をトレースして行き、隣のエリアへスクロールすると、ポリライン直線が一気に全て消える。しかし、元のエリアへ戻ると、再び複数のポリライン直線が再表示される。
 どうも、筆者の住まいのエリアは、このナスカの滑走路直線が、ルート検索を行うと、自動的に表示されるようになってしまったらしい。これは、ルーティングエンジンのデバッグ用なのか、あるいはノード未処理部分の発見用なのか、バグなのか筆者には判断できない。バグではなく、デバッグ用のフラグがオンになってしまったとするならば、オフにしたいものだ。
 β1という評価バージョンではあるが、オリジナルの状態に戻すには、やはりMMCでの配布ではなく、CD-ROMからのオリジナルコピーが出来るとありがたい。画面キャプチャ下段(左)は、NAZCA滑走路が表示されているが、一応バードビュー表示モードに切り替えてみたところ。
 鳥瞰図というと、やはり道路の幅なども、遠近法を計算して、手前を広くし、遠くを狭くしないと、上部を間引いて表示しただけのように見える。凝っているのは、一応空の状況が、時間帯によって、昼間と夜に切り替わる。鳥瞰図への切り替えは、画面下のアイコンで切り替えるのだが、この機能のためにアイコンを二つ使用する必要はないだろう。アイコンのトグル表示切替にすれば、一つのアイコン表示で済むと思う。
 画面キャプチャ下段(中)は、NAZCA滑走路直線の集中点の例で、地図をこの状態で拡大すると、収束点には必ず交差点(ノード)が存在している。最後に、実際の走行時の画面キャプチャ(下段の右)を示しておく。「-(X)-」のカーソル点が、GPSによって取得された位置データで、矢印アイコンは道路上に表示されている。
 このことから、グランマップ・ナビには、マップマッチング機能が装備されていることがわかるだろう。実際、どの程度の範囲まで、GPSによる位置データと、道路上のポイントが離れていても、マップマッチを行ってくれるのかは、不明であるが、バイクや徒歩などでの使用を想定すると、設定でマップマッチングのオン・オフが可能になっていると、応用範囲が広がるのではないかと思う。
 以上、マップネット社のグランマップ・ナビβ1バージョンを評価してみたレポートである。正直、まだ全体としての完成度は低いが、各基本処理ルーチンは凝った設計になっている。また、メニューのデザインなども良いのだが、問題は、メニューの構造だ。これは、決して使いやすいメニューダイアグラムになっているとは言えない。
 ユーザが、ワンアクションでも少ないタップや操作によって、地図の表示やナビゲーションの開始を行えるのか、またPDA初心者が感性によって容易に操作できるような、メニューダイアグラムに改良すべきだと思うが、いかがだろうか。β2での改良を期待し、β1のレポートを終了する。

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2004年11月 4日

GrandMap Navi Routing編(1)

 国産初のPcoket PC(Mio 168)用、音声ガイド機能を持ったナビゲーションソフト、ネットマップ社のグランマップ・ナビの、いよいよ核心となる機能である、ルーティング(自動経路検索)機能のレポートをする。
 グランマップ・ナビに搭載されているルート検索エンジンは、マップネット社独自開発によるものと聞いているが、日本国内におけるルーティングエンジンでは、多くのカーナビ装置や、EZナビウォークにも搭載されている、ナビタイム・ジャパン社のエンジンが、高い評価を得ている。実際、ナビタイム・ジャパン社では、Pocket PC用のルーティングエンジンも開発しており、それを利用した開発キットなども販売している。
 当初、筆者は、グランマップ・ナビに搭載されているルーティングエンジンは、ナビタイム・ジャパンの開発キットを用いているのかと想像していたが、マップネット社の独自開発ということで、どの程度の完成度なのか大変に興味があった。
 グランマップ・ナビで経路検索を行うには、まずトップメニューの「目的地」から、「(1)住所検索」、「(2)駅検索」のいずれかで、出発地点を選んで、地図表示を行う。地図が表示されたらば、画面上部に表示される「START」アイコンをタップすると、その地点が出発地として登録される。
 次に、再びトップメニューの「目的地」より同じ操作を繰り返し、地図が表示された段階で「GOAL」アイコンをタップすれば、そこが目的地に設定される。設定が可能なのは、出発地点と目的地点の二箇所のみで、経由地点の設定は出来ない。これは、仕様としては、非常に融通が利かないので、是非とも複数の経由地点設定が可能にして欲しい。理由は後述する。

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スタート地点は赤いフラグで、GOAL地点は黒いフラグ

 今回は、出発地点に筆者宅(神奈川県、横浜市、港南区、日野、3、8、を「住所検索」より設定)を選び、目的地として、秋葉原駅電気街口を「駅検索」より選択してみた。結果としては、理由は不明だが、何故か経路検索に失敗してしまった。何度か、試してみたのだが、結果は同じだった。
 マニュアル(ヘルプ)には、出発地点と目的地点を道路上にしろと書いてあったのだが、目的地のランドマークとして駅を選ぶケースは多く、最寄の道路までのルーティングを行うのは、それ程難しくはないだろう。とりあえず、目的地を、同じ駅探索より、秋葉原駅昭和通りを選んで見た。

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同じ秋葉原駅でも、出口によって検索が失敗する(左)

 すると、今度は問題なく筆者宅より、秋葉原駅までのルート検索が完了する。このルート検索を行うには、出発地と目的地を設定の後、地図が表示されている画面上部に表示される「NAVI」アイコンをタップし、サブメニューから「テスト走行」を選ぶと、シュミレーションモードを前提とした、ルーティングが行われる。

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何故か、途中からノースアップ表示に切り替わってしまった(右)

 ルーティングが完了すると、検索された道路は、黄色に色が変わり、赤い矢印アイコンの表示と共に、地図画面は自動的にノースアップ表示から、ヘディングアップモードに移行し、走行走行シュミレーションを開始する。地図表示の制限が、このモードでもリミッタが効いてしまい、全体のルートを、地図上で確認することはできないので、ルートが正しいのかどうかを、目視で確認できないのは、辛い仕様だ。

GMN_R04.jpg

 地図上の表示によるルート全体を、ビジュアルに見ることは出来ないが、トップメニューの「ルート」から、「(1)ルート概略リスト」か「「(2)ルート詳細リスト」を選ぶことにより、通過するポイントの注記(地名)での確認は可能だ。これは、ルート検索に用いられる、ロード・ネットワーク・データのノード情報の注記を、そのまま表示しているものと思われる。
 無いよりはマシであるが、やはり地図上での走行ルート全体の表示があれば、一目瞭然である。是非とも、広域表示リミッタの削除を行い、改善して欲しい部分だ。ルート検索に関しては、速度的には早いという印象である。
 しかし、ルート検索に失敗したり、検索パラメータの変更を行っても、何故か一般道路のみを選択して、高速道路を使用したルート表示が行えないという結果が、今回の筆者宅から秋葉原までのルーティング検索で、発生している。まだ、荒削りの感じがするルーティングエンジンではあるが、複数経由地点の設定や、検索オプションに「高速道路」使用を加えるなどすれば、ルーティング精度向上のチューニングに繋がると思う。

<<続く>>

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2004年11月 3日

GrandMap Navi Map Data編(2)

 マップネット社から11月1日より、発売が開始されたMio 168専用音声ガイド付きナビゲーションソフト「グランマップ・ナビ」の詳細レポートを、今日もお届けする。前回、グランマップ・ナビに搭載されている、住友電工製の電子地図データをメインに紹介した「GrandMap Navi Map Data編(1)」の続報をレポートする。
 基本的に、グランマップ・ナビに採用された、住友電工による電子地図データは、「拡張全国デジタル道路地図データベース」であるため、ルート検索やナビゲーションに必要な、道路地図データである。つまり、パソコン用やPDA用の電子地図データが、汎用性の高い電子地図データを用いているのに対して、グランマップ・ナビでは道路地図データに、必要最低限のPOI情報と、注記を付加しただけの簡素な形態だ。
 他の電子地図データでは、日本の電子地図特有とも言うべき、ポリゴン表示によるビルや家なので形状を表示する、「家形図」が少なからず表示される。これに対して、グランマップ・ナビの住友電工製道路地図データでは、ポリゴン表示による家形図は、駅や公的施設以外は、一切表示されない。公園や池などの、必要最低限のポリゴン表示はされるが、逆にポリゴン表示のアイテムが少ない為、スクロールや再描画の速度も高速になっており、なにより256MBのMMCへ、日本全国の道路地図データやPOI情報が、収録可能になっていると言えるだろう。
 ちなみに、海外の電子地図データでは、グランマップ・ナビ(住友電工の道路地図データ)のような、簡素な表示の電子地図ソフトが殆どであり、日本特有の家形図表示は皆無と言ってもよいだろう。海外の、GIS関連や、地図関係者に、日本の家形図表示を見せると、「プライバシー侵害で訴えられる!」と驚く。つまり、公的な施設以外の家形図表示は、日本特有の地図情報と考えてよいだろう。
GMN_C01.jpg 前回は、秋葉原駅を中心としたグランマップ・ナビの全縮尺の地図データを紹介したが、今回は他の地域の地図データを何点か紹介しておく。
 トップメニューより「(2)駅検索」で、北海道の札幌を選んで見た。JR札幌駅や、地下鉄さっぽろ駅が、それぞれ二つ表示されているのは、改札口や出口によって、表示の中心地を選べるようになっているからであり、バグでは無い。横スクロールバーをスライドさせることで、異なった改札口や、出口の表示が見えてくる。
 ちなみに、新宿や渋谷、東京などの複数の改札口や出口を持つ駅では、その数だけ同じ駅名が表示される。出来れば、駅名の後に略称で(N)(北口)とか、(C)(中央口)とかを付加してくれると、横スクロール操作無しでも、判別可能になるのではないかと思う。
 また、上下スクロールは、下段に表示されている(↑)アイコンと、(↓)アイコンのタップによって行うのだが、ページスクロールのみの動作であるため、同じ駅名が複数表示される場合、上下のページ切り替えを何度が行わないといけない。これは、駅名表示ウィンドウにも縦スクロールバーを表示し、微調整のスクロールが可能にして欲しいところだ。

札幌:クリックで拡大

 北海道札幌駅周辺の500mスケールと、別レイヤとなる1Kmスケールの表示例。500mスケール表示(左)では、POIの注記が多く、醜い表示となっているが、POIや注記は設定によって、ジャンル別に非表示とすることが可能だ。今回は、サンプルと言う意味で、デフォルト設定である、全てのPOIと、注記を表示させている。

那覇:クリックで拡大

 沖縄県那覇市周辺の500mスケール表示と、別レイヤ表示で2Kmスケールの表示例。沖縄県には、鉄道が存在しないので、駅名検索では表示できない為、住所検索による地名で表示させた。那覇のどの住所が中心地なのかが、筆者にもわからなかったので、適当に表示させてみた。こういった、地名住所が不明な時、前回指摘したような、検索表示よりもビジュアルな、実際の地図表示による絞込みが便利なので、是非とも広域表示からのズームを可能にして欲しい。

GMN_C04.jpg

 グランマップ・ナビが持つ、他の電子地図に無い特徴である、英語・中国語表示(音声)機能であるが、トップメニューはグラフィック表示である為、英語はもちろんだが、中国語も正しい表示がされている。トップメニューから選ぶ、サブメニューの表示も、グラフィックなので、中国語は正しい表示が行われる。
 ただし、設定画面などのより深い階層の画面では、中国語キャラクタ・フォントをもっていない日本語版Pocket PCなので、中国語表示を設定していても、表示は全て英語表示となる。しかし、操作ガイドは中国語で発声される。これは、地図表示に表示される注記の場合、中国語設定であっても、日本語表示の注記のままとなってしまう。
GMN_C05.jpg しかし、英語表示設定では、驚いたことに、地図表示の注記も、全てがローマ字表記に切り替わってくれる。これは、業務用の電子地図を別とすれば、コンシューマ用の日本の電子地図ソフトでは、初めての快挙だ。印刷された紙地図では、海外からの旅行者向けに、ローマ字表記による日本の地図は存在しているが、電子地図では注記のローマ字化は、海外からの観光旅行者に対して、大きな助けになるだろう。
 しかし、中国語表示に設定した場合、POIや注記の表記が、日本語のままでは、仮名表示やカタカナ表示の地名を、いくら同じ漢字の国とは言え、中国の方が判読できるとは思えないのだが、いかがだろうか。むしろ、ローマ字表記に、中国語設定の場合も切り替える方が、親切ではないかと筆者は思う。

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GrandMap Navi GPS編

 グランマップ・ナビのGPS関連機能を紹介する。グランマップ・ナビでは、Mio 168で稼動させることを前提に、GPS機能が予めプログラムされている。この為、他のPocket PC用電子地図では、GPS受信機の接続通信ポートや、機種、測地系、ボーレート等の設定が必要となるが、グランマップ・ナビではこれらの設定は不要だ。詳しくは、設定不要というよりも、設定変更することが出来ない。
 すなわち、GPS受信機との通信ポートは、"COM2"の4800bpsに固定され、測地系もWGS-84のNMEA-0183フォーマットとなっている。言い換えると、現在のバージョンのグランマップ・ナビでは、Mio 168以外の他のPocket PCでは、動作させる事は難しいだろう。
 これは、CFスロットやSDIOへ挿入したGPS受信機や、Bluetoothで接続されたGPS受信機では、殆どの場合"COM2"に、GPS受信機がアサインされる事が稀だからだ。可能性があるとすれば、ActiveSync用のRS-232Cポートが、"COM2"へアサインされている機種の場合(殆ど無いと思うが)であれば、そこへNMEA-0183フォーマット/WGS-84測地系のGPS受信機を接続可能ならば、他のPocket PCでも動作する可能性はあるだろう。

GMN_G01.jpg

 GPS関連の設定項目は皆無であるが、GPS用ツールとしてトップメニューの「ツール」より、「(1)GPS情報」(現状のバージョンでは、これだけしか無い)を選択することで、GPS衛星の天空図や、GPSデータの情報などが表示される。各GPS衛星の情報としては、衛星番号と天空配置図にみで、電波の強度や、どのGPS衛星を使用しているか等の、詳細な情報まではされない。
 また、2次元測位(2D)なのか、3次元測位(3D)なのかも表示されないので、もう少し詳細なGPSステータス表示が、可能だと便利だろう。面白い表示としては、緯度経度データが、「新」と「旧」の表示があることだ。これは、「新」=WGS-84/JGD2000データム(測地系)であり、「旧」=TOKYOデータムを表している。
 このことから、GPS受信機の測地系設定は、WGS-84のままであり、グランマップ・ナビ内部で旧測地系のTOKYOデータムへ変換していることが判る。つまり、住友電工の提供している地図データは、旧測地系のTOKYO測地系だということだ。もっとも、現在最新のカーナビでも、依然として旧測地系の地図データであり、パソコンやPDA用の電子地図も、全て旧測地系のTOKYOデータムなので、グランマップ・ナビに限った事ではない。

GMN_G02.jpg

 トップメニューより、「地図」を選び、「現在地表示」を選択することで、Mio 168の内蔵GPS受信機がオンとなり、即位が開始されるのだが、何故かデフォルト表示は、必ず東京駅周辺が表示される。これは、最後に測位された緯度経度データを内部で記憶しておき、そ